福 風

心にとまった物や想いを集めて。穏やかな風が吹きますように。

チューリップ公園

2009-03-19 | 想い



春が近づくたびに思い出す、花冷えの夜に行った小さな公園。

薄いピンクの花びらが、街灯のわずかな明かりを何倍にも膨らませ、
その小さな公園全体を照らしている。
手入れされた花壇には、やわらかな曲線を描いて咲くチューリップたち。

誰もいない公園で、春を待ちわびていた花たちだけの静かな宴。

風が吹くたび揺れるチューリップ、
はらはらと舞い落ちる桜の花びら。

本当のちゃんとした名前があるんだろうけど、
あの夜の記憶に焼きついた景色は、私だけのチューリップ公園。

春が近づくたびに思い出す。






同じものを三日食べる

2009-03-19 | 父のこと



多めに作りすぎてしまった煮物。
これを、3日続けて朝や昼や夜ごはんのおかずにして食べた。
同じおかずはせいぜい2日が限度かなぁと痛感する。

そして思った。

週に2日、ヘルパーさんに調理してもらっている父。
中3日空くと、さすがに飽きがきているだろう。
戦争を経験している世代の人間なので、けっして食べ物に文句は言わない。
そして粗末にしない。
それだけに、同じものを3日続けて食べていることもあるかと思うと不憫(ふびん)に思う。
彼なりに工夫して自分の腹に食べ物を入れているようだが、
『栄養が摂れている』のと、『空腹が満たされる』のは別もの。

3日目の煮物を食べながら、男鰥夫(やもめ)の父を想う。
親不孝な娘でごめん。






5倍

2009-03-16 | 暮らし向き



でっかいキャラメルコーンが売り出されていたので買ってみました。

袋を開けてその大きさに驚く。
次の瞬間、考えちゃいけないことが頭に浮かんでしまいました。

先住民の方々の貴重なたんぱく源となる、そう、アレです。
アレがいるような視覚的効果が、でっかいキャラメルコーンにはあるんです。
営業妨害するつもりとか全くないんですが、
一度先入観を持ってしまうと、怖くて袋の中を覗けなくなってしまいました・・・。

袋の中の物質に視線を合わさないようにしながら、牛乳と一緒においしくいただきました。(笑)






なんでだろ

2009-03-14 | 想い



自然が感じられる環境に住まうことが出来てる幸せの中に居ながら、
近頃なぜか、東京の街が恋しい。

街並みも、人ごみも、
よくわかんない乗り換えに戸惑う地下鉄の駅も、
急ぎ足の人波も、奇抜なファッションの若者も、
なんだか全部やさしそうに映る。

無関心でいてくれることのやさしさ。心地良さ。
そんなものの中にポイッて置き去りにされたい感じ。