時代が令和に変わって以降日本社会の理性とモラルを疑うような事件が相次ぐ、
例えば詐欺的手法が明るみに出た日本郵政の「かんぽ生命」不正販売・ターゲットは、
地方の高齢者で、詐欺的手法を担ったのは、高齢者に身近な郵便局員達だ。
郵便局という圧倒的な信頼を持つ肩書きを悪用し、独居老人を「ゆるキャラ」「半ボケ」
「甘い客」と陰で呼び、一人に数十件も契約させる特殊詐欺グル-プも真っ青な悪質だ。
報酬不正で日産を追われた西川広人社長も同類だ検察とタッグを組んだ報酬不正事件・・
ゴーン氏を追い出しながら自らも業績動型報酬の権利行使日をずらし4000万円超を
不正に受け取る犯罪チロマカシ、トップが企業統治改革の旗を振るとは冗談にも程がある。
他にも、神戸製鋼、東芝、三菱マテリアルと、日本を代表する企業が、不正や改ざん
に手を染める・・外国人実習生に計画外作業を指示し、業務改善命令をくらった日立製作所
同社の中西宏明会長は、経団連のトップだ、企業の模範となるべき立場すら守れない
論理観の逸脱・「公正」「正直」「勤勉」と言う日本人の美徳は、とうに死後と化している。
ここ数年,児童の虐待死のニュ-スは後を絶たず「最低限の責任」すら果たない親が増えている。
ちょっとした事でキレル大人も増え、厳罰化を求められる「あおり運転」も社会問題だ。
言うまでもない常識がもはや通用しないほど、この国は堕落してしまったのである・・・
リーマンショックからの不況と、3.11の一撃を経たタイミングで誕生した第2次安部内閣・・
日本を立て直しに期待したのに、結果はモラルをぶっ壊し政治、「改ざん」「隠匿」は
当たり前で「平気で誤魔化し」「ウソをつく」「総理のご意向」の忖度強要で官僚機構の
モラルは崩れ、今や機能不全に堕ちてっている・・強行採決の連発で民主的手続きを無視し
集団自衛権容認の解釈改憲で憲法をタテマエ化、予算委員会の開催すら拒み続けている。
日本社会の寛容性が失われていく中、率先して「公正」「正直」「勤勉」という
美徳を破壊しこんな政治が許されるなら、正直者はバカを見るだけとなり卑怯な社会に
拍車がかかるのは当然の帰結であり、かっては、政治家も経営者も官僚も
「国民の生活を豊にするとの気構えに満ちていた」が今や見る影もない劣情国家の行く末だ。
自分の周りをヒットラ並な側近で固め独走態勢の構築に入った・・今回の新内閣によって、
この国の民主主義は完全に終わらせられるかもしれない・・・