0623 司法取引
「司法取引」法制化へ 法制審部会 虚偽供述懸念も 中日新聞トップ記事、見出しである。20140624
リードには、捜査と公判の改革を議論している法制審議会(法相の諮問機関)の特別部会が二十三日開かれ、検察が捜査協力を受けた見返りに容疑者の起訴を見送ることなどができる「司法取引」制度が法制化される見通しとなった、とある。
トップ左には、自民都議、やじ認め謝罪 発言から6日目 「早く結婚 軽い気持ち」 とある。20140624
記事には、東京都議会の塩村文夏(あやか)都議(35)が十八日の本会議で妊娠・出産期の女性への支援策を質問中、「早く結婚した方がいいんじゃないか」などとやじを受けた問題で二十三日、自民党の鈴木章浩都議(51)が「自分が発言した」と名乗り出て、謝罪した、とある。
中段見出しに、沖縄出身学芸員 舞鶴で抑留記録調査 戦禍の声伝える宿命 とある。20140624
記事には、国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界記憶遺産の国内候補となった京都・舞鶴港に引き揚げたシベリア抑留者の記録を、中心になって調査、整理した舞鶴市の学芸員は沖縄県出身の長嶺睦(むつみ)さん(37)だった、とある。
中日春秋
2014年6月24日
米国人のスティーヴ・マハリッジ氏の身体には二人の男が同居しているようだったという。一人は良き父になりたいと願う男。そしてもう一人は、どす黒い怒りに燃える野獣のような男
機械加工の熟練工で家族のため身を粉にして働く男が、何かの拍子にスイッチが入ると、暴力的な怒りの衝動に自分を抑えきれなくなる。叱られてベッドにもぐり込んだ息子に、こんな言葉を吐く。「おまえを殺すこともできるんだぞ」
この激情の正体は何か。スティーヴ氏の息子で作家のデールさんは父の死後、戦場で撮られた写真などを手掛かりに謎解きの旅に出る。戦友を訪ね証言を集めていく
そうして書いた『日本兵を殺した父』(原書房)が描くのは、凄惨(せいさん)な沖縄戦で正気を失っていく米兵の姿だ。ある兵は話す。「今日五人殺したら、明日はもっとやれるかもしれない。俺はだんだん楽しくなってきた。しかも即死させるんじゃなくて腹を撃つ。苦しみながら死んでいくようにな。…けだものみたいな毎日を送っていたら、やることもけだものになる」
心に入った野獣は戦争が終わっても決して出て行かなかった。生涯苦しみ、自ら命を絶つ人もいた。沖縄戦は六十九年前のきのう終結したとされるが、その苦しみが終わったわけではない
政治家は戦争を始めることができるが、戦争を本当に終わらせることはできないのだ。
「司法取引」法制化へ 法制審部会 虚偽供述懸念も 中日新聞トップ記事、見出しである。20140624
リードには、捜査と公判の改革を議論している法制審議会(法相の諮問機関)の特別部会が二十三日開かれ、検察が捜査協力を受けた見返りに容疑者の起訴を見送ることなどができる「司法取引」制度が法制化される見通しとなった、とある。
トップ左には、自民都議、やじ認め謝罪 発言から6日目 「早く結婚 軽い気持ち」 とある。20140624
記事には、東京都議会の塩村文夏(あやか)都議(35)が十八日の本会議で妊娠・出産期の女性への支援策を質問中、「早く結婚した方がいいんじゃないか」などとやじを受けた問題で二十三日、自民党の鈴木章浩都議(51)が「自分が発言した」と名乗り出て、謝罪した、とある。
中段見出しに、沖縄出身学芸員 舞鶴で抑留記録調査 戦禍の声伝える宿命 とある。20140624
記事には、国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界記憶遺産の国内候補となった京都・舞鶴港に引き揚げたシベリア抑留者の記録を、中心になって調査、整理した舞鶴市の学芸員は沖縄県出身の長嶺睦(むつみ)さん(37)だった、とある。
中日春秋
2014年6月24日
米国人のスティーヴ・マハリッジ氏の身体には二人の男が同居しているようだったという。一人は良き父になりたいと願う男。そしてもう一人は、どす黒い怒りに燃える野獣のような男
機械加工の熟練工で家族のため身を粉にして働く男が、何かの拍子にスイッチが入ると、暴力的な怒りの衝動に自分を抑えきれなくなる。叱られてベッドにもぐり込んだ息子に、こんな言葉を吐く。「おまえを殺すこともできるんだぞ」
この激情の正体は何か。スティーヴ氏の息子で作家のデールさんは父の死後、戦場で撮られた写真などを手掛かりに謎解きの旅に出る。戦友を訪ね証言を集めていく
そうして書いた『日本兵を殺した父』(原書房)が描くのは、凄惨(せいさん)な沖縄戦で正気を失っていく米兵の姿だ。ある兵は話す。「今日五人殺したら、明日はもっとやれるかもしれない。俺はだんだん楽しくなってきた。しかも即死させるんじゃなくて腹を撃つ。苦しみながら死んでいくようにな。…けだものみたいな毎日を送っていたら、やることもけだものになる」
心に入った野獣は戦争が終わっても決して出て行かなかった。生涯苦しみ、自ら命を絶つ人もいた。沖縄戦は六十九年前のきのう終結したとされるが、その苦しみが終わったわけではない
政治家は戦争を始めることができるが、戦争を本当に終わらせることはできないのだ。