福 風

心にとまった物や想いを集めて。穏やかな風が吹きますように。

夕陽に染まる十勝連山

2008-12-30 | 



午後3時過ぎくらいだったかな?
真ん中のピンクの帯の中に、天空に浮かんでいるような十勝連山の姿を望むことが出来ました。肉眼でみた十勝連山はこの写真よりもっと幻想的。

素晴らしい自然と向かい合ったときいつも思うのですが、目の前の景色から受ける圧倒的な感動をカメラに切り取って収めようと思っても絶対無理なんですよね。
日常に戻ってからこの旅を振り返る時、写真を見ながら記憶を引っ張り出してきて頭の中の映写機で映し出すためにも、やっぱり自分の目にいっぱいしっかりと焼き付けておくのが大事だと思われるわけで。(純くん的表現だとこんな感じかな)


さて。今年も暮れ行き、明日を残すのみとなりました。
年頭に掲げた今年の目標を省みますと、

①本を50冊読む。←×
             試験のための参考書をたくさん買い込みはしたものの、最初から最後まで読破した訳では
             ないので。
②UVケアを怠らない。←△
             去年よりは意識してケアしたものの、今まで怠っていたつけが顔面に表れてきてて結構
             ヤバイ。来年も引き続き頑張らねば。





旭川の夜

2008-12-27 | 



日常の中で、温度計の数字の前に“-(マイナス)”が付くことなんてないもんだから、これも記念にと思いパチリ。

晩ごはんに、地元の食材を使ったものが食べられる処を探し求めて、旭川市内を歩いていた時の1枚。頻繁に通る道筋は除雪されているのですが、横断歩道や脇道になると、雪ではなくてガチガチの氷道。こちらは恐々歩いているのを横目に、地元の人なんでしょう、点滅している横断歩道を全速力で駆けていきます。転ばない術を小さい頃から体得しているんでしょうね。

あと、ミニスカートにブーツ姿の女性もチラホラ。気合入ってるなぁと、同姓ながら感心してしまいました。こちとら、ズボンの下にタイツとハイソックス履いてても寒いのに・・・。(苦笑)



木立の中の夕暮

2008-12-26 | 



日が暮れてゆくにつれ、木立のシルエットが浮き上がってくる富良野の森。

湯気の立ち上る温かな珈琲、人の気配や暖炉のぬくもりが傍になかったら、
きっと怖くて逃げ出しているに違いない。

凍てつく寒さ、降り積もった雪を眺めながら、凛として美しいなんて思いながら過ごす時間は、
旅人にだけ許された贅沢なのだろう。


                                        富良野『森の時計』にて



夜が明けて

2008-12-19 | 

東京・上野駅を出発した翌朝のこと。
北海道の大地を走る寝台列車『北斗星』。

どのあたりだったかよく覚えていないのですが、
車窓にいきなり、怪獣の特撮映画さながらの光景が飛び込んできました!
大慌てでカメラを構え、シャッターをきった一枚。

熊VS鮭VS蟹。
なかなかすごい戦いになりそうです。

ここはまさしく北海道!



HAPPY FLIGHT

2008-12-18 | 映画



観てきました。

小さい時から、なぜか飛行機や空港が好きなんですよね。小学校の時の卒業文集には、今でいうキャビンアテンダント、当時でいうスチュワーデスさんになりたいと書いた記憶があります。
この夢は、早々に却下となって現在に至った訳ですが、映画を観た後、『あ~っ、もっと勉強して飛行機関連の仕事してみたかったなぁ~。』としみじみと思いました。

先日の記事に、寝台列車に乗って北海道を目指すと書いたきりで、すっかりご無沙汰していますが、映画を観てフラッシュバックされた、東京駅へ至るまでの空路でのエピソードを書いてみます。

高知空港発羽田行き。
離陸のためにプッシュバックされた機体は、滑走路をゆっくりとタキシングしながら進む。こちらのテンションも徐々に増してくる。大人になってから、どうしてこんな鉄の塊が空を飛ぶことが出来るのか、未だに納得できていない感があり、余計に体も硬直してくる。管制塔から指示されたレーンにたどり着いたその大きな機体は、これから力を振り絞って飛び立つ前の、暫時の静止。ジェットコースターで例えるなら、じわじわと迫ってきたコースの頂上まで車体がたどり着き、頂上が自分のおしりの下あたりにきた地点。
掌にじっとり汗をかいて、体は緊張で硬直していたのですが・・・

ん?飛び立つの遅くない?

すると機長からアナウンスが入る。

『お待たせしてウンヌン・・・只今、滑走路上におきまして鳥の姿を確認いたしましたウンヌン・・・追っ払いに(機長はもっと丁寧に話してました、あしからず)来てもらうよう連絡をいたしましたのでもう暫くお待ち下さい。鳥がエンジンに巻き込まれる危険性がありウンヌン・・・。』

それまで固まっていた機内の空気が、“鳥待ち”のニュースで一気に解凍され和やかに。今まで何回も飛行機に乗りましたが、初めての体験でした。これも、自然いっぱいの高知らしいところでしょうか。
待つこと数分。お待たせしましたのアナウンスが入り、今度こそ出発だと思った矢先、2回目の“鳥待ち”アナウンスが。プププ(笑)

そんなアクシデントがありつつも、無事に高知空港を飛び立ち、飛行機は一路羽田空港へ。

機内誌の後ろに掲載されてある日本地図と、眼下に見える海岸線とを見比べながら、空の旅を楽しむ。雲海の中に紛れて、注意してみなければ見分けがつかないような富士山も、地図のお陰でバッチリ見つけることが出来ました。

・・・そろそろ機体も降下をし始めてきました。
東京上空の天候は荒れ模様。機体の窓に雨粒が当たり始めました。高知に越してから1年半以上振りの懐かしい千葉の景色が見え隠れしてきました。私の席は翼の少し後方で、着陸に向けて翼が操作され動くところも見ることができたので、おもしろがって見ていた、その時、

稲妻が光ったかと思うと、翼にある避雷針のようなものにあたるのが見えました!
同時に、機体に“ドスン!!”という音と共に衝撃がっ!
隣にいた連れ合いと顔を見合わせて、

「これって、もしかして雷が落ちたん?!」

と、目の前で起きたハプニングに二人して驚きました。
直後、機長からアナウンスが入り、落雷に遭ったと思われますが、飛行には全く影響はないとのこと。

あ~、初体験ばっかりのおもしろい旅やったねぇと言いながら、無事羽田に着陸し、機体がスポットを目指している時、今回のフライトを労うかのように、なんと、遠くの空に虹が架かってます!

“鳥待ち”“落雷”“虹”。

興奮せずにはいられない、飛行機での初めて尽くしの旅の幕開けとなりました。


と言う訳で。
ついこの間、こんな体験をしたばっかりだったこともあり、映画『HAPPY FLIGHT』のお話もリアルに楽しむことができました。ただ単に、飛行機内での話だけでなく、飛行機を安全に飛ばすために関わるいろんな職種の人々の仕事も同時進行で判り、あらためて、やっぱ頭のいい人たちのするお仕事やなぁ・・・、すごいなぁと思わずにはいられませんでした。
途中、デザートに関するアクシデントの場面では、それはさすがに嘘やろぉ~(疑りの目)と思ったところがあったのですが、いや、もしかしたら、今になって思えば、賢い人たちなら本当にやってのけるのかもしれないと思えなくもないですね。

昔は外国映画を字幕で観る以外、邦画にお金を払うという価値観が全く無かったのですが、今は、いわゆる娯楽として楽しめるものにホッとしたりします。そういう意味で、今回観た『HAPPY FLIGHT』は、私的に楽しめました。

グランドスタッフになって、空港内を無線片手に走り回ったり、怒り狂っているお客様のその怒りを、穏便に解決したりしてみたい気がしました。(笑)