まあ、実際太陽光発電は実に始末に負えない存在でして。
・景観が大きく損なわれる
黒光りする四角い板が延々と並ぶだけでも、特に風光明媚な地域だと悪目立ちします。
・設置場所によっては近隣の建物に光害・熱害が発生
結構住宅に近接したパネル設置区画も散見されます。
・台風の影響で壊れやすい
要は板切れですからねぇ・・・・・・しかも適度に傾斜しているので、風向風速によっては結構揚力を発生させていたりします。すなわち、空を飛びやすくなります。
・壊れた後も電気を発生し続けるので破損モジュールの撤去に気を使う
特質上、光が当たっていれば何らかの電力を発生し続けます。面積が狭ければそうでもないのですが、大面積のパネルだと破損した場合に感電の危険も。
・傾斜地の森林を切り開いた場合、土砂災害の危険を直接招く
設置面を裸地(草地)にしていた場合、直接その場所が土砂崩れを起こしやすくなります。
がっちりコンクリート面にした場合、雨水が直接流れ下るので水害の危険を増大させます。
・単位面積あたりの発電量が絶望的に低い
こちらに比較がありましたのでリンクを貼っておきます。http://www.gadgetwear.net/2015/01/vs.html
単位面積あたりで言えば、石炭火力と太陽光では発電能力において実に2万6千倍の差があるとのこと。
また、電力供給量の安定性は比較するのも気が引けるレベルで相違。
・敷地内の手入れが不十分な場合が多く、雑草・害虫の巣窟に
農業的には「巫山戯るな!」レベルで発生します。
・発電トータルのCO2は?
直接の発電効率は現在の主力機種で概ねセルの効率が20%台、モジュール(パネル全体)だと20%をやや下回る程度。40%台を出すものも開発中の模様。
発電効率だけで語るな、と主張する方も多いが発電タービンは効率50%超、60%台も珍しくないので、熱損失込みでも「現時点では」太陽光発電より効率的。
製造時のCO2ガー、とキレる御仁がおられますが、いわゆる自然エネルギーのみで電力を賄っている工場だけで太陽光発電設備の全て(構造材(鋼鉄やアルミ)や設置場所の基礎(コンクリート、鉄筋など)も含め)を製造しない限り、ブーメランなんですよねぇ。一応、パネルのみで言えば、中国製(今のところ石炭火力主力)を除けば寿命で使用不能になるまでに製造時のCO2排出量分以上のCO2削減効果が十分に見込まれる、とされていますが。
更に言えば、森林を切り開いたり農地を転用したりした場合、1年あたりの植物によるCO2吸収の減少は如何なの?という問題が。その辺、中立的な立場からの試算はあるんでしょうかね。
大規模水害が頻発している昨今、太陽光発電についての規制条例は住民感情からもやむを得ないと思われます。