ニューヨーク案内をしながら、無名・有名を問わず人物紹介とその人物の伝記本の紹介本と歴史書になっている。運転手のマクドナルド・案内人の平川英二・有名人ではドナルド・キーン教授・タウンゼント・ハリス(1856年に日本にやってきたアメリカ外交官)ブルックリン橋では写真の芸術性のはなしになりマーガレット・バーク=ホワイト(LIFEの女性カメラマン)を紹介している。オイラは、これに触発されて「美しき「ライフ」の伝説」写真家マーガレット・バークーホワイトを購入した記憶がある。
PS 本書の挿絵は安野光雅が描いていて、独立した本もあると記憶しているので、我が家を屋捜ししている最中です。
PS 最後に平川さんのお嬢さんからハローウィンの思い出の手紙がある。楽しい手紙をもらった翌月に名古屋旭丘高校生でアメリカルイジアナ州へ留学していた服部剛丈(16歳)さんがハローウィンのパーティー会場に向かっていて、よく似た別の家の庭に入った。その家のピアーズという男が「フリーズ」というやくざか警官しか使わない言葉を発した。それでも善意で近づいた少年の心臓を一発で打ち抜いた。ルイジアナ州では市民の銃の所持を認めているし「侵入者は撃ち殺してもかまわない」という法律がある。そして、その銃は普通の市民が持たない大口径の銃だった。事件後、服部剛丈さんの御両親は「アメリカの家庭から銃の撤去を求める嘆願書」を80万人の署名を得て駐日アメリカ大使に手渡した。本書は人の様々な思いとともに終わっている