メガリス

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NHK西郷隆盛、「反戦平和」の軍門に降る。

2008年12月04日 13時08分00秒 | NHK大河ドラマ『篤姫』

 「こん国を新しくしたかちゅう殿のご遺志を受け継ぐつもりが、いつの間にか、オイは、日本国を滅ぼそうちしておったとかも知れもはん。」

 NHK大河ドラマ『篤姫』第四十八回「無血開城」で、篤姫が勝海舟に託した島津斉彬公の手紙で公の「ご遺志」を思い出した西郷隆盛が江戸総攻撃中止を決断した後に勝海舟に向かってそう言った。
 NHK西郷隆盛は自分たちの武力討幕路線の誤りを悟りNHK篤姫・勝・小松ら反戦平和主義者の軍門に降ったのである。

 馬鹿馬鹿しい。

 もし江戸総攻撃が「日本国を滅ぼ」すことになるという認識を西郷が持ち自らの武力討幕路線を否定したのなら、その後の北陸・東北・北海道での戦は何故起きたんだ。”江戸と徳川家を攻撃すると日本は滅びるかもしれないが、徳川氏以外の旧幕府勢力との戦争なら問題ない”と西郷たちは考えたということか?馬鹿な。話の辻褄が全然合わなくなるじゃないか。

 もしかして、NHK『篤姫』では北陸・東北・北海道での戦争は無かったことにされ、“斉彬公の手紙で西郷様の心を動かした篤姫様のおかげで戦は回避され平和裡に明治の世を迎えることになったのでございます”ということになるのか。
 まさかとは思うが、有り得ないことではない。

 NHK『篤姫』では、西郷と勝はこの官軍江戸攻めに関する談判が“初対面”である。だが、史実の西郷と勝は以前から面識があった。元治元年(西暦1864年)9月11日の会談が有名だが、勝や其の使用人の話から、島津斉彬存命中にその引き合わせで会ったことがあるらしい。








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