月刊パントマイムファン編集部電子支局

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アーティストリレー日記(24)チカパンさん

2013-01-07 23:47:45 | アーティストリレー日記
今号では、子どもから大人まで幅広い世代に人気のベテランのパントマイミスト、チカパンさんの日記をお届けします。

あけましておめでとうございます。
…でも本当はまだ12/26、超年末。
片付けなければならない事満載の部屋の中でサボっています。
部屋の金魚鉢のポンプがつくる泡音がなかなか心地よいです。

私の仕事は、全国の子どもたちにパントマイムの上演をすることです。
パントマイムショーの企画と実施です。
企画、制作、宣伝、創作、稽古、演技、運転、仕込み、後片付け全部やります。
実際にパントマイムを演じている時間はほんのちょっぴり。
ギャラの8割は演じる事以外なんだと思います。
団体の名前も一応あって、パントマイムプラネットといいます。
でもサイトも無いし、どこにも載ってません。
略すとパンプラ、これがかわいくてこの名前にしましたが、なかなかみんなそう呼んでくれません。
チカパンと作家兼スタッフの桐ヶ谷直美、そして出入り自由のバーバラ村田。
妙齢の女ばっかり。
いつか(若い)男性も加わるといいな。
全国にある子ども劇場や児童館、幼稚園が私の仕事場です。
平土間に幕とライトとスピーカーを建ててミニシアターにして上演します。
平土間というのは大道芸とホールのちょうど真ん中にあるような空間だと思っています。
大道芸よりワイルドじゃないけどホールほど保護されていない。
チカパンに向いています。
子どもと一口に言っても、高学年、低学年、幼児、乳幼児とさまざま。
年齢によっていくつかのプログラムがあります。

2012年はあっという間でした。
今までは持っていた財産(作品)を上演してつないでいましたがそれもそろそろ限界。
大先輩のあさぬまちずこさんと新作を創っていました。
全編オリジナル曲にのせて身体と風船が織りなすちょっと不思議な物語です。
はじめての試演会は3月。
まだまだキツい段階です。
でもささやかだけれど美しい作品になりそうです。
もちろん笑いに溢れています。
このほかに2013年はもう一本、新作に挑みます。
45分の小さい人のためのショー。
この作品はアコーディオンの生演奏で進行します。
そこがチャームポイント。
バーバラ村田のムーランルージュ劇場も本格的に始動します。
創ったものを自分で値段を決めて、市場に出して宣伝、買ってもらって上演をする。
この生き方が私には合っているようです。

パントマイム以外にハマっている事は…。
生きること。
仕事をしてお金をもらって、ご飯を作って、大切な人をちゃんと大切にすること。
座骨神経痛を治すこと、免疫力をつけること。
2年前に大病をして自分の限界を知りました。
大酒を止めて、たばこを止めて、夜更かしを止めて。
なんでもないことでした。
震災とこの病気のおかげで、私は益々生きることがおもしろくなりました。

しかしパントマイムっておもしろいよね!
今年もよろしくお願いします。

チカパン
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