先日のオフ会で、音質的にイマイチの評価を受けた、カソード抵抗のトランジスタ化ですが、イマイチの原因が判明しました。
先週のオフ会の後、色々検証していたのですが、そういえばトランジスタのコレクタ~エミッタ間に電流帰還を防ぐ意味で330μFのコンデンサを入れているのですが、そもそもコレクタ~エミッタ間に入れる必要あるのか、要はコレクタ~エミッタ間の電圧が一定になれば、いらないんじゃないか、という疑問が沸き上がり、とりあえずはコンデンサを取り外した場合、音質はどうなるのかを確認してみました。
すると、驚いたことにトランジスタ化を行ったときに記載した音質の大味感がなくなり、すっきり透明感のある音質に変貌。まさに何ということでしょう!と、驚き、これは検証する必要があるなということで、今日はこの確認を行いました。
何を確認するかというと、まずコンデンサを外すことで、コレクタ~エミッタ間にどのくらい交流電圧が発生するのかを確認。そしてそれをどのように抑えるかと音質の検証です。
まずは、コレクタ~エミッタ間にコンデンサを入れないパターンです。
1W出力時、ピークで1.5V程の交流電圧が発生しています。
そこで、トランジスタのベース~コレクタ(GND)間に小容量のコンデンサを入れてみました。
入れたのは、0.15μFです。
こんな感じで入れて、計測してみると・・・
交流電圧は激減し、ピークで0.37Vに減りました。
次に47μFを入れてみます。
ピーク電圧は、0.054Vに減りました。
ということで、コレクタ~エミッタ間に大容量のコンデンサを入れる必要はなく、ベース~コレクタ(GND)間に小容量を入れればよいことが判明しましたので、このパターンで検証します。
さて音質はどうかというと、各容量のコンデンサで試してみましたが、コンデンサなしの時がなかなか良く、ただし、ほんの少しキンキンとするような感じがしましたので、結局、0.15μFを入れておきました。
そしてトランジスタも緑の2SB1098と黒の2SB566の両方が使えるようにしていますが、緑の方が若干固い音がするもののきれいな音が出ますので、今はこちらにしています。
さて、明日はまたオフ会ですので、この回路で評価に臨みたいと思います。オーディオの女神はどちらに微笑むのか。
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