魚を大事にしない日本人シリーズ R6-5
ROUND6 頼みのツナ(マグロのプロフィール・枯渇防止)
マグロは普段格納されている4つの鰭(ひれ)で回遊制御している
このROUNDは、マグロの生態や枯渇防止の説明をしております
マグロは、外洋の広い範囲を泳ぐ回遊魚と申し上げました。大海原を短時間で餌を発見しなければ、生きていけません。そのため泳ぐ速度を上げる必要があり、体全体も抵抗の少ない紡錘(ぼうすい)形に進化しました。横から見ると両端が細く、真ん中が太くなっています。まるでラグビーボールのようで、この形こそ水の抵抗を受けにくく、速く泳ぎ続けるのに適した形と言えます。またマグロを正面(顔のほう)見ると、ほぼ円形なっています。素晴らしく、卓越した“フォルム”なのです。
私達が通常マグロの姿を見るのは、魚河岸(市場)で横たわった感じではないでしょうか。実はイラスト図(B・C図)のように、マグロの体には背中(背鰭・せびれ)とお腹(腹鰭・はらびれ)の2か所に鰭があるのです。普段、速く泳ぐ時や直進する際は、鰭の付け根の溝や窪みに畳まれ、隠れているので分かりにくいのです。格納可能な鰭なので、泳ぎにブレーキを掛けたり方向を変える時に、この2つの鰭をパッと広げて水の抵抗を増やし制御するのです。
これで驚いてはいけません。図で分かるように泳いでいる最中は、両脇にある胸鰭(むなびれ)が左右に水平に開きます。顔のほうから見ると、さながら高性能なジェット戦闘機のようです。胸鰭は、まさしく飛行機の両翼と同じで揚力を担当しています。マグロは筋肉質で高密度なので比重が重く、揚力を与えないと沈んでしまうそうです。投稿者は戦争に反対ですが、マグロの精悍なスタイルは戦闘機、あるいは潜水艦の機能原理と同じかも知れません。
尾鰭(おびれ)は三日月形をしており、振るのに大きな力を使わないで済む設計です。長距離を泳いでも疲れず、動かし続けるのに都合がよいのです。また胴体の後ろの細くなった上下には、いくつのも小離鰭(しょうりき)と呼ばれるギザギザ鰭が付いています。これで水流の乱れを防いでいます。これとは異なりますが同じような役目で、新幹線も空気の乱れ防止や風切り音の対策をしています。このように、マグロは極めて機能性がよい体躯をしているのです。
■マグロのひれの解説/3つの図を見比べてみましょう!
A図
B図
C図
1.有料・無料の画像素材に、名称を挿入しました。A図は暗く、見難いことをご容赦下さい。
B図はキハダマグロで、A・C図と若干構造が異なります。
2.胸びれ/A図・B図とも、泳いでいる状態で胸びれが水平に出ています。
3.背びれ・腹びれ/A図は遊泳の制御が掛かっていないので、格納されて見えません。
4.後ろの背びれは、第2背びれと言います。しかし前方の第1背びれは、単に「背びれ」と呼びます。
いわゆる第1背びれは、普段、ジャバラのように折り畳まれているので見えません。