前回は、内部配線を行い一応完成しましたが、電源からのリップルが出力に出てしまい、スピーカからハムが出てしまいました。そこで、今日は、電源の改修を行いました。
まず方針ですが、手持ちに正規品であるTexas Instruments社(TI 社)のTL431は持っていなく、また、作り直すとしても誤差増幅器でリップルを取りきるような優秀な回路はできないため、安定化電源回路の前に下記のようなFETによるリップルフィルタをつけることとしました。
この回路は、真空管パワーアンプでも以前よく使っていた回路です。それまではチョークによりリップルを取っていたのですが、この回路で十分で、いつの間にか、ほとんどチョークは使わないようになっていました。
結局、本機の電源回路は下記のようになります。
この回路を新しい基板で一から作ろうかと思いましたが、折角のエルナーのセラファインが無駄になりますので、ここは一つ、基板の空いたところにFETのフィルタ回路を載せたいと思います。
ということで、頑張って載せてみました。
2台のフラットアンプに流す電流も合計約15mA程度と少なく、またドロップ電圧も少ないのでFETの発熱は無きに等しく放熱器は不要でした。
早速この回路で、ノイズの確認です。
アンプの出力端子に出てくるノイズを確認しましたが、もはや、オシロではほとんどリップルは見られません。
ノイズはACミリボルトメータで、0.06mVrmsという結果になりました。
早速試聴です。
CDをとっかえひっかえで色々聞いてみましたが、前回のようなハムは一切なく、かなり静かに音楽を楽しめます。今まであまり聞こえなかった音が聞こえるようになり、ドラムの音も軽快です。ボーカルに相まってドラムのブラシ奏法の音は、何とも言えない趣。単球にもかかわらずなかなかいいものができました。
これでようやく中身はできましたが、まだ外見が完成しておらず、引き続き頑張りたいと思います。
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