俳句の会
東部ブロック 福山むつみ俳句会
○ 毎日や 海に映りし 大夕日 ・・・・・・・・ 横山ノブ子
○ 粗壁の 土の匂ひや 冬ぬくし ・・・・・・・・ 松本 文子
○ 山門に 入りて黄の雨 大銀杏 ・・・・・・・・ 藤原 泰江
○ 短日や アーム上げたまま シャベルカー・・・ 藤井富志子
○ 師走来る 残る暦に 無事祈る ・・・・・・・ 平井 康江
○ 蕎麦掻や 越したくもなし 八十路かな・・・・・ 中井 敏夫
○ 前掛けで 送りし駅の 夜寒かな ・・・・・・・ 土屋 珠子
○ 淋しさも また積るもの 落葉の夜 ・・・・・・・ 倉田 里子
○ やわらかな 煮凝り残る 妻の留守 ・・・・・・ 岡部 泰行
○ 耳を切る 風の中から 童うた ・・・・・・ 大平 康子
○ 短日や 棚田一枚づつ 昏るる ・・・・・・・ 井上 重夫
呉ブロック 呉若葉会
○ あれこれと 気ばかりはやる 師走来る ・・・・ 伊勢田 忠
○ 鐘楼に 拝す一打や 降る落葉 ・・・・・・・・ 大藤 東
○ 独居して 静寂友に 小鳥来る ・・・・・・・・・ 実近 俊一
○ 京菓子の モデルとなりし 椿姫 ・・・・・・・・・ 高橋 周夫
○ 命とは 美しきものなり 枯葉散る ・・・・・・・・・ 中丸 子
○ おでん酒 顎突き出せり 雫まで ・・・・・・・・・ 藤川 守登
○ 水の面に 映りし月光 凛とあり ・・・・・・・・・ 山本 好子
広島ブロック 安富 正則
○ 山笑う 着信メールの 息づかひ
○ 畦道や 土筆をよけて 桂馬跳び