米紙ワシントン・ポストなどによると、東シナ海上空を飛行中の米軍偵察機に中国軍戦闘機が5月17日に異常接近し、飛行を妨害したことが明らかになった。中国軍機の行動は軍事衝突を引き起こしかねない危険な行為で、中国の本質的な対外姿勢を表している
一触即発の無謀な行為を続ける中国に米側の不信も高まる一方だ
現在、日本に襲来する敵弾道ミサイルを迎え撃つ切り札は、海上自衛隊のイージス艦搭載迎撃ミサイル《SM3》と航空自衛隊の地対空誘導弾パトリオット《PAC3》の2段構え
高度500キロの宇宙空間=洋上で迎撃するSM3が、北朝鮮の核ミサイルを撃ち漏らした。従って、大都市圏などに配備され、高度15キロで迎撃するPAC3が撃ち落とさなければならない最終局面を迎えた》
SM3の撃ち漏らしは、おびただしい数のミサイルが一度に向かってくる《飽和攻撃》など複数考えられたが、いつもなら問題提起される課題は今次シミュレーションでは分析対象外となった。ともあれ、シミュレーションでは、より根源的課題でありながら「定説」を信じ切っていた危機管理上の甘さが、残酷なほど鋭利に突き付けられた
安倍晋三首相は29日朝、北朝鮮の弾道ミサイル発射を受け「北朝鮮を抑止するため、米国とともに具体的な行動をとっていく」と語った。「北朝鮮が国際社会の度重なる警告を無視して、挑発を続けていることは断じて許すことはできない」と述べ、北朝鮮に厳重に抗議したことを表明した。首相官邸で記者団に語った
首相は「北朝鮮の問題は国際社会の最優先事項だ」と強調。「韓国をはじめ国際社会と連携しながら、高度な警戒態勢を維持し、国民の安全を確保していくために万全を期していく」とも語った
菅義偉官房長官は終了後の記者会見で、首相が発言した「具体的な行動」に関し「日米は防衛体制と能力の向上をはかるべく具体的行動を取ることで一致しており、これに基づきしっかり連携する」と述べた。「中国の果たす役割が重要だ。国連安全保障理事会でさらなる制裁や連携、圧力を強化していくために日米韓の役割も重要だ」と述べた
29日に来日する中国外交トップ、楊潔篪国務委員(副首相級)と協議する意向も示した。楊氏は同日午後に谷内正太郎国家安全保障局長と、30日には岸田文雄外相と会談する予定