国語が和字を扱い、国語の学問はその実証を伝統とする。
国語学を文献実証の学とすること、それを理解するのが一般である。
すると、国語は漢字仮名による研究である。
ヤマトの言葉から大和語また和語として意識するという、用語の影響である。
漢語に言語を学び、そこに、ポルトガル語、オランダ語によって、和語に国語を見るようになる。
国語が和字であるという意識を持つようになる。
その国語とは漢語と和語であった近代にあって、流入する西欧文明の思想、言語学に博言学をまずおいて、国語を対比することになる。
大和語は日本語と書かれて、ニッポン語を文字言語とした伝統から、音声言語へと展開する。
かく、国語としての日本語は言語としての日本語に1980年代をもって変遷する。
国語科目には現代語、古典が加えられて、日本語科目の教育が迫っている。 . . . 本文を読む
エルゴンは仕事、エネルゲイアは現実態、ギリシア哲学の言葉である。エネルゲイアはデュミナスと対になる。可能態から現実態へと実現する。この語の用法がフンボルトによって、エルゴン、静的な体系にある言語と、エネルゲイア、産出活動としての言語にとらえられる。 . . . 本文を読む
めざましテレビの、2016女子高生流行語ベスト10は、〇〇み スノる ゲロ BFF ま!? はげる アモーレ 〇〇まる よきよき 卍 まんじ となった、11月30日朝の放送から。第1位になったのは、卍卍万時と、これはメールなどの言葉になるようだが、ぽーずもあるとか。 . . . 本文を読む
読み書きそろばんであった。読み書き算と言い、>〈スリーアールズ〉(読み・書き・算を表すreading,writing,arithmeticの3語にRがあるので,3R’s を指している。それを実行するのは教科目名で国語と算数であるが、それでは聞くことと話すことは日本語になるのだろう。音声言語をベースに置くものと、文字言語を同様にするものの違いである。言語研究は音声音韻で始まる。国語研究は文献記録で行われる。国語と日本語を分けるのではないが、それなら日本国語とすればいいという提案があるが、辞典の名前で日本国語辞典がすでにあって、それはまた日本語辞典とは同じかどうかをとらえようとする。読み書きそろばんは伝統にある小学校教育であるから、低学年から、その高学年に至って日本語教育にすることになるかもしれない。 . . . 本文を読む
IT だったのが、ICT となるように、情報技術が情報通信技術となる。総務省が活用推進を行っている。>ICT利活用の促進
我が国が抱える様々な課題(少子高齢化、医師不足、協働教育の実現、地域経済の活性化等)に対応するために、ICT(情報通信技術)の利活用は必要不可欠なものとなっています。我が国は、世界最先端のICT基盤を備えており、この基盤を有効に利活用する必要があります。現在、多様な分野におけるICTの効果的な利活用の促進に取り組んでいます。
ICT高度利活用における地域活性化
医療や教育をはじめとした様々な分野でのICT利活用は、地域の活性化につながります。
総務省では、ICT利活用を検討する地域に対する具体的・技術的ノウハウを有する「地域情報化アドバイザー」及び「ICT地域マネージャー」の派遣や、ICT利活用の先進的事例に関する広報・周知活動を通じて、地域活性化に資するICT基盤・システムを利活用した取組を推進・支援しています。 . . . 本文を読む
ippon nippon sanpon とは言わないのは、一本 いっぽん、二本 にほん、三本 さんぼん と続く、ほそながいものをかぞえる助数である。小動物に、ippiki nihiki sannbiki となって、二匹が、nippiki とは発音しない。秒分の、いっぷん にふん さんぷんではどうか。いずれも、にほん にひき、にふん であるから、にっぽん という発音は、Nippon をあらわす日本国である。数詞と固有名詞が発音を分けている。しかしまた、にほん については、二ホンとして、二本であるが、固有名の国名として、日本でもある。二本と日本で表記をともにするのは、まぎれることがないと、そのまま許容される。なぜか。国名は漢字表記に、ひのもと 日出国のもと としての理解がある。それは漢文脈で音読みを求められると、漢字音の変遷が中国語渡来の語にあり、それは、にち → じつ、ふぉん → べん と、聞くようになると、日本の読みにはもとより、やまと を当てていたので、固有名としての日本は字音として読まれることがなかったのである。ただ、対日貿易として中国側からはその地域でする発音をもって呼称されただろうから、それを聞くことになっても、日本は、やまと であったのである。
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>主に国家或はその元首などが個人に対し、その功績や業績を表彰するために与える栄典のうち章飾の授与を伴うもの、或はその栄誉を示す章飾。
>明治以降の日本において、個人の功績や業績を国家が表彰するための制度
>叙勲に属する章飾とされている
>栄誉を示すために身に着ける佩章
賞勲局所管の法令によって定められるものには勲章の他に褒章及び記章があり、これらは総称して「勲章等」と表記される(「勲章等着用規程」(昭和39年4月28日総理府告示第16号)第1条)
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国語国字問題は和語和字問題と言い得る。言語の音韻と文字の一致をとらえようとする正書法の事柄が日本語に起こったのである。日本語正書法は文字種の使い分けがあって法則を立てるのは困難である。しかしその文字種を漢字和字と分けて言うならば、それはすなわち国語国字のことになるのであるが、広く国字を取れば日本で作った漢字を含むから、漢字はいわば国語になると考えてもおかしくはないので、漢字和字についての書き分けは別にして、和字をもって音韻と文字の発音の乖離を言語の現象に見直そうとしたのが和字和語のことについてであったものである。いきおい漢字と和字をもって正書法を模索することは日本語を表記する行動を統制し漢字制限と発音通りに文字遣いを正そうとする、しようとすることであるから、常用漢字と歴史仮名遣いを明らかにすることになって、言語を音韻にして音声記号にみると、漢字廃止または表記におけるローマ字化運動がおこったのである。その論議は時々に言語使用の効率を求めておこなわれ、明治維新以降に世代を継いで緩やかな言語現象のうねりにあって三世代にわたる100年をかけての現実である。当用漢字の制限を実験し、現代仮名遣いの表音主義を実行したのは、ついに世代では大戦以後のことであり定着したのは再び常用漢字と改訂現代仮名遣いであったから、国語国字問題は成果をあげることになったというふうに考えられる。ここに国字は和字をもってすべての発音を表音にし、国語は漢字を以て漢語として日本語になしえたのである。 . . . 本文を読む
NHKスペシャルを見た。パナマ文書の追跡ドキュメンタリーである。ペーパーカンパニーに名義を用いられたというストーリーである。香港テレビとの協力で架空会社を作る代理業者を突き詰めてゆく。日本人の名前のうちに、それをたどると、全く知らないうちに、自分が会社経営、また運営者となっている事実は衝撃だった。パソコンレンタルの会社に提出したパスポートはそのままに身分証明として悪用されているという実態である。一人はパスポートを盗まれたことがあるといい、あとの数名は同じレンタル会社にパスポートを証明用に提供していたため、それがそのまま代理業者にわたってしまったという経緯を追及していた。パナマ文書から架空会社と、そこに全く身に覚えのない自分名義の会社がある。キツネにつままれたようなことであるが、そういう仕組みを持つ取引だと分かれば、その奇妙さは恐怖へと変わるが、まさか、見も知らぬ自分がいる、パスポートは間違いなく自分であるから、まぎれもなく操作されているのである。
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国語が日本語になる、それは大和語が日本語になることである、として、その契機を漢語と英語に見る。大和語は日本民族が漢語を借用する以前にあったと推定する言語である。それは大和族であるか、定かにできない。仮設して、和語である。倭、和 を、やまと と読み、大和、日本 を ヤマト と読んだ時代に、その言語には固有語である文字を持たなかったので、漢語を用いて日本語発音である大和語を書き表そうとした。漢語に対して国語とするそのとらえ方は、漢字を和字にする試みであった。日本語翻訳の経過にあるのは、もともとあった大和語に漢語訳加える作業となるが、それを文字として用いるのはまず漢字であるから、漢字を和字にするという翻訳であった。その語を集めたのは、平安時代の和名類聚抄と類聚名義抄である。漢字の意義分類体辞書と漢字の和訳辞書である。 . . . 本文を読む