へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

買い手市場と売り手市場

2007年11月20日 03時06分18秒 | Weblog
「買い手市場」と「売り手市場」は、チョットした事がキッカケで逆転する事がよくある。
数年前の就職戦線は、「氷河期」と呼ばれた「買い手市場」であった。
運悪く、会社の倒産で失業中だった私には、就職の当てもなくそのまま現在に至っている。
65になった現在では、いくら「売り手市場」だといっても就職は難しいだろう。
しかし、今回の話は就職戦線の話ではない。
日本人の生活を揺るがしている、「世界経済」の話である。
「原油の高騰」がもたらした、「市場の逆転現象」。
原油の高騰自体も、需給のバランスが崩れた事により「買い手市場が売り手市場に」変わった事による物である。
かつては輸出していた中国でさえも輸入国になってしまったように、需要が大幅に増大してしまったのである。
この原油高騰が、「世界の穀物市場」を「売り手市場」に変えてしまった。
天候に恵まれて「豊作」になれば、「余剰在庫」が発生して価格の下落を招いていたものが、原油高騰により「バイオエタノールの原料」と言う「新たな需要」が発生した事により、需要が供給を上まり、「売り手市場」に変わってしまったのである。
この事は、食料自給率が低く、国内に資源を持たない日本にとっては「大きな痛手」になるであろう。
海外に資源を頼っている日本は、「ジリ貧」を覚悟しなくてはいけないだろう。
原油高騰以前は、「かなりの部分」で、日本に「価格決定権」があった。
しかし、原油高騰後では、価格決定権がなくなり、「日本が提示する価格」では相手が納得しないのである。
「日本が提示する価格以上」で売れるのだから、当然の話である。
「ビジネスの世界」では、「少しでも条件の良いほうに売る」と言われれば、どうしようもない事である。
戦後長い間「勝ち組」であった日本も、形勢が逆転して「負け組」の仲間になろうとしている。
「平家物語」の、冒頭の一説を思い出した、「おごれる者は久しからず、盛者必衰・・・・」、何時の時代にでも当てはまる「名言」と言えるのではないだろうか?。
 地球規模で「資源、穀物などの争奪戦」が始まっていると言うのに、国内の事にしか目が行かない日本人。
「過去の栄光」など、いくら振り回してみても「ナンノ役にも立たない」と言う事に気が付いて欲しいものだが・・・・。
「資源ナショナリズム」には、「日本人の人情論」は通用しない。
「日本の国際的地位」を、高くしなくてはいけないと言うのに、ナンノ手も打てないでいる。
「座して死を待つのみ」と言う様な事にならなければよいのだが・・・・。
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1 コメント

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ブログを読んで思う事 ()
2007-11-20 10:49:30
『祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらわす。奢れる者は久しからず、たけき者もついには滅びぬ、ひとえに風の前の塵に同じ。』平家物語の有名な一節ですね。おじさんの言いたい事は大体わかるけど、悲しいけど渦中にいるとわからないんですよね。たぶんこのままなら、戦争中の状態の食糧危機に陥ってしまうと思います。自分の身は自分で守らないと駄目ですね。
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