2008年公開の映画の紹介です
監督は、スティーヴ・マックイーン。(同姓同名、スペルも同じですが『パピヨン』の俳優とは異なります)
北アイルランドの刑務所でのハンガー・ストライキが元になっている、実話の15R指定映画です。
主演・出演は、マイケル・ファスベンダー、リーアム・カニンガム、スチュアート・グラハム。
北アイルランドの刑務所でのハンガー・ストライキが元になっている、実話の15R指定映画です。
主演・出演は、マイケル・ファスベンダー、リーアム・カニンガム、スチュアート・グラハム。
1981年、北アイルランドの刑務所。
英国政府は獄中の活動家(IRA暫定派)達を政治犯と認めず、それを不満とした活動家たちは囚人服を着ず、糞尿を使って抗議していました。
看守の男性の一人は、囚人を殴って赤く腫れた手を洗面所で冷やし、着替えて出勤します。
その日はギレンと言う男性が逮捕され、私服を着ることを要求しますが却下され毛布を一枚渡されます。
ギレンは素裸になり毛布をまとって、男性が一人収容されている監房に入ります。
壁には糞が塗られ、尿は廊下に流すようギレンは教えられます。
面会時間にはそれぞれ衣服が与えられ、ギレンは秘密裏に恋人から物を渡されました。
ある日廊下が騒がしくなり、収監されているボビーが連れ出され、抑えられながら髪を切られ風呂に入れられ大型のブラシで手荒く洗われます。
定期的に機動隊が呼ばれ、警棒を持って囚人たちを暴行し口の中を開けさせて隠している物がないかチェックするのです。
その日の機動隊の1人の若者は緊張しながら参加し、あまりのひどさに涙するのでした。
その後ボビーは、活動の協力を申し出ている神父と面会し、今後のハンストについてじっくりと話をするのです・・・
英国政府は獄中の活動家(IRA暫定派)達を政治犯と認めず、それを不満とした活動家たちは囚人服を着ず、糞尿を使って抗議していました。
看守の男性の一人は、囚人を殴って赤く腫れた手を洗面所で冷やし、着替えて出勤します。
その日はギレンと言う男性が逮捕され、私服を着ることを要求しますが却下され毛布を一枚渡されます。
ギレンは素裸になり毛布をまとって、男性が一人収容されている監房に入ります。
壁には糞が塗られ、尿は廊下に流すようギレンは教えられます。
面会時間にはそれぞれ衣服が与えられ、ギレンは秘密裏に恋人から物を渡されました。
ある日廊下が騒がしくなり、収監されているボビーが連れ出され、抑えられながら髪を切られ風呂に入れられ大型のブラシで手荒く洗われます。
定期的に機動隊が呼ばれ、警棒を持って囚人たちを暴行し口の中を開けさせて隠している物がないかチェックするのです。
その日の機動隊の1人の若者は緊張しながら参加し、あまりのひどさに涙するのでした。
その後ボビーは、活動の協力を申し出ている神父と面会し、今後のハンストについてじっくりと話をするのです・・・
-----------------------------------------------------
この映画は、カンヌ国際映画祭でカメラドール(新人監督賞)を受賞しています。
この映画は、カンヌ国際映画祭でカメラドール(新人監督賞)を受賞しています。
タイトルは、「ハンガー・ストライキ」と、自身のプライドと人権を取り戻そうとする「渇望」も示しているようです。
映画の内容のテレビ放送が、当時11歳だったマックイーン監督の目に焼き付いていて、撮影を熱望していたんだとか。
映画の内容のテレビ放送が、当時11歳だったマックイーン監督の目に焼き付いていて、撮影を熱望していたんだとか。
ボビー役のマイケル・ファスベンダーは、この映画の為に『突貫工事ダイエット』を行い、アイルランド人記者にかなり心配されたようです。
≪ 北アイルランドの刑務所のハンガー・ストライキ 豆知識 ≫
1920年に北アイルランドが成立、英国内で自治を行う。
1960年代末に北アイルランド紛争が始まる。
1972年の「血の日曜日事件後」で自治は停止、英国政府の直轄統治となる。
武装組織の活動で逮捕・起訴され有罪となった者には、刑務所内で「特別カテゴリー(囚人服を着なくていい、など)」が認められる。
その後政権が変わり、「特別カテゴリー」が廃止になり、囚人たちの抵抗や、看守の暴行が頻繁になる。
1979年、マーガレット・サッチャー政権が発足。
囚人たちは「5つの要求」をし、ハンスト入りした。
1960年代末に北アイルランド紛争が始まる。
1972年の「血の日曜日事件後」で自治は停止、英国政府の直轄統治となる。
武装組織の活動で逮捕・起訴され有罪となった者には、刑務所内で「特別カテゴリー(囚人服を着なくていい、など)」が認められる。
その後政権が変わり、「特別カテゴリー」が廃止になり、囚人たちの抵抗や、看守の暴行が頻繁になる。
1979年、マーガレット・サッチャー政権が発足。
囚人たちは「5つの要求」をし、ハンスト入りした。
「5つの要求」
・囚人服を着ない権利
・刑務所作業を行なわない権利
・他の囚人たちと自由に交流し、教育・娯楽のための活動を組織する権利
・1週間に1度の面会・手紙・小包の権利
・抗議行動を通じて失われた刑期短縮の完全回復
・囚人服を着ない権利
・刑務所作業を行なわない権利
・他の囚人たちと自由に交流し、教育・娯楽のための活動を組織する権利
・1週間に1度の面会・手紙・小包の権利
・抗議行動を通じて失われた刑期短縮の完全回復
映画は、この後の事のようです。
お立ちよりありがとうございます
他国内の紛争は、やはり実感があまりつかめず・・
豆知識はほぼ、自分のためのものでございます