皆楽荘
先週末、お墓参りをしてから、父を連れて鈍川温泉皆楽荘に日帰り入浴と洒落こんできました。
山の中にあるひなびた温泉郷で、何軒か宿屋があるもののにぎやかな娯楽施設もなく、
人気がお嫌いな人にはいい所かもしれません。(かく言う私もそうですが)
道中、田んぼの畦には彼岸花が赤く咲いており、誠お彼岸やなぁと思わせるのどかな景色がみられました。
日帰り入浴を食事付きで予約し、用意してくれた部屋からの眺めです。
眼下には渓流(規模はちっちゃいですけどね)が流れており、なかなかどうして、日帰りのわりにプチ贅沢な空間を味わえました。
お風呂は大浴場での入浴です。たぶん入浴だけと思われる方が数名いらっしゃいました。
浴槽も大きく、窓の外には緑が一面にあり、開放的な浴室でした。
お湯は無色透明で、肌にまとわりつくヌルッと感のある泉質でした。
難があったのは、アメニティが固形石鹸のみ。これはどうなんでしょう・・・。今時ではないですよねぇ。
でもまぁ、あらかじめ知っていれば自分で用意できるっちゃぁ、できるので、場所がらを考えるとまぁいいのかなと・・・。
そしてひとっ風呂浴びてサッパリとした後はお食事。
写真だと分かりづらいですが、お造りや、鯛のお頭の煮付け、天ぷら(揚げたてを後から持ってきてくれました)、生うにののったお豆腐、鱧の酢味噌和え、鯛の塩焼き、穴子の柳川風が並び、鯛の身入りの山菜炊き込みご飯とお汁、手作り羊羹と梨、葡萄のデザートまで付いていました。思っていた以上の品数と家庭の味っぽいのだけれどちゃんとした料理人さんの手の込んだ料理、何よりおいしくお腹いっぱいになった幸せ^^。
さてお値段ですが、お料理+入浴料金+お部屋使用基本3時間、全て込みで一人3500円!安いっ!
うちら家族みんな気に入って、次の正月はここにするかなんて話していたら・・・残念・・・9月30日をもって閉館となるそう。トホホ。
愛媛県下農家組合員の健康保持と福利増進を目的に、昭和41年6月に農協共済の保養所として営業を開始、40年の長きにわたり地域振興に努めてきたけれども、長引く景気低迷の影響等により利用客は年々減少し、今後、大幅な市場回復が見込まれないこと、また、建物の老朽化・耐震補強への対応が困難であると判断し、当荘を閉館することとしたそうです。厳しいですよね。
でも滑り込みセーフで、閉館間際のお宿に日帰り入浴できたのも何かのご縁。
いい想い出になりました。