世界標準技術開発フォローアップ市場展開

ガラパゴス化から飛躍:小電力無線IEEE802規格開発会議・・・への寄与活動拡充

世界化,東対岸大陸19/5,NASA探査機,月地表7センチ下,大量の水検出

2019-05-15 17:02:26 | 連絡
2019/5/11。【文 SHANNON STIRONE、訳 北村京子、日経ナショナル ジオグラフィック社】。月のちりと大気を調査するために送り込まれたNASAの探査機LADEE(ラディ―)が、隕石が衝突する際に月面から放出される水を検出した。2019年4月15日付けの学術誌「Nature Geoscience」に掲載された論文によると、微小な隕石が衝突する際の衝撃によって、年間最大220トンもの水が放出されているという。月面付近には、これまで考えられてきたよりもはるかに大量の水が存在することになる。
「あまりに大量の水だったため、探査機に搭載されていた機器が、大気中の水をスポンジみたいに吸収したのです」。研究を主導したNASAゴダード宇宙飛行センター、(米国メリーランド州グリーンベルト)の惑星科学者、メディ・ベンナ氏はそう語る。この発見は、月がそもそもどのように形成されたかを理解する新たな手がかりになるだろう。また、今後の有人ミッションの際には、月面の水分を水分補給や推進力の確保に活用できるかもしれない。「これまでずっと、月は非常に静かで寂しい場所だと考えられてきました」とベンナ氏。「今回のデータによって、実際の月は非常にアクティブで刺激に敏感であることがわかりました」。
月に水がもたらされる経路には2種類ある。①太陽風に含まれる水素が月面にある酸素と反応し、さらに月の岩石と作用して含水鉱物となる、というのが一つ。もう一つは、②月面に衝突する彗星や小惑星に水が含まれるケースだ。
「何百万という数の細かい岩石が、雨のように降り注ぎます」と、ベンナ氏は言う。「われわれは29回の隕石群を確認しました。そのすべてが彗星と関連していました」
こうした小さな粒子が月面に衝突する際、いちばん上にある細かい表土の層(レゴリス)を舞い上げる。そのおかげで、地表からわずか7.5センチメートルほど下の層に、予想よりもはるかに多くの水があることが判明した。
「こうして放出され、失われる水の量は、太陽風によって運ばれてくる水素や、微小隕石自体によってもたらされる水では埋め合わせることができません」と、ベンナ氏は言う。「つまり、月の土壌にはこれら2つでは補充し切れないほどの水が存在することになります。これを説明するには、月には太古の昔から蓄えられてきた水があり、それが長い時間をかけて徐々に枯渇してきたと考えるしかありません」
太陽系ができたての頃、巨大な若い惑星同士が衝突し、宇宙空間に放たれた岩屑が2つのまとまりになり、互いの周りをバレエのようにグルグルと回り始めた。これが月と地球ができた経緯だ。結果として、月と地球は歴史の一部を共有することになったが、地球にある量と比べてなぜ月にあれほど水が少ないのかについては、これまで明確な理由はわかっていなかった。
「これは重要な論文です。なぜなら、今起きている水の放出を測定しているからです」と、米ブラウン大学の惑星科学者、カーリー・ピーターズ氏は言う。[ナショナル ジオグラフィック ニュース 2019年4月17日付]https://style.nikkei.com/article/DGXMZO44158040U9A420C1000000?channel=DF130120166020&style=1&n_cid=NMAIL007&page=2
 
 

世界化,東対岸大陸19/5,NASA探査機,月地表7センチ下,大量の水検出

2019-05-15 17:02:26 | 連絡
2019/5/11。【文 SHANNON STIRONE、訳 北村京子、日経ナショナル ジオグラフィック社】。月のちりと大気を調査するために送り込まれたNASAの探査機LADEE(ラディ―)が、隕石が衝突する際に月面から放出される水を検出した。2019年4月15日付けの学術誌「Nature Geoscience」に掲載された論文によると、微小な隕石が衝突する際の衝撃によって、年間最大220トンもの水が放出されているという。月面付近には、これまで考えられてきたよりもはるかに大量の水が存在することになる。
「あまりに大量の水だったため、探査機に搭載されていた機器が、大気中の水をスポンジみたいに吸収したのです」。研究を主導したNASAゴダード宇宙飛行センター、(米国メリーランド州グリーンベルト)の惑星科学者、メディ・ベンナ氏はそう語る。この発見は、月がそもそもどのように形成されたかを理解する新たな手がかりになるだろう。また、今後の有人ミッションの際には、月面の水分を水分補給や推進力の確保に活用できるかもしれない。「これまでずっと、月は非常に静かで寂しい場所だと考えられてきました」とベンナ氏。「今回のデータによって、実際の月は非常にアクティブで刺激に敏感であることがわかりました」。
月に水がもたらされる経路には2種類ある。①太陽風に含まれる水素が月面にある酸素と反応し、さらに月の岩石と作用して含水鉱物となる、というのが一つ。もう一つは、②月面に衝突する彗星や小惑星に水が含まれるケースだ。
「何百万という数の細かい岩石が、雨のように降り注ぎます」と、ベンナ氏は言う。「われわれは29回の隕石群を確認しました。そのすべてが彗星と関連していました」
こうした小さな粒子が月面に衝突する際、いちばん上にある細かい表土の層(レゴリス)を舞い上げる。そのおかげで、地表からわずか7.5センチメートルほど下の層に、予想よりもはるかに多くの水があることが判明した。
「こうして放出され、失われる水の量は、太陽風によって運ばれてくる水素や、微小隕石自体によってもたらされる水では埋め合わせることができません」と、ベンナ氏は言う。「つまり、月の土壌にはこれら2つでは補充し切れないほどの水が存在することになります。これを説明するには、月には太古の昔から蓄えられてきた水があり、それが長い時間をかけて徐々に枯渇してきたと考えるしかありません」
太陽系ができたての頃、巨大な若い惑星同士が衝突し、宇宙空間に放たれた岩屑が2つのまとまりになり、互いの周りをバレエのようにグルグルと回り始めた。これが月と地球ができた経緯だ。結果として、月と地球は歴史の一部を共有することになったが、地球にある量と比べてなぜ月にあれほど水が少ないのかについては、これまで明確な理由はわかっていなかった。
「これは重要な論文です。なぜなら、今起きている水の放出を測定しているからです」と、米ブラウン大学の惑星科学者、カーリー・ピーターズ氏は言う。[ナショナル ジオグラフィック ニュース 2019年4月17日付]https://style.nikkei.com/article/DGXMZO44158040U9A420C1000000?channel=DF130120166020&style=1&n_cid=NMAIL007&page=2
 
 

世界化,東対岸大陸19/5, 高速インターネット事業競争,スペースX,アマゾン

2019-05-15 16:48:21 | 連絡
2019年5月3日,【Robert Cyran】。高速インターネットを世界中に提供する人工衛星事業を巡り、米宇宙開発ベンチャーのスペースXや、米アマゾン・ドット・コム(AMZN.O)など多数の企業による競争が勃発している。米電気自動車(EV)大手テスラ(TSLA.O)のイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が率いるスペースXは、5月にも衛星の打ち上げを始める予定だ。それを追いかけるジェフ・ベゾスCEOのアマゾンは、さらに潤沢な予算を持っている。しかし、規制や技術的な困難が予想される反面、需要がどの程度あるかは不明で、損失がまさに宇宙規模になることも考えられる。世界規模のブロードバンド・ネットワーク構築という夢は、過去数十年にわたり通信事業の先駆者たちを魅了してきた。理論上、ファイバー接続なしに農村地域にインターネットを提供し、現在のプロバイダーよりコストが安くなるという。米モルガン・スタンレーは昨年、今後30年で衛星ブロードバンド事業が8000億ドル(約89兆円)規模になると試算。しかし、1990年代に同様の目標を掲げ、資金提供者も獲得した米テレデシックは結局、事業に失敗した。 現在進行中の宇宙競争も、とてつもない規模で話が進んでいる。スペースXは1万1000基の衛星を打ち上げる許可を得ている。アマゾンは少なくとも1年程度遅れをとっていると思われるが、数千基を軌道に乗せようと計画。さらには米衛星通信ベンチャーのワンウェブ、カナダのテレサット、レオサットなどの企業が数百基の打ち上げを予定している。「憂慮する科学者同盟」によると、2018年に地球の軌道に乗っていた稼働中の衛星は2000基前後。これと比較すると、この宇宙戦争の規模の大きさが分かる。企業にとって追い風もある。衛星の値段は1世代前よりも格段に安くなり、能力も向上している。また、スペースXや類似企業による競合のおかげで、衛星を地球の軌道に打ち上げるコストも下がった。2011年以降、軌道に乗る衛星の数がほぼ倍になった要因の1つだ。しかし、こうした新しい宇宙のパイオニアたちが成功を収めるには、まずはやっかいな技術的な問題を乗り越えなければならない。彼らの計画は、素早くシグナルを受け取るため、低軌道に衛星を配備することだが、そのため衛星は常に地球を周回する。基地局が切り替わっても接続が途切れないことや、最終的には大気圏に突入して燃え尽きる衛星の寿命も考慮する必要がある。さらに、すでに陸地で顧客とネットワークを持ち、問題があればロケットではなくトラックで解決できる地上派プロバイダーとの競争に勝つのは簡単ではない。もし勝者がいるとすれば、おそらくトップ1社が、大きな利益が期待できるこの衛星市場を総取りするだろう。衛星事業について投資家が冷静さを取り戻しつつある理由はそこかもしれない。スペースXは今年2度、資金調達を試みたが、どちらも目標額には達しなかった。もしかすると、このレースの勝者となるのは、素早く動く企業でも、一番財布の厚い企業でもないのかもしれない。https://jp.reuters.com/article/spacex-amazon-com-breakingviews-idJPKCN1S11PL?feedType=RSS&feedName=reuters&utm_source=Sailthru&utm_medium=email&utm_campaign=Sunday%20Newsletter%20%282019%29%202019-05-05&utm_term=NEW:%20JP%20Daily%20Mail
 
 

世界化,東対岸大陸19/5, 大量通信衛星開発・製造・打ち上げ,周波数軌道オークション,宇宙デブリ

2019-05-15 16:13:03 | 連絡
2019/5/15。(4)ビジョナリーたちの描く世界観が実現すれば、衛星通信が地上系と同等かそれ以上のプレゼンスを誇るようになるが、現実的な問題として乗り越えなければいけないハードルがある。
(4.1)大量衛星の開発・製造や打ち上げはその一つだが、問題はそれに止まらない。
(4.2)もうひとつは、周波数獲得の問題だ。衛星と地上局を結んで通信を行うには、地上局を設置する国で周波数利用の許可を得る必要がある。できるだけ速くタイムリーな通信を顧客に提供するためには、衛星のみならず地上局アンテナも世界中に分散していることが望ましい。世界各国の事業者は、事業化前に実験衛星を打上げて、周波数軌道干渉を国際間で検証し、調整する必要があり、予算要員計画が求められる。(注1)。 小型通信衛星によるコンステレーション事業化に際し、解決すべき周波数軌道権益問題だが、今後は、各国の周波数ライセンスを保有し、顧客ニーズに合わせて一括提供する周波数軌道オークション代理店のような、国家財政健全化ビジネスも出てくるかもしれない。(注2)。
(4.3)次に、衛星デブリの問題だ。現在の地球周回軌道上の衛星の数は5000機弱だが、アマゾン、スペースX、ワンウェブらの衛星によって、その数が数倍に急増する。これらが寿命を迎えたり故障をすれば、宇宙空間を漂う産業廃棄物となる。 衛星の処分については、基準や手法を示したガイドラインこそあるものの、拘束力のある国際標準の規制はなく、事業者任せになっているのが実態だ。過度な規制は宇宙ビジネス発展を阻害することになりかねないが、他方で環境問題を看過することもできないため、難しい問題となる。(注2)。
(5)今後は、経済合理性とルールメイクのバランスを見極めながら、国際的な議論と試行錯誤が展開されていくはずだが、その萌芽はもう出ている。2019年5月6日、世界経済フォーラム(通称、ダボス会議)はMITとESAとの共同によりSpace Sustainability Rating(SSR)という、事業者による宇宙活動を持続可能性の観点で格付けする制度を立ち上げると発表した。 通信衛星コンステレーション事業者には「宇宙空間のSDGs」,(注3),準拠の工夫が、今後より求められていくだろう。(出典)2019/5/15。【一般社団法人SPACETIDE 共同設立者・COO 佐藤将史】。アマゾンも参入、衛星通信ビジネスの「世界戦」が始まった。https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190515-00036398-biz_plus-bus_all&p=1
(注1)昭和の宇宙に咲くCS「さくら」の開発から学んだこと,―CS開発計画の誕生:日本標準時の静止衛星軌道と30/20GHz帯の開発― http://satcom.jp/68/spacejapaninterviewj.pdf
(注2)自共公助,弧状列島12/2,東対岸先例,電波区画整理事業,福祉財源寄与
https://blog.goo.ne.jp/globalstandard_ieee/e/6ece9f4b3125d4009bbffb154d30ee9f
(注3)宇宙デブリの状況 (残留ロケット・残留衛星),Space Japan Review, No. 96, Spring 2017,http://satcom.jp/96/specialreport2j.pdf#search='Space+Japan+Review++%E3%83%87%E3%83%96%E3%83%AA'
(注4)SDGsとは「Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)」の略称です。そもそもどう発音するかというと、SDGs(エス・ディー・ジーズ)です。SDGsは2015年9月の国連サミットで採択されたもので、国連加盟193か国が2016年~2030年の15年間で達成するために掲げた目標です。https://imacocollabo.or.jp/about-sdgs/
 
 

世界化,東対岸大陸19/5, 小型通信衛星編隊航行,OneWeb, フェイスブック, ボーイング, テレサット

2019-05-15 15:54:01 | 連絡
2019/5/15。時が流れ、New Space 時代到来で小型かつ安価な衛星の製造が現実となる中で、ビジネスとしてのフィージビリティが格段に高まった。100~1万超の小型通信衛星によるコンステレーション構想が、2010年前後から次々と提唱されるようになった。これは、四半世紀越しの再挑戦とも言えるのだ。 その背景には、通信需要の世界的な高まりがある。イリジウムらの時代とは、通信を取り巻く環境と市場の需要・供給がまったく異なる。ITUのレポートによれば、 75億人の世界総人口の内、アフリカなどの途上国を中心に世界の50%弱の人々が未だインターネットに未接続の状況にあり、また、ネット大国の米国においてすら内陸部など50%弱の家庭が低速のインターネットを使っている。広大な国土に高速のインターネット・インフラをゼロから敷設し行き渡らせることはコスト的に容易ではなく、結果的に、インターネット環境に恵まれる地域とそうではない地域の間では、流通する情報量やさまざまな機会の創出、生活利便性の面で格差が広がっている。一部の国・地域での5G普及が進めば、格差は更に大きくなる可能性もある。よってこの「ギャップ」に、爆発的な潜在需要が潜んでいるのだ。 もし小型で安価な受信機を設置するだけで、大型のインフラ工事を要することなく、高速インターネットを世界各地に提供ができるようになれば、衛星通信が地上通信に取って代わる標準インフラとなる。 そして、これによって社会変革が起きる。途上国の教育・医療といった社会課題や、日本はじめ世界各国で起きる災害時の通信途絶といった問題の解決に止まらず、コネクテッド・モビリティやIoT環境が世界中の至る所で地域格差なく進む、eコマースやSNSのユーザーも爆発的に増える──そう考えたビジョナリーたちがこの「再挑戦」に挑んでいるのだ。
 現在、さまざまな軌道でコンステレーション構築が計画されているが、世間の注目を最も集めるのは、地上数100~2000kmの低軌道だ。地球にできるだけ近いところに衛星を周回させることで、遅延がなく地上系に匹敵する高速通信システムを構築したいと考える企業は多い。 
(1)代表格の一社であるOneWebは600機によるコンステレーションを構築中で、ライバル各社に先駆け2019年2月に最初の実用機6機の打ち上げに成功、現在軌道上を運行中だ。同社の最大の特徴は、グローバル企業とコンソーシアムを形成していることだ。 ソフトバンク・ビジョンファンド、ヴァージン・グループ、コカコーラ、クアルコム・テクノロジーズ、ルワンダ政府などから総額34億ドルの巨額出資を受けるとともに、エアバスと包括提携を締結し、ジョイント・ベンチャーとなる子会社OneWeb Satellitesを設立している。この子会社はフロリダ州に製造工場を2ライン有し、2日に衛星1機という驚異的なペースでの大量製造に取り組んでいる。
(2)フェイスブックも、動きが見え難いが、通信衛星コンステレーションの研究開発に従事している。同社は2017年に、アフリカ向けのインターネット通信衛星を打ち上げようとしたことがあり(打ち上げ契約先だったSpaceXのロケット爆発により、頓挫)、かねてから通信衛星への関心が強いことで知られている。 現在、同社は「ポイントビュー・テック」という子会社をロサンゼルスに有し、この企業がロサンゼルス郊外のウィルソン山頂に望遠鏡2基を建設中である。また同時にAthenaという試験用の人工衛星を開発している。この情報から、次世代技術である光学通信を用いた、超高速かつ大容量のコンステレーションを構築しようとしているのでは、という憶測が立っている状況だ。 
(3)この他にもボーイング(3016機)、テレサット(117機)、レオサット(108機)やこれらに続く企業が低軌道にひしめく群雄割拠の様相を呈している。ここで見られる対決は「ベゾスvsマスク」というビリオネア同士の因縁の争いだけではない。(出典)2019/5/15。【一般社団法人SPACETIDE 共同設立者・COO 佐藤将史】。アマゾンも参入、衛星通信ビジネスの「世界戦」が始まった。https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190515-00036398-biz_plus-bus_all&p=1