食品のカラクリシリーズ フライドポテト/調理品・加工食品
フライドポテトを食べ過ぎると将来心臓病を引き起こす恐れ
Mサイズを食べれば摂取制限の2日分以上のトランス脂肪酸を摂取
■日本人はフライドポテトを食べ過ぎ・トランス脂肪酸の摂り過ぎ
「フライドポテト」は、ハンバーガー店やファミレス・宅配ピザに留まらず、居酒屋・回転寿司店でも多くの方に食べられています。意外に知られていないのは、フライドポテトは心臓病を起こす原因のトランス脂肪酸を多く含み、ワースト食品に上げられていることです。
トランス脂肪酸は海外では規制が厳しく、米国では2006年から加工食品への含有量の表示を義務化しました。デンマークは、2%以下としています。この数値を日本人(成人)に当てはめると、1日のトランス脂肪酸摂取制限は2gまでです。しかし日本には規制がなく、当然のごとく国内の食品メーカーは消費者の健康は考えていません。有名ハンバーガー店のフライドポテトMサイズ135gには、摂取制限の2日分以上のトランス脂肪酸(4.55g)が含有しています。
こうした加工油脂は、菓子パン・マーガリン・コーヒーフレッシュ、揚げ物、ネギトロなどに多く使われています。外食の揚げ物がサクサクしているのは、大量のトランス脂肪酸を含んだショートニングを使っているからです。外食・加工食品を多く食べ続けていると、確実に命を縮めます。大人はもちろん子供は極端に控えるべきです。日本人は、フライドポテトを食べ過ぎています。
■ポストハーベスト農薬・違反遺伝子操作やアクリルアミドの危険性
トランス脂肪酸は加工食品に必要な加工油脂にする際に、水素添加の化学処理をする過程で、大量にできます。構造上は、プラスチックと同じだそうです。悪玉コレステロールを増加させ、逆に善玉コレステロールを減少させるなど、心筋梗塞や動脈硬化などの心臓病を引き起こす危険があります。
その他にも、世界のじゃがいも産地では長期的に安定した量を出荷したいので、ポストハーベスト農薬(収穫後も農薬散布)の使用、遺伝子操作の違反が次々と発覚しているのです。そんなじゃがいも加工品を輸入している以上、当然、大手ハンバーガー店の製品に残留します。ある食品メーカーのフライドポテトは、違反している遺伝子操作のじゃがいもを堂々(悲しいことに厚労省が認可)と使用しています。
問題はまだあり、じゃがいものようにでん粉を多く含む食材を高温で加熱すると、遺伝毒性や発ガン性が懸念されているアクリルアミドが生成されます。劇薬に指定されるほど、毒性が強いのです。じゃがいもを油で揚げると、ケタ違いにアクリルアミドが生成されます。アクリルアミドは、フライドポテトやポテトチップスが最も多いのです。日本の食品安全委員会は、じゃがいもを長時間・高温で加熱しないよう指摘しています。
フライドポテト・他食品のトランス脂肪酸含有率/図表
どうしてもフライドポテトを食べたい方は、ハンバーガー店トップのM社より、もう1つの健康志向のM社なら、トランス脂肪酸は1/10以下です。また「コーヒーフレッシュ」の成分は牛乳・ミルクではなく、何と植物油と食品添加物でできている液体なのです。コーヒーを何杯も飲む方は、要注意です。なお各メーカー・食品とも、徐々に含有率を減らしています。
因みにフライドポテト用のじゃがいものカットの方法は、まず太い水道管のような管に水と丸ごとのイモを大量に流します。途中にある格子状のカッターに水流(水圧)で押し流して、“心太(ところてん)”のようにカットさせます。
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