民主党が良く口のする「無駄をなくして財源に充てる」と言う事は「無駄=悪い事」と言う考えから来ているのだろうが、過去にも書いているように「無駄=悪い事とは限らない」と言う事に気が付く必要があると思うのだが・・・・。
人は多くの場合「目先の損得で動く」と言う傾向が強いのだが、この事が「予想外のしっぺ返し」となって帰ってくる事に気が付いていない。
現在の100年に一度の不況も、突き詰めて考えてみれば「目先の欲に目がくらんだ結果」と言ってよく、リーマンショック(サブプライムローン問題)にしても「無謀な利益の追求」がもたらしたもので、利益を追求している限り、法律で禁じられているねずみ講と同じように「いずれ破綻に追い込まれる」と言う事は明白だろう。
100年に一度と言う不況の中で「景気回復」と言う事が求められているのだが、景気を回復させるためには「物が売れなくてはいけない」と言う根本的な問題があるのだが、それに対する答えとして「お金が無いから物が買えない」と言う答えが返ってくるのだが、今から20年30年前には「欲しい物は借金をしてでも買う」と言う傾向が強かった事を思い出して欲しい。
つまり「お金が無いのに物を買う」と言う、現在とは正反対の事が当たり前のように行われており、それが景気を下支えしていたのである。
それでは何故に「お金が無いのに物を買う」と言う時代から、「お金が無いから物を買えない」と言う時代に変化したのであろうか。
原因は様々あるだろうが、その中でも最大の原因に「物余りの時代で欲しい物がなくなった」と言う事があるのではないだろうか。
何人かの人に聞いてみたのだが、「今一番欲しい物は何か?」と言う問いに、返って来る答えの殆どは「お金」なのである。
そしてさらに「お金が手に入ったらどうする?」と言う問には、「・・・・・」と少しの間返事が返ってこない。
これは私にしても同じ事で、お金は欲しいが特に買いたい物があるわけでもなく、最終的には「老後の備えに」と言う事になってしまうのである。
つまるところ「お金が無いから物が買えない」のではなく、「欲しい物が無いからお金があっても物を買わない」と言う事が殆どなので、景気回復など到底無理な話であろう。
そして「無理が通れば道理引っ込む」と言うように、無理を通したために「予想外のしっぺ返しに苦しむ」と言う結果が待っているのである。
ここで一つ思い出した話があるが、過去にも書いているので気が付く人もいるだろうが、ここは敢えて書いてみる。
これは日本と中国の国交が回復した頃にラジオで聞いた話であるが、中国のある田園地帯での事で、国を挙げて「食糧増産」が叫ばれていた頃の話である。
実りの秋を迎えた田んぼには沢山のすずめが群れていたのだが、それを見たある頭の良い?人が考えた、「稲穂を食べ荒らしているすずめを退治すればその分増産になり、捕まえたすずめを食料にすれば、一石二鳥になる」と言う名案?なのである。
すずめは他の鳥と違って「長い時間飛べない」と言う弱点があり、村人総出の捕獲作戦で退治は成功したのである。
しかしながら・・・・、翌年「豊作」を期待して待つ村人の前に「予想もし無かった事態」が待っていたのである。
「予想もし無かった事態」とは、「雑草と害虫の大発生により大幅な減収」である。
確かに稲穂を食べているときのすずめは「農家にとっては害鳥」なのだろうが、それ以外の季節は「草の種や昆虫を食べている益鳥だった」と言う事に気が付いていなかったのである。
このように、目先の事だけで判断を下すとろくな事が起きない事に気が付いて欲しい物である。
人は多くの場合「目先の損得で動く」と言う傾向が強いのだが、この事が「予想外のしっぺ返し」となって帰ってくる事に気が付いていない。
現在の100年に一度の不況も、突き詰めて考えてみれば「目先の欲に目がくらんだ結果」と言ってよく、リーマンショック(サブプライムローン問題)にしても「無謀な利益の追求」がもたらしたもので、利益を追求している限り、法律で禁じられているねずみ講と同じように「いずれ破綻に追い込まれる」と言う事は明白だろう。
100年に一度と言う不況の中で「景気回復」と言う事が求められているのだが、景気を回復させるためには「物が売れなくてはいけない」と言う根本的な問題があるのだが、それに対する答えとして「お金が無いから物が買えない」と言う答えが返ってくるのだが、今から20年30年前には「欲しい物は借金をしてでも買う」と言う傾向が強かった事を思い出して欲しい。
つまり「お金が無いのに物を買う」と言う、現在とは正反対の事が当たり前のように行われており、それが景気を下支えしていたのである。
それでは何故に「お金が無いのに物を買う」と言う時代から、「お金が無いから物を買えない」と言う時代に変化したのであろうか。
原因は様々あるだろうが、その中でも最大の原因に「物余りの時代で欲しい物がなくなった」と言う事があるのではないだろうか。
何人かの人に聞いてみたのだが、「今一番欲しい物は何か?」と言う問いに、返って来る答えの殆どは「お金」なのである。
そしてさらに「お金が手に入ったらどうする?」と言う問には、「・・・・・」と少しの間返事が返ってこない。
これは私にしても同じ事で、お金は欲しいが特に買いたい物があるわけでもなく、最終的には「老後の備えに」と言う事になってしまうのである。
つまるところ「お金が無いから物が買えない」のではなく、「欲しい物が無いからお金があっても物を買わない」と言う事が殆どなので、景気回復など到底無理な話であろう。
そして「無理が通れば道理引っ込む」と言うように、無理を通したために「予想外のしっぺ返しに苦しむ」と言う結果が待っているのである。
ここで一つ思い出した話があるが、過去にも書いているので気が付く人もいるだろうが、ここは敢えて書いてみる。
これは日本と中国の国交が回復した頃にラジオで聞いた話であるが、中国のある田園地帯での事で、国を挙げて「食糧増産」が叫ばれていた頃の話である。
実りの秋を迎えた田んぼには沢山のすずめが群れていたのだが、それを見たある頭の良い?人が考えた、「稲穂を食べ荒らしているすずめを退治すればその分増産になり、捕まえたすずめを食料にすれば、一石二鳥になる」と言う名案?なのである。
すずめは他の鳥と違って「長い時間飛べない」と言う弱点があり、村人総出の捕獲作戦で退治は成功したのである。
しかしながら・・・・、翌年「豊作」を期待して待つ村人の前に「予想もし無かった事態」が待っていたのである。
「予想もし無かった事態」とは、「雑草と害虫の大発生により大幅な減収」である。
確かに稲穂を食べているときのすずめは「農家にとっては害鳥」なのだろうが、それ以外の季節は「草の種や昆虫を食べている益鳥だった」と言う事に気が付いていなかったのである。
このように、目先の事だけで判断を下すとろくな事が起きない事に気が付いて欲しい物である。