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お正月④お正月はどうしておめでたいの?昔は全員正月に誕生日を迎えて愛でたこと/少数派

2024年12月26日 | 気象・季節・暦
Ns170minoritytp 少数派シリーズ/気象・季節・暦
お正月④お正月はどうしておめでたいの?昔は全員正月に誕生日を迎えて愛でたこと

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■関東の正月は1月7日まで関西は15日まで、江戸は火事が多く期間を縮めた
お正月特集の4回目です。やっとここから、本題の“お正月”について説明します。連載冒頭で表示したように、お正月はいつまで? お節・雑煮・お屠蘇(とそ)・門松・初詣の意味などを列記します。文章は重複しますが、投稿者は実は2018年から池上彰氏のTV情報番組、テレビ朝日・林修先生の「ことば検定」、NHK番組「チコちゃんに叱られる」などを撮り溜めており、それらを参考にまとめてみました。日本人でありながら、知らないことばかりでした。皆様も知って、良いお正月をお過ごし下さい。

お正月はいつまで?関東・関西など全国の地域によって異なる
いつまでが正月なのか?地域によって異なるが、概ね4つに分けられる。①関東圏=1月1日-7日まで、②関西圏=1月1日-15日まで、③地域によっては、1月1日-20日まで、④旧暦の1月を正月と言う地域もある。「松の内」と言って、門松や締め飾りを飾る期間である。門松・締め飾りについては、後号参照。

地域によって異なる理由は、元々、関東(江戸)も1月15日までだった。江戸は歴史に残っているように「大火」、「火事」が多く、いつまでも門松や締め飾りを飾っておくと火事になりやすく燃え広がる恐れがあることから早く片付ける必要があった。そのため徳川幕府が、1月7日をもって飾り納めとする御触れを出した。しかし江戸から近い関東圏しか広まらず、関西を始め全国に伝わらなかったとされる。

元旦と元日の違いは?「元旦」は元日の朝だけを指す
既号の繰り返しになるが、「元旦」は一月一日・元日の“朝”を指す。「旦」の字は、地平線から太陽が昇ることをかたどったもの。年賀状の書き方でも一月一日元旦では重ね言葉になってしまい、令和七年元旦だけでよい。

お正月がおめでたいのは?昔は数え年で正月に“1つ歳をとり”それを祝うことだった
「明けましておめでとう」と言うのは、年が明けたからおめでたいと思っていませんか? 現在ではそう受け止める方が大半だが、本来の意味はお正月に国民全員が1つ歳をとり、今年も無事、正月が迎えられることができてめでたく、それ祝うことなのである。昔から戦後まもない時期まで「数え年」の年齢計算をしており、皆、1月1日に年齢を加算することになっていた。数え年の極端な例は、12月31日に生まれた赤ちゃんは産まれた時点で1歳、翌日の元日に2歳になる。

戦後まもない1949(S24)年に、それまでの数えから「満年齢(実年齢)」で数える『年齢のとなえ方に関する法律』が施行された。それでも高齢者は、今でも“数え年”で数える方も多い。行事の風習は数え年で行っていることが多く、七五三・厄払い(厄除け)などが残っている。数え年と満年齢制の計算は、その年に誕生日を迎えていない人は、満年齢に2歳足すと数え年に。誕生日を迎えた人は、1歳加算する。
投稿者追記/今でも数え年制度だったら、元日にバースデーケーキの注文が重なり、ケーキ屋さんがパンクしていただろう(笑)。

「新年明けましておめでとう」は間違い、本当は“旧年が明けた”からめでたい
これも年賀状の書き方のパーツでご紹介したように、対面あるいは年賀状で「新年明けましておめでとうございます」というのは避けたほうがよい。林修先生はTV番組の中で、元日にそう言われたら「もう1年が終わっちゃったの」とボケた。なぜなら「梅雨が明ける」「夜が明ける」など『明ける』ことは、“終わる”ことを言う。本来の意味で言うなら、「旧年が明けまして~」になる。真面目にそんなことを言ったら変人扱いされるので、「新年おめでとう~」か「明けましておめでとう~」が妥当と言っている。

さて今年の連載はこれで終了します。また来年の年末に投稿予定で、まさに2年掛かりの“大企画?”です。
年賀状や正月の準備はいかがですか? 来年も宜しくお願い致します。

Sankoub
前号/お正月③12月を「年の瀬」と言うのは何故?大人になると1年が早く過ぎるのは?

Ntopkeiji

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