「道の駅富士川」にはレンタサイクルのサービス拠点があります。作中でもレンタサイクルショップがあって、中津川メイがロードバイクをレンタルして試乗に臨んでいます。そのレンタサイクルショップは、原作コミック第14巻85ページ1コマ目の描写によれば、上図の辺りにあるようですが、実際には自販機が並ぶ休憩ゾーンになっていました。
「道の駅富士川」の前庭から駐車場を横切って、東の富士川の広い河原域のほうに降りて、上図の車道に出ました。原作コミック第14巻85ページ4コマ目のアングルで、ここから中津川メイは瑞浪絵真に見送られてロードバイクの試乗をスタートし、車道を南へと走っていったのでした。
同じ位置から左側を見ると、富士川見晴らし橋が見え、一帯の園地名が富士川水辺公園であることが分かりました。瑞浪絵真は、中津川メイがロードバイクの試乗をやっている間、その富士川水辺公園のほうで待つべく、上図の富士川見晴らし橋を渡ったのでした。それで私も同じように渡りました。
富士川見晴らし橋を渡り切ったところで、振り返ってみると、北西方向に「道の駅富士川」の建物が小さく見えました。かなりの距離があるように見えますが、実際には歩いて5分もかかっていませんでした。
富士川見晴らし橋を渡ったところで富士川水辺公園の左右を見回すと、右側(南側)は野球場やサッカー、テニス等が出来る多目的グラウンドになっていて、地元の少年野球チームらしいのが練習に励んでいました。そして左側(北側)を見ると、上図のように広い芝生のエリアが見えました。
瑞浪絵真は、名前のとおり絵を描くのが好きで、富士川クラフトパークでも自然の風景などをスケッチしている描写があります。基本的に静かな自然の中で絵を描くのを好むのだろう、おそらく右側の賑やかな野球場やサッカー、テニス等が出来る多目的グラウンドのほうには行かないだろうな、と考えて、私も左側の芝生のエリアへ向かいました。
芝生エリアへと近づいていくうちに、前方にベンチらしき設置物が見えてきました。あっ、あの形状はもしかして、と思い当るものがあり、足早にその設置物へと近寄りました。
あー、これか、このベンチなんだ、瑞浪絵真がこのベンチに来て、座って待っていたのだ、と悟りました。
原作コミック第14巻85ページ5コマ目にて瑞浪絵真が座り、86ページ1コマ目で前方の景色を眺めていたベンチです。テーブルと一体の構造になっている、なかなかおしゃれなデザインのベンチです。
そのベンチでスマホを見て、依頼の荷物が本日到着予定であるのを確かめる瑞浪絵真のところへ、94ページ1コマ目のように、中津川メイもロードバイク試乗に疲れて早めに切り上げてやってくるのでした。
というわけで、ここ富士川水辺公園の北側芝生エリアのこのベンチが、中津川メイと瑞浪絵真が行った場所の一つとして確認出来ました。本栖高校の新入生である仲良し二人組の雰囲気も感じられ、楽しい気分になりました。 (続く)