世の中には、エラーコインというものがあるそうな。造幣局での硬貨の製造の際、何らかの間違いにより不良品が出てしまい、それが誤って流通してしまった硬貨のことだそう。お金だから当然、チェックも厳しくふつうは流通されないもののため、そのレア度は高く単純なもので数千~数万円、高いものでは100万円にもなるそう。
実は先日、不思議なエラー真空管を発見してしまい、ひょっとしてエラーコインに匹敵する発見か?!なんて、ひそかに期待していたりする(哀れなおっさん)。
2021/05/29の「ブログ1本目の真空管アンプの調整」というブログで、初段の真空管E180Fが不良だった、と書いたのですが、そのE180Fが、どうもエラー真空管のようなのです。どの辺がエラーかというと、管名に本来の型番とは異なるにもかかわらず”6688A”と印刷がされているのです。
はじめは全然気が付かなかったのですが、先日ふとその真空管を眺めていると、E180F(6688、6688A)はヒータが、4,5番ピンなのに対し、エラー管は、3,9番になっているのです。また、中身をよく見ると、5極管であるはずが、3極管の構造になっていました。
写真ではかなり見にくいですが、プレートの真ん中が窪んで、その部分がカソードに密接した、6DJ8のプレートのような形になっています。
他のE180Fは、プレートはのっぺりとしており見た目普通の球。下記は正常なE180Fの写真。
2つを比較してみます。
どうりで、アンプに挿しても動作しないわけですね。このE180Fは、恐らくは60年代の球ですが、今まで流通されず、約60年の時を経て私のところにやってきたという、なんともすごいレア感。どうやって間違えて異なる型番になったのでしょうか。同じラインで製造していて、最後の1個が取り残されてしまい、その球がE180Fの製造ラインに入ってしまったとかでしょうか。
いずれにしてもすごい偶然。これはコレクターの間でもきっと高値になるはず。どなたか、いかがですか。お安くしておきますよ~。なんてね。誰もいらないでしょうね・・・
でも元の球はなんという品番だったんでしょう!?。
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