福島木工家具店

製作した家具の紹介と日記

アブラギリで 新商品開発 レポート 1

2020-10-17 21:35:10 | 製作記録

前回まで続いた「アブラギリを活かそうレポート」は、初めて使う材でしたので、

その性質や特徴など、実際、手にとって触って、加工してみることにより、今後、販売する家具に適するかどうか検討したレポートでした。

 

全部で5回のレポートでは、十分に検証できた訳ではありませんが、アブラギリ材の使い方によっては、

家具材として利用できると判断しましたので、ここに新商品開発レポートとして経過を報告していきたいと思います。

 

なお、前回までのレポートはこちら →「アブラギリ を活かそう」 レポート1 レポート2 レポート3 レポート4 レポート5

 


 

このアブラギリ材は、屋久島森林管理署のご厚意により、今回、試験的に島内の木工家具業者へ無償で頂いたものです。

 

そこには、林業の支障となるアブラギリですが、伐採して捨てられてしまうよりは、

何かに活用することができれば、という想いがあってのことだと推察できます。

 

であれば、その気持ちをできるだけ汲み取って、カタチにしてみたいという職人魂にスイッチが入ったのでした。

 

 

まずは、残っているアブラギリ材を眺めてみる ↓

 

直径20〜30センチくらいの材がほとんど。

厚みは30mmの板材が多く、長さは2.5m以上。

 

大径木にくらべると、木取りにはそれなりの制限があり、幅広の板材を取ることは困難。

また、反りも大きく、割れや、芯が入っているものもあります。

 

さて、さて、どうしましょうか?

寝ても覚めても、頭の中はアブラギリ のことばかり・・・

 

というと大袈裟ですが、なにかを生み出す時は 四六時中 考え、

考えなくても、頭の片隅に、ちょこっと覗く程度には置いておいて、

普段の生活をしているときに、「あっコレだ!」ということが起こります。

 

その間、色々とアイデアは浮かぶのですが、一時の興奮で終わったり、お蔵入りになったり、

すごい発見をしたと喜んで眠りにつき、翌朝、そのアイデアをあらためて見てみると、

なんでこれが良いのか? と疑問に思うものもあり、悶々とした日々を送ったりします。

 

3日、4日経ち、なんとなく、ほんわりと見えてきました。

 

今回はハズレのアイデアなのか、どうなのか?

そのアイデアの「火」は消えることなく、それからさらに1日から2日が過ぎて、

 

 

 

「火」は、メラメラと『炎』となって、ぼんやりとしていたアイデアは確信へと変わっていくのです。

 

 

 

 

こうなってくると、手が勝手に、いや、勝手には動きませんが、

頭で考えるよりも、体が先に動いていくというのでしょうか、

 

散歩に連れ出したとき、かけ出す犬のように、先へ先へと進んでいくのです。

 

 

 

 

途中で気が変わったり、実用にはいたらず、方向転換することもありますが、

今はコレに夢中です。

 

レポート 2 へつづく

 

 


 

 

アブラギリで 新商品開発 レポート まとめ

レポート 1 2 34 ・ 5 6

 

 


 

 

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