回転寿司の真相シリーズ208皿目 第2部/マグロの赤身・ネギトロ編
ROUND12 質の悪いマグロは植物油や着色料でトロに見せ掛ける
質の悪いB・C級マグロは回転寿司店、国内なら山間部、中国へ売られる
食べ物は、自然や環境が相手だけに品質はピンキリです。マグロも成長過程の相違、血抜き・後処理の失敗も含めて、上質なものから到底出荷できないものまで様々です。ところが着色料や一酸化炭素で赤く誤魔化さざるを得ない酷いマグロでも、B級・C級マグロとして専門に販売する流通ルートが確立されているのです。何でも、商売に結び付ける人達がいるんですね。驚く限りです。
ルートの1つが大手商社を介し、国内や地中海周辺の諸国から、中国・台湾・米国などに送られます。健康ブームや魚を食べ始めて間もない中国では、どんな酷い魚でも売れるためです。失礼ながらも2つめが、国内のあまり魚を食べない地域、魚との機会が少ない内陸部・山間地の地域に送られます。最後の3つめが、大量に回転寿司店や激安魚量販店へ行くのです。こうした実態を知らされないまま、特に回転寿司店のお客がB・C級マグロ食べさせられてしまうのです。
B・C級マグロは儲からないだろうと思いきや、利幅は少なくても量を捌けば、結構、商売になるそうです。落語と同じで、業界用語で“落ちで売る”と言われます。そんな言葉があるように、酷いマグロが広く流通していることが裏付けされます。マグロ漁は、想像以上に膨大な経費が掛かります。従って回転寿司店や魚量販店で、“安くて美味いマグロ”と書かれていたら、B・C級マグロの言い換えと思いましょう。
酷い実態は全ての回転寿司店を示すものではありませんが
多くの店で横行しているのも事実です。