木曽Now2

木曽の自然と大阪の自然を日記風に

コウホネ 開田高原の池

2020-06-20 07:01:32 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温   9.0℃     昨日の最高気温  15.9℃    
木曽町新開      午前7時の気温  11.0℃       今朝の天気  晴れ

開田高原の池で
コウホネが綺麗に
花を咲かせている。


皮と骨で皮骨?
いやいや河骨と書いて
コウホネと読むらしい。


なかなか
怖い名前を持つが
黄色い花はとても
美しい。


5枚の花弁は萼片で
本来の花弁は
雄しべのまわりにあるらしいが
残念ながら遠すぎる。


細くて白い
レンコンのような根茎が
白骨のように見えることが
名前の由来らしい。


この池では
コウホネのほかに
スイレン
ハナショクブ
外来種のキショウブなどが
ひっそりと咲いている。




御嶽山こそ見えないが
深い森の影が
水面に映り
なかなか趣がある池だ。



本日はコメント欄を
閉じております。





カタクリその後 種子はアリ散布

2020-06-19 07:28:45 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  11.5℃     昨日の最高気温  18.4℃    
木曽町新開      午前7時の気温  11.0℃       今朝の天気  雨

4月25日のブログ
カタクリの花を
紹介しました。


あれから
およそ2か月
カタクリの果実が
熟し始めました。




カタクリは
大きな果実をつけます
正面から見ると正三角形
ベンツのエンブレムに
よく似ています。




果実の中は
3つの部屋に
分かれています。


果実が熟すと
先端が割れ
種子が顔を
のぞかせます。


種子には
エライオソームと言う
付属体がついていて
アリの大好物です。




こぼれ落ちた
種子は次々と
アリが巣に
運んで行きます。




巣まで運んだアリは
エライオソームを切り取り
残りの種子は
巣の外へ捨てるそうです。




今回は
アリが種子を
運ぶ様子しか
観察できませんでしたが
機会があれば
巣まで追跡したいと
思っています。








ベニバナイチヤクソウ 開田高原

2020-06-18 07:00:54 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  10.4℃    昨日の最高気温  24.8℃    
木曽町新開      午前7時の気温  12.0℃      今朝の天気  曇り

開田高原を歩くと
林内の至る所で
ベニバナイチヤクソウが
咲いています。


赤味を帯びた花茎に
10個ほどの
薄ピンク色の
蝋細工のような
花をつけています。


下向きに咲くので
お腹に負担をかけながら
可愛い花をのぞいて見ると
濃い紫色の雄しべは
上の花弁に
くっついています。


雌しべは
象さんの鼻のように
長く突き出ています。


虫さんの止まり木
みたいです。


薄暗い森の中で
群生している様子は
風が吹けば
まるで妖精の
舞踏会のように
華やかです。


イチヤクソウは
一薬草と書き
一番よく効く薬草の意味
昔から強心・抗菌などの作用が
利用されたそうです。


針葉樹林帯に生え
ギンリョウソウと同じ
有機物を菌類から得て
生活する腐生植物です。













スジボソヤマキチョウ 羽化

2020-06-17 07:00:11 | 昆虫など
開田高原アメダス   今朝の最低気温   5.6℃(全国一位)  昨日の最高気温  22.7℃    
木曽町新開      午前7時の気温   7.0℃        今朝の天気  晴れ

スジボソヤマキチョウが
6月15日に
羽化しました。


蛹化してから14日目
予想していたより
少し遅かったです。


黄色い翅が透けて
眼や赤い触角が見える
そして腹部までが
透けてくると
間違いなく次の日に
羽化するようです。


頭の部分から
胸にかけてが
最初に割れ始めます。

(2020.6.15 AM8:48)

ぐっーと力強く
脚で蛹の皮を
押し開いているようです。




半分ほど体が出ると
あとはスムーズです

(8:50)

蛹から体が出ると
まず最初に
することがあります。


それはおしっこ
幼虫時代と体の仕組みが
まったく違います
体内の不要なものを
すべておしっことして排出
どの蝶でも
同じことをします。


割れ始めてから
体がすっぽり出るまで
およそ2分。


ここからが大変です
体液をポンプのように
翅脈に送り込みます。

(8:51)

腹部をあげたり
下げたりしながら
いきんでいるように
感じます。

(8:54)

この時
自然界では
天敵に襲われたり
強い風も吹きます。

(8:56)

落下してしまえば
翅は伸びることなく
縮れたままになり
飛べなくなります。

(9:05)

か細い4本の
脚が命綱です。
(6本ありますが前脚はたたんでいます)

(9:06)

ほぼ翅が
伸び切るまでに約18分
かかりました。


普通
アゲハチョウなどは
この後3~4時間で
飛び立ちますが
この子は次の昼過ぎまで
このままの状態でした。


これは
スジボソヤマキチョウの
特性なのかは不明
今日も1頭羽化予定です。


アヤメの花 開田高原

2020-06-16 07:02:39 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温    9.9℃    昨日の最高気温  23.9℃    
木曽町新開      午前7時の気温  10.5℃      今朝の天気  晴れ

梅雨真っ只中の
開田高原では
至る所で
アヤメの花が
咲いています。


6月26日からは
七十二候の
『菖蒲華(あやめはなさく)』。


昔からアヤメは
季節の移ろいを
教えてくれる
花だったようです。


緑の草原から
頭一つ抜け出したように
アヤメの花が
咲いていると
よく目立ちます。


散歩道でも
日当たりの良い道端で
たくさんのアヤメが
見られます。


先ほどまでの
強い雨にも
へこたれることなく
真っすぐに凛と
咲いています。


写真を撮っていると
花被片の裏から
バッタの赤ちゃんが
出てきました。


きっと突然の雨
大きな傘の下で
雨宿りをしていたのでしょう。


雨に濡れて
アヤメ色の花が
一段と映えています。









ヒメシジミ 雨のやみ間に

2020-06-15 08:12:53 | 昆虫など

開田高原アメダス   今朝の最低気温  16.5℃    昨日の最高気温  21.1℃    
木曽町新開      午前7時の気温  16.0℃      今朝の天気  雨

梅雨だとは言え
よく飽きもせず
降ってくれます。


晴天が10日以上も
続いていたとは
想像すらできません。


雨のやみ間があると
カメラを腰に
ぶら下げて
歩きに出かけます。


突然降り出す
雨に備えて
反対側の腰には
折りたたみ傘を
差しています
なんて格好やねん!


ほんの短い雨の
やみ間でも
せわしなく
ヒメシジミが
飛び回っています。


食草のヨモギが
茂っている辺りに
多いような気がします。


この時期
見かけるヒメシジミは
雄ばかりです
雌の羽化を
待っているのでしょうか?


この子たちは
羽を閉じたり
開いたりして
カメラを近づけても
逃げません。


しっかりモデルを
勤めてくれました。




サワフタギ 満開を過ぎていますが

2020-06-14 07:31:13 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  16.3℃    昨日の最高気温  15.8℃    
木曽町新開      午前7時の気温  15.0℃      今朝の天気  雨

雨のやみ間に
歩いていて
サワフタギの花を
見つけた。


沢に蓋をするように
茂るため
サワフタギと
呼ばれるように
なったとか
沢沿いの
湿った場所か好きな
ハイノキ科の低木。


時期が少し遅め?
綺麗な花が少ない。


白い小さな花が
びっしりとつき
とても美しい。


花冠は5裂して
反り返り
たくさんの雄しべが
まるで花火のように
見えている。


別名はニシゴリ
まるで錦織 圭さんの
名前のようだが
この木の灰を
媒染剤として
染色に用いたことで
ついたそうだ。


秋の果実が
瑠璃色で美しいことから
ルリミノウシゴロシとも
呼ばれている。


別名が
たくさんあるのは
昔から人々に
親しまれた
樹木だったのだろう。




スジボソヤマキチョウ 蛹化

2020-06-13 07:23:45 | 昆虫など

開田高原アメダス   今朝の最低気温  17.3℃    昨日の最高気温  23.5℃    
木曽町新開      午前7時の気温  16.0℃      今朝の天気  雨

先日
スジボソヤマキチョウが
4頭無事蛹化(ようか)したことを
報告しました。


その詳細を
撮影していましたので
紹介します。


しっかり餌を食べて
大きくなった幼虫は
蛹になる準備を
始めます。


まずお尻を
しっかりくっつけてから
胴体を支えるための
帯糸をつくって
体をしっかり固定します。


これで蛹になるための
準備が完了
この状態を
蛹の前段階と言うことで
前蛹と呼びます。

(① 2020.6.9 13:00  前蛹)

大阪は暑かったので
前蛹段階は約1日
気温によって
変化します。

(② 13:10  体を伸ばして脱皮に準備)

蛹になるための
最後の脱皮は
命がけです。
(③ 13:11  背中の部分が裂け始めました)

幼虫の体が
少し伸びてきたら
動かなかった幼虫が
ぜん動運動をはじめます。


背中の皮が裂け
蛹の一部が
見え始めます。

(④ 13:12  蛹の一部が見え始めました)

体を動かすたびに
幼虫最後の皮は
お尻の方に移動します。
(⑤ 13:13  半分ほど蛹が現れました)

まるで
小さい子どもが
手を使わないで
ズボンを脱ぐ様子に
似ているかもしれません。

(⑥ 13:14)

お尻の所まで来た
皮を落とそうとしているのか
かなり大きく
体をくねらせます。

(⑦ 13:16)

1頭の蛹は
この時糸が切れて
落下したようです。

(⑧ 13:17)

この間約10分
蛹の動きは
静かになり
蛹の形が
整ったようです。

(⑨ 13:19)

蝶になる体作りは
幼虫時代から始まると
言われています。

(⑩ 13:21)


(⑪ 13:33)

まったく幼虫と
違った体のつくりのため
幼虫の体はいったん
溶けてドロドロになり
蛹の中で蝶の体に
組み立てられるそうです。

(⑫ 14:04)


(⑬ 14:55)

しばらくすると
蝶の羽が透けて
見えるようになるから
不思議です。

(蛹化9日目の蛹 翅が見える)


(蛹化11日目の蛹 目や翅の色まで透けて見える)




オドリコソウ 霧雨の中で

2020-06-12 07:06:26 | 木曽Now

開田高原アメダス   今朝の最低気温  16.5℃    昨日の最高気温  21.1℃    
木曽町新開      午前7時の気温  16.0℃      今朝の天気  雨

昨日は
朝起きたら
陽が射していた
本当に梅雨か?
喜んだのもつかの間。

ワイコマさんには
「信州は雨不足で
野山も田んぼや畑も
カラカラ
fukurouさんが梅雨前線を
引っ張ってきてくださって
信州の農家は
みんな大喜びです」
なんてお上手
言ってもらいましたが
パラパラ降り出した雨に
気分は落ち込むばかり。


それでも
午前中の雨の止み間に
車を走らせて
開田高原まで。


散歩道至る所に
オドリコソウの花が
咲き誇っている。


歩いている目線では
花はほとんど見えない。


この花
下から見上げるか
真横から見ると
とても美しい。




よくぞオドリコソウと
名付けたものだと
感心する。




白花とピンクがあるが
開田ではピンクの
オドリコソウは
見たことがない。


霧雨だったのに
また強く降り始めた
いつもの散歩道
少し大きくなりかけた
イネを横目に
車まで走って戻った。




スジボソヤマキチョウ 飼育にチャレンジ

2020-06-11 07:23:02 | 昆虫など

開田高原アメダス   今朝の最低気温  15.9℃    昨日の最高気温  26.2℃    
木曽町新開      午前7時の気温  16.5℃      今朝の天気  曇り 

無事木曽に
到着しました。


ここから
青虫が登場します
苦手な方は
ここから先
進まないで
スルーしてください。


大阪から
ギフチョウと
スジボソヤマキチョウを
連れて帰ってきた。


ギフチョウは幼虫で
スジボソヤマキチョウは
蛹の状態で。


ギフチョウは
毎年飼育しているが
スジボソヤマキチョウの飼育は
初めてのチャレンジ。


食樹のクロウメモドキが
どこにでもある植物では
ないから難しいと
思っていた。


開田高原から
クロウメモドキの枝を
生け花状態にして
大阪に持ち帰った。


先日
その枝に花が咲いた
美しい花ではないが
枝を切られても
なお花を咲かせる
クロウメモドキが
愛おしくなる。


一昨日
5頭目が蛹になり
4頭すべてが
蛹になった。

(蛹になる準備が整った前蛹状態)


(お尻をフリフリして脱いだ皮を下に落としました)

残念なことに
1頭は帯糸が
切れて落下
蛹化に失敗した。


この4頭
ドライブで疲れることなく
無事羽化してほしい。