今日は、先週に引き続きトランスボックスの製作をしようと思っていましたが、塗装の段階にもかかわらず、今日は小雨が降っており、こういうときに塗装するとたいてい失敗しますので、作業は中止としました。
そこで今回は先日落札したジャンク品について、記載したいと思います。
落札したジャンク品は、下記のようなトランスらしきものが2つ、真空管が1つ付いたシャーシになります。
真空管は小容量整流管の6X4が付いていました。なので、恐らく電源装置と思います。以前も似たような電源装置のジャンクを落札しましたが、今回も懲りずに落札しています。
なぜ落札したかというと、単に安かったから。真空管アンプは真空管の他、トランスがかなりのコストを占めるので、安く製作するにはこういうトランスをまめに見ておく必要があります。今回はそれに合致したものが見つかったというわけです。ちなみに落札額は¥1,100、送料は¥1,600ほどで、税含め計¥3,000以下でした。
早速どんなものか見てみます。
シャーシ内は下記のように大した部品はありません。コンデンサと抵抗、スイッチやヒューズぐらいの、簡単な電源回路のようです。
シャーシ上には、灰色と黒の四角い部品が載っていますが、灰色のものが電源トランス、黒いものがチョークコイルのようです。
残念なことに、電源トランスは端子型ではなく、ケーブル直だしタイプのものでした。これらのケーブルがそれぞれどんな巻線で何ボルトの電圧が出るものなのかも仕様が見当たりませんので、調査する必要があります。
そのため、このシャーシに組み込まれた状態で事前にどのケーブルがどこにつながっているのか確認しメモしておきます。
一応、1次側の100V、2次側の高圧部分(6X4のプレートにつながった配線)と低圧部分(6X4のヒータや、パイロットランプにつながった配線)は、どれなのか判明しました。
この後、部品取りを行いました。
採れた部品は下記になります。
あまり採れた部品は多くないですが、安かったので良しとします。チョークは、2.5mH-8Aとインダクタンスはかなり小さく、電流容量は大きいので、ヒータ用のチョークと思われます。しかしこのシャーシでは、高圧部分に使用されていました。
もう1つこのチョークがあれば、スピーカのネットワーク用にちょうどいいのですが、そんなにうまくいかないものですね。
さて、電源トランスの2次側の電圧ですが、ざっとオシロで簡単に測定します。
下記写真のように1次側に1Vの交流を入れます。この状態で2次側に何Vの電圧が出てくるかを確認しました。
ただ、このブログを書いていて気が付いたのですが、入力したのは1kHzの交流でした。電源トランスなので、あまり高い周波数は得意ではないと思われるので、こんな高い周波数を入れるべきではありませんでしたが、今のところ後の祭りです。暇なとき再度60Hzあたりの周波数で見ることにしたいと思います。
上記はかなりピンボケですが、高圧部分は約2.90Vの電圧が出ているので、290Vの出力が可能なようです。その他、ヒータ用に5Vと6.3Vが出ており、もう1つ高圧で625Vの巻線もある様でした。
290Vの巻線の電流容量がどのくらいなのかわかりませんでしたが、大きさ的にタムラのF-485と合う大きさなので、100mAぐらいの電流が取れるものであれば、2.5Vのヒータトランスを用意して、45シングルなんかがデザイン的に良いかも知れません。
アンプにするのはまたの楽しみということで、今回はこんな部品取り結果でした。
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