前回、スムーズに実験を行う目的でブレッドボードを買い、早速回路を組み立てて確認しました。
入出力端子や電源は、結局、部品の端子に直にはんだ付けを行い、簡単に済ませました。
上記写真のテスターの電圧(10.1V)は、トランジスタのコレクタ電圧です。これで約10Vほどの出力電圧が出るようになりました。
今回の回路は下記の写真のようにしています。
実験(4)ではガサゴソノイズがかなり大きな音でなっていましたが、恐らくこれは真空管かトランジスタでドリフト電流が発生し悪さしているのではと考え、下記のように真空管のカソードにやや大きめの抵抗を入れた回路にしました。しかし、そうすると増幅度が下がるので、抵抗を33Ωと750Ωに分割し、負帰還は33Ωの抵抗で行うように変更。しかも真空管のグリッドバイアスは、33Ωの抵抗の両端の電圧にします。
そしていざ、この回路でアンプにつなぎ音の確認です。
すると、ガサゴソノイズは収まりましたが、今度は、ジー、ジーという断続的な小さなノイズが。しかもあまり音もよろしくない。
これは何だろうと思い各所の電圧を測定しましたが、なんと真空管のプレートの20kΩの抵抗の両端に電圧がほとんど出ていなくて1V前後しかありません。
恐らく、ベース電流の影響により、真空管にほとんど電流が流れなくなっているものと思いますが、これは少し想定外。真空管にほとんど電流が流れなければノイズも出そうなものです。この後、ベース電流を減らそうとトランジスタのエミッタ抵抗を色々変えたりしましたが、20kΩの抵抗の両端電圧が少し変わるだけで、大きな効果はありませんでした。
う~ん、としばらく考えましたが、今のところこれらを解決するための良い案が浮かばず。最初の方針案にちと無理があった可能性があります。
何が無理だったかというと、主に下記のようなことです。
- 真空管とトランジスタを直結しているため、トランジスタのベース電流Ibが、真空管の出力電流に影響する(影響が小さくなるよう、真空管にもっと電流を流すべき)。
- フィードバックに直流も含めているので、トランジスタのコレクタ電圧が真空管のカソードにもろにかかり、真空管のカソード電位が上がってしまい、真空管に電流が流れない(上と相反する作用を及ぼす)。
ということで、この回路はちょっと無理があったかなという結論です。最初はもっとうまくいくと思ったのですが・・・残念。
そこで、一旦この回路はやめにして、また別の回路を考えたいと思います。ブレッドボードにより実験が楽になったので、ちょっといろいろ試そうかなと。
今回、ブレッドボードにしたことで、簡単にいろいろ試すことができたため、早く結論が出てしまいました。もう少し早くブレッドボードで実験できていたらと、少し悔やむものの、良いツールを得た気もしています。ところで、回路シミュレータのSPICEだともっと簡単にシミュレートでき早くわかったのでしょうかね。こちらもちょっと覗いてみるのもよさそうですね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます