能登半島地震から2月1日で1カ月になる。千葉県の集計ではこの間に、県職員130人(県警や消防などを除く)と、管内の28市町から99人の計229職員が被災地に派遣され、救援物資を届けたり、避難所運営などの災害対応業務にあたっている。
総務省は今回のような大規模災害の発生時に、被災した市町村ごとに担当する都道府県を割り当て、継続して手助けする「応急対策職員派遣制度」を設けている。本県と政令市の千葉市は石川県珠洲市の担当だ。
県危機管理政策課によると、県からは4日、防災や危機管理担当の先遣隊が珠洲市役所に向かった。その後も、県職員は県内の各自治体から派遣された職員らとも、支援物資の管理や罹災証明書の発行といった業務支援を行っている。12日からは倒壊した家屋などの被害認定調査を始めた。
これ以外に6日には給水車2台を出動させ、輪島市で応急給水を行った。29日には珠洲市が管理する漁港の被害状況に着手した。
住まいの確保のため、県営住宅80戸も提供した。これまでに避難した3家族が入居を決めた。
日常から離れた避難所で暮らすのは過酷だ。体調を崩す避難住民も出る。
そこで、県はDMAT(災害派遣医療チーム)を派遣した。30日までに医師37人、看護師48人らが避難した人の健康を預かった。
DPAT(災害派遣精神医療チーム)も避難住民へのメンタルケアにあたる。21日からはDWAT(災害福祉支援チーム)が障害者向けの相談に応じている。
県だけに限らず、石川県能登町と姉妹都市にある流山市など、県内28市町の計99人が救援を続ける。県は28市町の名前を公表していないが、各自治体は個別にホームページなどで派遣状況を公表している。
被災地では今後、応急仮設住宅の建設支援やインフラ復旧を行う自治体職員の確保も求められる。
県危機管理政策課の担当者は「オール千葉で被災者に寄り添った支援を続ける。状況を見て、県内の各市町村の防災部門に順次、現地派遣をお願いすることになるだろう」と語った。
産経新聞
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7都府県が転入超過 東京の一極集中進む 2023年の人口移動報告(2024年1月30日) (youtube.com)
総務省が発表した住民基本台帳に基づく2023年の人口移動報告で、転入者が転出者を上回る「転入超過」は東京都など7都府県でそのうち東京都が最も拡大していることが明らかとなりました。 転入超過となったのは、東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県、大阪府、滋賀県、福岡県でした。 東京都の転入超過は、前の年に比べて3万262人増えました。 また、東京・神奈川・千葉・埼玉の1都3県からなる東京圏は前の年から2万6996人増え、12万6515人の転入超過となりました。 一方、愛知・岐阜・三重の3県からなる名古屋圏は1万8321人の転出超過で、大阪・兵庫・京都・奈良の2府2県からなる大阪圏も559人の転出超過となりました。 東京一極集中が一段と進んだ形です。
「触れ合うと気持ちが安定する」古民家レストランと珈琲店が野菜と珈琲を無償提供「少しずつでも前に」 (2024年1月30日) (youtube.com)
珠洲市に、映画のモデルにもなったコーヒー店があります。営業再開にはまだ至っていませんが、先週末、2日間限定で店を開きました。一時的でも店を開いた理由、そこにはある理由がありました。 珠洲市内にある二三味(にざみ)珈琲。映画「さいはてにて」のモデルになった人気店です。店主の仙北屋葉子(せんぼくやようこ)さん。地震で建物の大きな被害はありませんでしたが、まだ営業はできません。しかし、この日は… 「わぁ、立派なキャベツ!」 キャベツやトマトなどの野菜がずらり。 「八百屋が開けそうや。上は北海道、下は愛媛から岡山。このお店のところに集めて先週2トン車2台で持ってきてくれた」 同じく被災した、珠洲市の古民家レストラン「典座(てんぞ)」の坂本信子(さかもとのぶこ)さんのもとに全国から届いたのは、2トントラック2台分の野菜。二三味珈琲で住民に配ろうと、急きょ、店を開くことにしました。 「10分前やけどだいぶ待っとるしどうやろう…」 「お待たせしました、どうぞ!」 オープン前から、店には多くの住民が。野菜を袋いっぱいに詰めていきます。 野菜をもらった人: 「うれしい。キャベツ、ネギ、トマト…焼いて食べようかな。想像以上です。助かります」 この日は、自慢のコーヒーも振る舞います。 二三味珈琲 仙北屋葉子さん: 「水は支援でいただいたペットボトルの水と、自衛隊の方に運んでいただいた水をきょうは用意した」 使った豆は、映画「さいはてにて」で主演を務めた永作博美さんに発送するため準備していたもの。永作さんから「地域の人で使ってほしい」と言われたそうです。 コーヒーを飲んだ人: 「本当に幸せ。ありがとう。すっごいいい香り」 「感動です、大好きだったので。泣きそう。嬉しくて」 古民家レストラン典座 坂本信子さん: 「顔を見て声を聞いて実際に会う、触れ合うことが、こんなに気持ちが安定する、嬉しいことなんだとすごく感じました」 二三味珈琲 仙北屋葉子さん: 「一息付けたり会話できたり愚痴ったりできる空間があるだけでもいいのかな。珈琲があると、飲みながら会話がはずんだり和んだりという、珈琲っておもしろいと思いました」 「能登半島のさきっぽってどうなっていくのか不安はありますけど、なくすわけにはいかないかなと思うので、自分のやれることを探して、少しずつでも前に進んでいかないといけないのかなと思います」 コーヒーの香りに包まれ、店内には笑顔の花が咲きました。
【続く断水】今も4000戸で… 志賀町・稲岡町長に聞く現状の課題と生活再建 能登半島地震 (youtube.com)
各地で復旧作業が進む中志賀町では断水の解消に向け通水作業が進められています。 志賀町役場から久保結アナウンサーが中継でお伝えします。 元日の地震で最大震度7を観測した志賀町。これまでに4524棟の住宅の被害が確認されています。現在1000人近い人が町内の避難所で生活しているほか町の半数にあたるおよそ4000戸で断水が続いています。 稲岡健太郎町長に現状の課題や志賀原発について聞きました。
温泉旅館「断水」復旧阻む…宿泊客“励ましの手紙”に涙 「また行きます」お見舞金も【もっと知りたい!】【グッド!モーニング】(2024年1月30日) - YouTube
地震の影響で断水が続いている石川県七尾市。地元の銭湯や温泉旅館は厳しい状況に立たされていますが、お客さんからの支援が心の励みとなっています。 ■避難所で生活…“一息つける癒やしの場”銭湯 石川県七尾市にある銭湯「たから湯」。営業30分前にもかかわらず、待合室はすでにたくさんの人で埋まっていました。 利用客(80代) 「避難所に行っても、お風呂も何もない」 利用客(50代) 「ありがたい。感謝しかない。入った瞬間ほっとする。ありがとう」 待合室にいた人の多くは現在、避難所で生活。「たから湯」はそんな人たちが“一息つける癒やしの場”となっています。 「たから湯」店主 仲村克己さん 「水道がやられているから、水道水は使えないけど。井戸水でいくらか対応しようと、急ピッチで修繕したりして、店開けるところまではたどりついた」 「たから湯」は、元々は水道水と井戸水を併用していました。震災後は断水のため、井戸水のみを利用するように変更し、今月14日から営業を再開しました。 ただ、以前は週1回の休みでしたが、現在は週2回営業を休んでいます。 仲村さん 「やっぱり、万全でないから。万全であれば、震災前のように万全であれば、こなすことができるんですけど。とりあえず、私らの一番ほしいのは水道をほしい。地下水は水道と違って、そんなに豊富なものではない」 利用人数も最多10人までとし、節水に協力を呼び掛けます。 仲村さん 「うちも100%、200%の感覚で対応しています。本来では100%のところを、何とか200%入れようと。いっぱい、いっぱいです」 ■店主「安らぐ場所を」 客「本当にありがたい」 店と客で互いに協力し合いながらの営業。様々な不自由に直面しながらも、店主が営業再開を急いだ背景には、ある想いがありました。 仲村さん 「裏の方にもコミュニティセンターがある。そこには本当に被災された方が、家で住めない人がそこに行っているわけで。そういう人らはもう完全に気を抜く場所もないし、安らぐ場所もないから、少しでも提供したいと。そういう想いからだけですよ。大変でした」 避難所生活を強いられている人たちが少しでも安らげる場所を。そうした店主の想いに、お客さんたちはこう話します。 利用客(40代) 「こんな状況になりながらも、店を開いていただいて、温かいお湯につかれる状況が本当にありがたい」 利用客(70代) 「すっきりしました、久々に入りまして、ありがとうございました」 「(Q.温まりましたか?)温まりました」 ■営業再開したい温泉旅館 「断水」復旧阻む 一刻も早い復旧が望まれる、七尾市内の断水。観光業にも大きな影響を与えています。 和倉温泉の市街地の通りは、本来であれば多くの観光客でにぎわっている場所ですが、今は人の歩く姿はほとんどありません。 市の中心部に位置し、1200年の歴史を持つ和倉温泉。全部で22の旅館がありますが、現在、営業再開のめどが立っているところはありません。旅館の1つ「はまづる」も大きな被害を受けました。 和倉温泉「はまづる」 高城一博専務 「もしかしたらガラス片が落ちているかも分からないので、(靴)履いたままで。(本来だったら)熱い温泉が出て、浴槽いっぱいに湯気が立ち上る」 震災からまもなく1カ月が経ちますが、後片付けに追われる日々が続いています。 高城専務 「割れたガラスをここに置いてあるんですけど。今、どんどん館内のゴミとか、割れたガラス、割れた外壁とか、そういうのを集めて、ゴミ出しに行こうかな」 館内に温泉を引き込む管が復旧すれば、営業を再開したい想いはありますが、それを阻んでいるのが「断水」です。 というのも、和倉温泉の泉質は塩泉のため、温泉から出た後、体を洗い流すのにどうしても真水が必要になるからです。 高城専務 「ものすごく塩分が強いもんですから、ちょっと普通の真水とは全然違うので。ただつかるだけだったら、それでもいいかも分からない。必ず洗い流さないといけないので」 そうした状況を理解したうえで、現在は能登で復旧作業にあたっている工事関係者などが宿泊してくれています。 ■宿泊客から“励ましの手紙”に涙 お見舞金も 本格営業再開までの見通しが立たない厳しい状況。そんななかでも、心の支えになっているものが…。 高城専務 「ちょっと内容を要約すると、はまづるさんの被災状況を見て、心が痛みました。被災しているにもかかわらず、復興に向けた努力を惜しみなくしているということで感銘を受けて、使ってくださいということで、お見舞金をいただきました」 見せてくれたのは、5年前に宿泊した人からの励ましの手紙。勇気を与えてくれる便りは他にもあります。 高城専務 「この方は、地震があった当日、この旅館に泊まられていたお客様なんですけど。泊まれなかったんですけど、地震で。5階の方で車椅子で来られていたお客様なんですけど。大きな地震の後、従業員みんなで5階から1階まで手作業で下ろして。今回、たまたまこういう地震に遭われて、それでもまた行きますって書いてある」 手紙を読み上げる最中、思わず声を詰まらせる場面もありました。 高城専務 「こういった手紙のおかげで頑張れると思うんです。何もなかったら、もしかしたら諦めるという選択肢もあったのかも分からない。こうやって応援してくれる人がいる限りは頑張りたいと思います。こういう手紙をいただいたお客様に限らず、また和倉温泉のここの旅館に来た時には、精一杯の努力で、おもてなしをしたいと思っております」 七尾市では水道管の復旧が進み、29日から水をためる浄水場まで水が通ったということです。当初の見通しよりも早く、3月中にも七尾市のほとんどの地域で断水が解消される見込みです。 (「グッド!モーニング」2024年1月30日放送分より)