暮らしのなかで

ポメラニアンと共につぶやいています。

受給開始70歳の可能性

2024-01-14 04:56:44 | 暮らしの中で


庶民の生活苦をあざ笑うかのように、政府はお金にまつわる制度を次々と改悪を加えている・それは老後資金のたのみの綱である年金も、
例外でなく近い将来、2025年からは65歳まで年金保険料を納めることになりそうだ❔・・・・
総額900万円も納める年金の【元を取る】には、いったい何年生きればいいのか・・将来の年金水準の見通しを示す財政検証が今夏にも
行われる予定で、現在それに向けて政府は【国民年金納付期間5年延長】の案を検討している・・・・

ご存じのように国民年金は20歳から60歳までの40年間納付で、65歳から受給開始となり、現行制度では月1万6520円を納付し40年間で
総額792万9600円の保険料をはらっている計算になる・・だがもしこの改定案が実現すれば65歳までの45年間の保険料を払わなければ
ならなくなるのだ・・・5年間でざっと100万円の負担増、納付期間が65歳迄延長となると、受給開始年齢も5年後ろ倒しになり、
70歳からの受給開始に可能性も大いにあり得ると・・・・年金博士の北村省吾氏は言う・・・・
もし100万円も多く払わなければならなくなるなら、せめて年金を受け取るときの【損】だけは減らしたい【5年延長】が実現に
なったとしたら、納付総額と受給総額の【損益分岐点】はどう変わるのか・・・・


現行では、40年間の国民年金保険料納付総額は792万9600円、65歳から満額で年間79万5000円を受け取るので『元が取れる』のは
74歳受給(総額795万円)だ、これが制度改正後はどう変わるのか・・・・5年延長された場合、納付総額は892万800円・・・・
年89万4300円の受給なので、65歳から受給開始であれば、受給総額が納付総額を上回るのは同じく74歳(894万3000円)です。
65歳で受給開始する場合の損益分岐点は、どちらも同じなのです・・・・だが・・・これが・・

70歳受給になると、話は変わる・・年89万4300円を70歳から受け取るとすると、受給総額が45年間納めた総額892万800円を
上回るのはなんと79歳・・男女ともに健康寿命を等に過ぎてからやっと元が取れるようでは、老後の生活を支えるどころか、
負債を抱えて余生を過ごすことになる・・・『受給開始が70歳なら、5年延長して10万円増えるより、現行制度で5年繰り下げる
ほうがよほど得です‥現行制度では受給を1ケ月遅らせるごとに0.7%ずつ受給額が増えるため、5年繰り下げると受給額は42%増の
年間112万8900円にもなるのです』・・・・5年延長は国民が損をしやすい【改悪】と言わざるを得ない・・・さらに実現の場合❔

65最まで納付が延長された場合、1ケ月ずつ受給を早める【繰り上げ】の意味がなくなり、最大で5年間、60歳まで受給を早める
ことが出来ますが、納付期間が延長されれば、受給と納付が重なってしまうのです・・(年金の保険料は令和5年度の金額試算です
)

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