へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

国債増発の危険性

2009年12月23日 04時21分56秒 | Weblog
過去に何度も書いているのだが、多くの人は国債と言う物があまり理解されていないようで、「国債=国の借金=国民の借金」と言うことを十分に理解しておかなくてはいけないだろう。
ここで「国の借金=国民の借金」と言う事をより分かり易く説明してみたいと思うのだが、「国民の借金」と言ってもピンと来ない方もいるだろうが、自分が借金をしたときのことを考えてみればより身近に感じられるのではないだろうか。
「借金などした事がない!」と言われる方もいるかもしれないが、「借金には利息が付き物」で、当然のことだが「国債も借金なので利息を払う必要がある」のだが、個人の借金でも「金額が少なければ支払う利息も少ない」のは言うまでもなく、額が増えれば増えるほど支払う利息も増えるのは仕方ない事であるが、ある限界を超えると「利息の支払いだけで生活が出来なくなる」と言う悲惨な状態になることも理解しなくてはいけない。
このように書けば、「国債の増発」が如何に危険なことかわかるはずであるが、現実には自分が直接お金を借りるわけではないし、利息の支払いをするわけでもないので、どうしても実感がわかないのだろう。
現在発行されている国債の総額は600兆円と言われているのだが、この600兆円の国債に支払われる利息は一体どのくらいになるのであろうか。
最近発行された国債の利率はおよそ1%弱くらいであるが、この利息以外にも様々な経費が必要で、これらを加算すると1%以上になるのではないかと思うのだが、ここでは計算がしやすいように「年利1%」で考えてみることにするが、600兆円の1%は「6兆円」と言うことになり、タダでさえ不足している貴重な財源の中から6兆円ものお金が利息の支払いに使われてしまうのである。
そして更に困った事には、国債の発行額が増えるに従い買い手を捜すことに苦労するようになり、買い手を増やすための手段として「より高い金利をつける」と言うことが必要になてくるのである。
麻生元総理が「財政の健全化」と言うことにこだわリ続けたのはこの事が根底にあったのだろうが、国民ばかりか公明党までもが足を引っ張ってしまったのである。鳩山政権がマニフェストを実現できないのもこの事が原因になっているのであるが、過去にも何度か書いている事ではあるが、経済学者や有識者であれば私が書いているようなことは「先刻承知」のことではあろうが、現実の話「誰も口にしない」のであるが、その原因は「こんな事を口にしたら飯の食い上げになる」と言うだけのことなのである。
要するに「誰でも自分の身が可愛い」からなのである。
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