辞令 2022-10-07 | 物語 (電車で読める程度) 先輩は重たそうにグラスを傾けた。これはある人から聞いた話しやけど、今やってる仕事は別に理想とは言えないだろ?だって状況や設備、人員や相手の数、質によって変わるし、どれも限界以上やいいとも思わへん。けどさ、そんなかで最善の策を考えるしかないなって。それにここは同じ人間をいつまでも相手にしなくていい。同僚も、相手も。それがすごく心に残ったんよ。幸いにも先輩は来年異動だった。【おわり】