御存知ガルパンコミックの「フェイズエリカ」です。同じコミックの「リボンの武者」とともに、多数多種の戦車および車輌が登場することで知られます。アニメシリーズには出てこない車輌が多いので、再現製作も様々に楽しめます。
これらの作中車のうち、私の製作においては、既に継続高校チームの戦車を6輌作り、さらに1輌を加える予定です。それとは別に、黒森峰女学園チームの車輌も計4輌作ります。その1輌目としてシムカ5を作りましたので、今回は2輌目の製作に取り組みました。
その2輌目とは、上図のキューベルワーゲン82型です。第1巻11ページ5コマ目で初めて登場する、黒森峰女学園チームの乗用車です。
車輌部分を拡大してみました。史実のドイツ軍でもよく使われた車輌ですから、黒森峰女学園チームが保有し運用していても何ら違和感はありません。コミック「フェイズエリカ」では黒森峰女学園チームの各種の戦車の他に、2種の車輌が登場していますが、その片方がこのキューベルワーゲン82型です。
作中では、西住まほ隊長の移動用車輌として描かれていますが、その隣に、磨或レンに代わって新たに副隊長に就任する西住みほも座っていたことは周知の通りです。
作中車の描写は正面観および左側面観に加えて上図の俯瞰図、そして背面観もありますので、模型再現にあたっての参考情報量は充分と言えます。ざっと一瞥してみましたが、ガルパン独自の仕様ではなく、実車準拠の姿に描かれているようです。適応キットをそのまま組み立てるだけで、作中車を再現出来るだろう、と判断しました。
利用した適応キットは、タミヤの有名な一品です。キューベルワーゲン82型のキットは海外の複数のメーカーからも幾つか出ていますが、種類の豊富さと入手し易さではタミヤが随一であり、大抵の模型店では定番のようによく見かけます。タミヤのキットは5種類ぐらい出ていますが、今回はミリタリーミニチュアシリーズの213番のキットをチョイスしました。
中身は御覧の通りのタミヤ・スタンダードです。パーツ割りも必要最低限で、子供にも扱えるように配慮されていることが分かります。
組み立てガイドです。表紙の説明文を二度読んで、キューベルワーゲン82型の概略をおさえました。私は色々なガルパン車輌を作っているにもかかわらず、AFV関連や軍用車両に関してはずぶの素人なので、とにかく案内文や解説文の類にはきちんと目を通して基本情報を抑え、学んで覚える方向で努力しています。
ステップ1ではシャーシ裏面およびボンネット裏面を組み立てます。今回の作中車は実車準拠にて描かれているようで、つまりはこのタミヤキットとも一致するものと思われます。したがって組み立て自体はストレートに進める方針でゆくことにしました。
ステップ1で組み立てるパーツ群です。ドラゴンやホビーボスやミニアートならば、もっとパーツが細分化されていて作業量も所要時間も多くなりますから、タミヤのキットにむかった時の気分の軽さ、安心感、というものは相当なものがあるな、と個人的には思います。
あっという間に組み上がりました。これぞタミヤ、安定と安心のタミヤです。 (続く)