へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

北欧に学ぶ(大いなる誤解)

2008年09月10日 22時45分41秒 | Weblog
ある人に北欧の高い税負担の話をしたところ「そんなに税金を取られたら生きてゆけない」「給料が相当高いんだろうネ!」と言う返事が返ってきたのだが、確かに日本人的感覚からすれば、税金は「取られるもの」であって「貯金だ」などと言う答えは期待する方が無理だとは思うのだが、特別高くもない収入の北欧の人たちが何故心豊かに暮らしてゆけるのだろうか・・・・。
ここで北欧の人たちが何故暮らして行けるのか、二つの例で説明してみようと思う。
その一つは、日本と欧米の大学の「入学と卒業の違い」を考えて見てほしい。
全ての大学に当てはまるわけではない(例外もあると言う事)のだが、多くの日本の大学は「入学するのは大変だが、卒業するのは楽」で、欧米の場合はその反対になるだろう。
そのような訳で、日本の学生の中には「大学は遊ぶところ」などとほざくものもいるように、入学(納税)と言う関門さえ通ってしまえば後は楽なものになってしまうのである。
もう一つの例は、「入り口で高い入場料(税金)を取るが、後は乗り放題の遊園地」と、「入場料(税金)は安いが、乗り物は有料で、出口に行くにもお金がいる(実際には存在しないだろうが例えとしての話)遊園地」を比べて見ればその違いがわかると思うのだが・・・・。
つまり、北欧の制度は「日本の大学」と「入り口で高い入場料を取る遊園地」と同じ事で、「はじめに高い税金を納めれが、後は負担を気にせずに自分の人生を楽しめばよい」と言うことで、「先に苦しむか後で苦しむかの違い」でしかないのである。
「苦あれば楽あり」で、日本の場合は「楽?の後に苦が来る」と言うことになるから困るのである。
「若いときの苦労は買ってでもしろ」と言う言葉も同じような意味なのだが、折角いい言葉がありながら役に立っていない。
まさに「宝の持ち腐れ」と言ったところだろうか・・・・。
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複雑な心境

2008年09月10日 03時27分23秒 | Weblog
少し前に「テレビが壊れた」と言ったのだが、ついに新しいテレビを買いました。
国内一流メーカーの32型液晶テレビなのだが、値段はかなり安い部類に入るのではないだろうか?。
「テレビと複雑な心境は何の関係があるの?」と思うかもしれないが、ガソリンや食品などの値上がりの中で「家電製品だけが値下がり」と言うことが大きな理由である。
単純に考えれば「値下がり」と言うことは、諸物価高騰の折、消費者にとっては嬉しいことなのだが、巡り巡ってゆくと、その先に待っているものは「景気の足を引っ張る」と言う新たな問題が待っているのである。
私個人に限って考えれば、テレビが壊れたのが北京オリンピックの後だったのが幸いして、それ以前よりかなり安く買うことが出来ると言う幸運に恵まれたのだが、値段が下がった分、販売店や製造元、部品メーカーなどの利益が減ってしまうのである。
さて、利益が減ってしまったらどの様なことが起きるか考えてみてほしい。
それぞれの会社で働いている従業員の給与は、減ってしまった利益の中から出さなくてはならないのだから、何らかの形でそのしわ寄せが出てくるのは避けられないだろう。
このように考えてくると、「安いものを求める」と言うことが、巡り巡って、「自分の知らない誰かを苦しめている」と言うことになり、更に巡って「自分にも影響が及ぶ」と言うことになるため、「複雑な心境」になるのである。
景気回復のための財源として「無駄をなくしてその財源を充てる」と言うことも、これとまったく同じことなのである。
また一方で「財源の無駄使い」とよく言われるのだが、この無駄に使われた財源にしても、巡り巡って私たちの財布の中に入っていることに気が付く人は少ないだろう。
どんなに汚れたお金でも「善意の第三者」の手に渡ると「ロンダリング(資金洗浄)」されてわからなくなってしまうのである。
このように考えてみれば、「無駄をなくす」と言うことは、「財布に入ってくるお金が減る」と言うことを覚悟しなくてはいけないだろう。
現在の社会情勢を考えると、非常ーーーーに残念なことではあるが、「景気対策をしようが、財政再建をしようが、景気は悪くなる」としか言いようがないだろう。
どの道景気が悪くなるのであれば、「財政再建を選ぶ」方が賢いやり方だと思うのだが・・・・。
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