世界標準技術開発フォローアップ市場展開

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世界化,弧状列島18/11,省人化率90%の自動倉庫, 23の国と地域に拠点

2019-03-20 14:42:38 | 連絡
2018/11/30,=嶌信彦=「マテハン」という言葉をご存知だろうか。物流業界で使われている略語で「マテリアル・ハンドリング」の略だ。いまやネットショッピングが当たり前の時代になってきたため、ネットで注文された商品をどのように消費者の手元にいち早く、安く届けるかが物流業界の最大の焦点になってきている。その物流、特に生産や流通の要となる商品をベルトコンベアに載せて運び、区分けする搬送機の分野でドイツのシェーファー社と世界で1、2位を競っているのが日本の「ダイフク(旧大福機工)」なのである。一般消費者の目に直接触れないのでその名前はあまり知られていないが、物流業界の搬送機器メーカーとしては知らない人はいないといわれるほどだ。
搬送機器は物流センターや工場の生産ラインで商品や部材を回転ローラーに載せて運搬するコンベアが中心となる。ダイフクはコンベアに載せて商品を運ぶだけでなく、商品や部材の入荷、在庫管理、自動仕分け、そして仕分けた製品をトラックに載せるまでの出荷など、一連の物流システムを全て手掛けている。
例えば千葉県にある流通センターでは総延長がなんと1,200mの自動仕分け装置の上を加工食品や日用雑貨品など外部から届けられた商品を約30種類のカテゴリーに自動で仕分けて保管場所に向かう。その後、店舗から発注を受けると必要な品物だけが自動で抜き出し、搬送ラインに載せられ1時間に約7,600ケースがラインの外で待ち受ける配送トラックへ運ばれ、消費者のもとへ届けられるのである。
ユニクロは2018年10月、eコマース用の自動倉庫を本格稼動させたが、省人化率90%の世界最先端、最大級の自動倉庫の構築に中心的役割を果たしたのが世界最大手のダイフクだった。顧客にはユニクロ以外に半導体・ディスプレイ、食品、医薬品などの製造、流通、運輸などの業種も抱える。少子高齢人口減社会化が進む日本だけでなく人件費の高い欧米や最近労務費が高くなってきた中国などでも工場、倉庫を使わないで自動化、省力化が進んでいる搬送システムが注目されているのだ。また最近は空港手荷物搬送システムも注目され、航空機への積み込みまでを自動化した手荷物の搬送システムや自動チェックインやセキュリティなど空港内の設備監視・制御までを担うシステムまで扱い始めている。ダイフクは1937年に大阪市で製鉄用鍛圧機械を製造したことからスタートした。しかし大きく変わったのは、約20年後の1959年にトヨタ自動車に日本初のウェブ・コンベヤーを納入。トヨタとの付き合いが始まってからだ。トヨタが稼動させた日本初の乗用車専門工場の自動生産ラインを納入したのがきっかけだった。トヨタの要求に応ずるため必死となったのだ。余計な在庫を持たないようにするためには決められた時間に部品を決められた部署に持っていかなければならない。搬送機器がトラブルを起こし、生産ラインが止まれば、トヨタの強さの秘密であるジャスト・イン・タイムもストップしてしまうからだ。こうしてダイフクはトヨタの厳しい品質管理、納入時間の厳守などを学んで共に進化してきたのである。ただ、現代のマテハンは、既存事業の強化だけでなく新たな市場の変化に対応することが求められている。荷物の小口化、個配化、多頻度配送が増え、さらにネット通販の発展に伴い、より多方面、多品種、多頻度の配送が求められるので独自の小口配送システムの確立が重要になっているのだ。従来の顧客の引き合いに対応しているだけでは激しい流通業界の競争に立ち遅れるので、常に先取りできる流通システムの構築が求められているのである。いまや2万アイテムを扱い、1日平均5,000件のオーダーを受注後、平均で約3時間のうちに出荷するという。しかもダイフクのマテハンは世界規模で展開しており売上高に占める海外比率は67.3%(2018年3月期)で、世界の23の国と地域に拠点を設けている。北米は自動車、IT、流通、サービスの中心の国なので、アメリカでトップを目指すとともに今後は中国、ASEANでも伸びが顕著な自動車、エレクトロニクス、飲料、食料、医薬品、ネット通販などの分野でコンサルティングからアフターサービスまでの一貫体制を目指しているという。マテハンの活用は「運ぶ、仕分ける、保管する」を究めることにあるが、新サービスの提案力、新市場の創造力を求めているうちに日本の企業の底力を底上げする役割を担ってきたといえる。将来は瞬時に正確にモノを届ける技術の開発が流通業を制するカギになってくるという。いまや流通システムの改革は、企業競争力の中で極めて大きなウエイトを占めるようになっているといえる。(Japan In-depth 2018年11月23日)https://www.mag2.com/p/news/378083/3

世界化,弧状列島19/2,移動通信会社、高精細動画配信

2019-03-20 14:26:33 | 連絡
2019/2/26,自由民主主義三権分立国家日本のNTTドコモと安全保障締結国自由民主主義三権分立国家米国のウォルト・ディズニーは動画配信で協力する。高精細の動画を瞬時に送れる次世代通信規格「5G」の商用化を控え、コンテンツの強化を図るNTTドコモと、日本市場で幅広く顧客開拓を目指すディズニーの狙いが一致した。すでにKDDIが米動画配信大手ネットフリックスと組んでおり、今後も通信とメディアの連携が広がりそうだ。 3月からドコモとディズニーが新たな配信サービスを始める。契約者はディズニーの豊富なコンテンツを視聴できるようになる。ディズニー傘下の「ディズニー・アニメーション・スタジオ」「ピクサー」「マーベル」「ルーカスフィルム」という4つのスタジオの新作を、同一の配信サービス上で見ることができるのは「今回のサービスが日本で初めてとなる」(関係者)という。NTTドコモは5G時代を見据えて、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)の技術を使った動画配信も検討している。通信速度が100倍速くなる5Gでは、動画視聴が容易となり、携帯事業者にとってコンテンツを提供するパートナーづくりが焦点になっている。ディズニーは「アナと雪の女王」(注1)や「スター・ウォーズ」などヒット作を多く抱え、幅広い年齢層にファンがいるため、ドコモは他の通信会社にない魅力的なサービスを打ち出せるとみている。ドコモはコンテンツ強化に経営のかじを切っている。NTTコミュニケーションズ(NTTコム)傘下で動画配信や映像制作を手掛けるNTTぷららを7月に子会社化するなど、組織体制を整えている。https://www.nikkei.com/article/DGXMZO41770140W9A220C1MM8000/
(注1)2014/06/04, アナと雪の女王 [TV特別映像] 修正版(HD), https://www.youtube.com/watch?v=9n86OT-SUkc
2015/01/26, スターウォーズ エピソード7 予告 2016 HD, https://www.youtube.com/watch?v=Qto8y_avJx0