回転寿司の真相シリーズ184皿目 第1部/恐ろしい?回転寿司編
ROUND11 鮨詰め話アレコレ!
「回転すし」の看板を見てあなたはすし・ずしどちらの読み方をしますか?
回転すしと表記されていても回転ずしと読むことが妥当なようです
皿図は、後日、貼り付けます
回転寿司店の看板やTV番組など、やたらと「回転すし」といった表記を見ます。あなたは、これを「すし」と読みますか? それとも「ずし」と言いますか? NHK放送文化研究所が、表記機能と表音機能のズレについて調査した結果が残っています。TVのテロップが「回転すし」との表記に対して、アナウンサーが「回転ずし」と言ったらどう感じるか?の問いに対して、「別に抵抗を感じない」と答えた人が東京・大阪の都市部では64%でした。
同研究所の結論は、現代人は「すし」と書いて「ずし」と読ませる表記と発音のズレに対して、あまり感じていないとしています。ひらがなとして純粋に音を表す「表音機能」よりも、語としての統一性を表す表語機能の重みが増しているとの見解です。また「連濁」(2語が結合すると下の語が濁音になる)もあって、回転すしと表記されていても回転ずしと読むことが妥当なようです。
若い世代やメディアは、濁音を嫌う傾向ですね。若い方やリポーターが、3階を「さんかい」と言うことに、投稿者としてはかなり抵抗感を持っています。NHKの放送でも、昔は研究所・保育所を「ジョ」、河川敷を「ジキ」と発音していました。内規が変わったのでしょうか? いわゆる時代の変化による“言葉の揺れ”、言葉も寿司皿も時を超え流れていくようです。
参考/NHKや民放・新聞各社は、常用漢字その他の字に対し、独自の使用する文字・読み方・アクセントが細かく決められています。NHKのアナウンサーは、同研究所が発行している「日本語発音アクセント辞典」に基づき発音することになっています。にも関わらず、アクセントの位置が違っていたり、若い方のようにアクセントを付けない“平板読み”するバカアナが増えましたね。