写楽の肉筆画・円空仏・棟方志功の版画・ゴッホのひまわり・ルノアールの絵等は伯爵家や貴族の秘蔵の品として突然世の中に出てくる。有名なモナリザ(ポプラ板に描かれている)がキャンバス地で書かれた若きモナリザまで出てくるのが美術界という魔界です。真贋を鑑定する人も、所詮はお金が絡んでくると曇るのです。しかしジョルジョ・デ・キリコ・ロダン・セザンヌ等本人が自分の新作を贋作と宣言する場合もある。美という不可解な美術世界の闇の中が暴かれています。
PS オイラは北斎の肉筆画をみたことがありますが、リアルに描かれたネズミの絵が恐ろしく美しくてびっくりしたことを思い出しました。