今年もあと僅か。休みに入りましたが、大掃除や年賀状の印刷やらでオーディオから少し離れています。昼間に大掃除で使っていない機器の保管のため倉庫へ行ったところ、以前、ストックしたTANGOのトランジスタ用電源トランスPB-40が目に留まり、そういえば以前これを使ってアンプを作ったな、と思い出したので、掲載したいと思います。
アンプといっても全部真空管を使用したアンプではなく、前段を真空管、出力段にFETを使用したハイブリッドアンプになります。
早速写真を。2006年5月頃に作ったものになります。
どういう風に作ったかといいますと・・・
こんな回路です。出力段はパワーFETのコンプリメンタリで窪田式の0dBアンプになります。そこにC3mというドイツの通信用真空管を用いて電圧増幅しています。前段の電源は、PB-40のプリアンプ用巻線である24V+24Vの巻線を直列につないで48Vとし、これを倍電圧整流して、抵抗とチョークで平滑して130Vを得ています。
ヒータは、C3mは20V管なので、専用のトランスで40Vを得て、直列に接続して2本分点火しています。
FETのバイアス調整用のトランジスタ2SC1775AEは、下記のように若干の熱結合もしています。
前段との信号の結合は、2μFのコンデンサを使用しています。
ただ、今同じようなアンプを作るとしたら直結できるような回路にすると思います。
製作後、特性はあまり細かく見ていませんでしたが、DFは10以上、周波数特性も広く、良好な結果だったと思います。
TANGOのトランジスタ用電源トランスPB-40は、オークションでもかなり安く、時には1000円ぐらいでも落札できるときがありますので、工夫次第で面白いアンプが出来るかもわかりません。6.3V巻線は0.5Aしか容量がないので、少し容量不足ですが、12AU7クラスの球が2本使えるかなというところです。
PB-40を見かけたら、こんなアンプに仕立てるのはいかがでしょうか。もう少し大出力向きのトランスでPB-80というものもありますので、出力用巻線を倍電圧または3倍電圧に整流して真空管の出力として使用するのも良いかもわかりません。
では、よいお年を。
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