へそ曲がりおじさんのひとり言

常識にとらわれるのが嫌い。
他人と同じ事が嫌い。
世の中、別な角度から見ると新しい物が見えるから。

お気楽な話

2009年11月30日 04時44分56秒 | Weblog
或る人が「給料が上がらないから物の値段が下がるのは助かるよ!」と、実にお気楽な話をしていたが、この人、新聞はもとよりテレビのニュースも見ないと言い、もっぱらインターネットで情報を仕入れているらしく、話をしても殆ど話がかみ合わないのである。
近頃はこの手の人が増えているようだが、私から見れば、ネットで得られる情報には信憑性に疑問の有るものも多く、尚且つ「情報に偏りが多い」と言う欠点が有る事を認識する必要があるだろう。
さて、物価の下落(デフレ)が何故起きるかに付いて少し考えてみたいのだが、「デフレは政府の政策が悪いから起きる」と考える人も多いのではないかと思うのだが、私に言わせれば「安いものを求める消費者に多くの責任がある」と思っている。
30年位前だったと思うのだが、「価格破壊」と言う事をある企業が言い始め、多くの消費者は歓迎していたのだが、何故「価格破壊」なるものが生まれたか考えた人は少ないのではないだろうか。
このとき私は「単純に価格破壊を喜んでいると後で痛い目に合うぞ!」と言っていたのだが、或る企業が価格破壊で売り上げを一時的に伸ばしたとしても、対抗する企業も直ぐに追随するのは目に見えており、価格破壊(値下げ)→他の企業も追随→価格破壊の効果が減少→売り上げの減少→利益の減少→経営の悪化→リストラ→失業者の増大・給与水準の低下→お金が無いから物が買えない→物が売れないから値下げをする→値下げをすると・・・・と、際限のないデフレスパイラルに陥ってしまうのである。
とまあ、私自身もお気楽に勝手な事を書いてはいるが、正直な話、私自身も「デフレを助長している共犯者の一人」なのである。
「安物買いの銭失い」と言う言葉があるが、少々意味合いは違うのだが、「安い物を求める」と言う事にも当てはまると思うのだが・・・・。
このように考えれば「価格破壊(デフレ)は消費者の安い価格を求める心が生んだ魔物」でしかなく、政府の力でこの魔物を退治しようとすれば「赤字国債という新たな魔物が増える」と言う事にしかならず、むしろ悪い結果になる可能性のほうが高いのである。
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3 コメント

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確かにねぇ (百合)
2009-12-04 23:39:16
「昔は値段は少々高くても、質の良いものを買っていた。そしてものを大事にしていたんだけど…」とは家の母親のセリフ…。品質のいいものを長く着たり、持ったりするか、少々品質が落ちても、安くてすぐ使い捨てに出来るものを選ぶか…。百合はね、今昔の状態に戻った方が、環境にもいいしものを大事にする気持も持てると思うし、そうすると人への思いやりも生まれるし、いいんじゃないかなぁって思ったんだけど、おじさんはどう思う?
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お久しぶり (へそ曲がりおじさん)
2009-12-05 03:12:13
しばらくご無沙汰だったが、お元気なようで何よりです。
さて、「昔と今とではどちらが良いか」と言う問題だが、どちらにも一長一短があるので簡単には決めかねるが、環境や人の温かみなどは昔の方が良かったのではないだろうか。
私が子供の頃は、お金も物も無かったのだが、だからと言ってけして不幸だとは思わず、逆に子供たちの目は何時も輝いていたが、一度便利な社会で楽を覚えてしまった人には耐えられないかもしれないが・・・・。
しかしながら、大きな時代の転換期を迎えている以上、好むと好まざるを問わず今の生活から脱却しなくてはいけなくなるだろうが、私がここでいくら警告を発したとしても、多くの人は限界に達しなければ理解する事はないだろうが、それ以上に心配なのが「残された資源の奪い合いから醜い争いが起きる」と言う事で、最悪のケースでは「核戦争」と言う事も考えなくてはいけないかもしれないが、それを防ぐには「早く昔の生活に戻る」と言う事以外にないと思うのだが・・・・。
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追伸 (へそ曲がりおじさん)
2009-12-06 03:36:11
チョット書き忘れたことがあるのだが、それは、「昔は物質的には貧しかったが心は豊かだった」と言うことで、物質的な豊かさと心の豊かさを両立させるのは難しい事のようであるが、これは自然環境にも言える事で、物質的な豊かさが増すにつれて自然環境は破壊されている。
しかしながら、「理屈ではわかっていても実行は難しい」と言うのが実情で、私自身も昔のよさは良くわかっているつもりでも「今の生活を捨てきれない」と言うのが正直なところであるが・・・・。
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