現在使用中のオーディオシステムで今までずっ~と気になっていたことがあり、やろう、やろうと思っていたことがありました。それは、スピーカシステムの3ウェイ化。なぜ、3ウェイ化にしようとしていたかと言いますと、オーディオオフ会に出席するたびに自分のアンプの音の傾向がわかり、改善点が見えてくるのですが、悲しいことに自分の家ではものすごくよい音でなっているのです。他のアンプと比べるから違いが分かる、というのはあると思いますが、それでも、何か欠けているものがあるのではないかと疑心暗鬼になるものです。
この疑心暗鬼というのは、オーディオの怖いところで、何せ、オーディオには”絶対”というものはなく、”相対”的なもので、比較して初めて気が付き、「あのシステムよりも良くしよう」と思うと、何から始めていいのやら。とにかく違いを見出そうということで、まずはわかりやすいスピーカシステムが気になっていた、というわけです。
しかし、今使用しているシステムは2ウェイですが、本当は、自分にとってはこれで十分耳なじみのいい音なのですが、まあ、気になるならやってみようと。ただし、スピーカシステムを考えるなら、それこそユニット丸ごと全部オフ会のS氏宅と同じものにしないと意味ないのかもわかりませんが、”安月給+子供の学費で汲々+家狭”のサラリーマンには無理な話なので、とりあえずはシステムの再生帯域が伸びるであろう3ウェイ化に対応です。
前置きが長くなりましたが、まずは、クロスオーバーネットワークの改造とツイータの追加になります。
現行のシステムから追加する部分は下記の赤枠で囲んだ部分になります。
ドライバ類も本当はもっといいものが欲しいのですが、今は銭なし!
今回追加するドライバーユニットは、今は無きコーラルのH105ツイータです。このユニットは、私が16歳の時に長年貯めていたお年玉をはたいて買ったものです。当時は1個ちょうど1万円でした。日本橋の河口無線で購入。その他、ウーハ類も購入し、全部で10万ぐらい使ったと思います。当時は結局、ウーハにFostexのFW407(¥4万ぐらいだったけ?)にしましたが、TADのTL1601a(確か¥6-7万ぐらいだったような)と悩んでいた、今よりも羽振りのいい高校生でした。
当時は、38㎝のウーハに、ホーンを使った3ウェイが夢でしたが、予算の都合でウーハとツイータしか買えず、このシステムで2ウェイで鳴らしていました。小中学校の時、日本橋に出向いては、ショップで売っているスピーカユニットがまぶしく見え、いつかはこういうので鳴らしたいと思っていたものです。ラジオのパーツの購入で通ったスズキ無線(だったか?)にもユニットが沢山並べて販売されていましたが、ある時、すべて格安で販売されていました。コーラルのベータシリーズのユニットや、部品類がすべて格安です。なんだか店じまいするとのことだったのですが、当時は中学生くらい(80年代半ば)だったのでぴんと来ず、今思えばこの頃がオーディオが廃れ始めた時期だったのかなと思います。
ウーハはとっくに手放し、H105だけ残っていましたが、今の手持ちは悲しいかな、これが一番性能が良いものです。
では早速、クロスオーバーネットワークの製作開始です。
部品類も、悲しいかな、コイルは別のスピーカシステムで使用されていたものから取り外した物です。まあ今回は、周波数の高い領域で使用するものなので、コイルは小容量のものでよく手持ちの部品で済ませましょう、と言い聞かせます。
まずは、土台作りから。2つに分けた土台の板をサンダーでさっと磨きます。
そして塗装。何事も外観は重要。
部品を組みつけていきます。この土台は、ツイータのクロスオーバーネットワーク用です。
とりあえず、ツイータ用は完成。
そして、スコーカ用のクロスオーバには、ローパスフィルタを追加します。
そして、システムに組み込んでみました。
前から見ると、こんな感じです。
ということで、今日は、システムの3ウェイ化の改造を行いました。次は、測定と試聴になります。次回また。
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