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余裕ある小説

2015-10-31 | 日本語百科
余裕はを検索して、余裕派という名称は、>漱石が虚子の小説『鶏頭』の序文で「余裕のある小説と、余裕のない小説」と書いたことに由来する、 という、ウイキペディアの解説を得て、高踏的、低徊趣味はさておき、まずは鶏頭の序によってみる。いま、その序文は青空文庫で読む。次のようである。逼る、迫らないをいうが、それではわかりにくいというわけか、>余裕のある小説と、余裕のない小説である。ただ是丈これだけでは殆ほとんど要領を得ない。のみならず言句にまつわると褒貶ほうへんの意を寓ぐうしてあるかの様にも聞える。かたがた説明の要がある。  余裕のある小説と云うのは、名の示す如く逼せまらない小説である。「非常」と云う字を避けた小説である。不断着の小説である。  と、述べている。余裕のない様には、行屎走尿すら便じなくなる、余裕のない極端、という言いようがあって、 . . . 本文を読む

歌舞伎の名題

2015-10-30 | 日本語表記
外題 げだい という。巻子、冊子の表紙に書く書名、巻名とある。墨書き、あるいは題簽を貼るようになる。対して内題があり、書誌での調査に欠かせない。それがまた、外題には、歌舞伎、浄瑠璃の題名に、芸題、主に京坂で用いたもの、江戸では名題といった、そのタイトルをさすようになる。その読みは言葉の妙がある。区切り方をはじめ、ならわしでの読み方が興味深い。またそこに、浄瑠璃の名題、脚本の外題、書物の標題などにその内容を示す、二行の割り書きをしたものがある。角書という。 . . . 本文を読む

勝利なき不毛な戦い

2015-10-29 | ほんとうのところは
歴史戦争と銘打ち、標記の副題が、勝利なき不毛な戦いである。国際化する歴史論争とは時代である、世界に飛び火する南京と慰安婦とあって、表紙の真ん中には、新たな歴史戦争とどう向き合うか、と見える。ニューズウイーク日本版、特集:歴史戦争 勝者なき不毛な戦い 2015年10月27日号である。Cover Story、そこには、「東アジアにくすぶって来た歴史問題は戦後70年にして収束するどころか地域の枠を超え、世界を舞台にした『歴史戦争』に突入したようだ」と述べる。記事は、歴史戦を連載し出版して英訳版を出した産経新聞社の動きであるが、>いくら英語で発信しても 国際社会から「歴史修正主義者」と 認識されたら敗北は避けられない というふうに、その主張を歴史戦を、いわばどう戦うか、その不毛から脱出する模索を書いている。その前号には、世界最悪の危機 絶望のシリア を取り上げ、この次には、国連の限界 を今の情勢に見ている。 . . . 本文を読む

表記と文字と 13

2015-10-28 | 日本語表記
表記と文字との関係は、発音と言語記号の関係になるか。 記号は発音を伴えば言語になると考えてよいが、原理には、単音としてのものでは例がすくない。 それは発音の連続においてひとまとまりの区切りをもっている。 そこに意味の有無を持つかのように、言語が意味を表すかどうかにかかわる。 文字だけで言葉とした漢字漢語とちがって、しかしその漢字を借りて、文字を表記として発音記号のひとつにしたのである。 それ . . . 本文を読む

名づけ

2015-10-28 | 日本語表記
名前をつける、名づけ、名づける、古語では、なづく という語は、命名というのであるが、はて、人、物などに名をつけるとはどうすることか。 人、物、商品、土地、時代、気候、ほか概念化可能な対象一般に対して、それを他から区別し、指示できるようにする為に、一意的な記号(一般に言葉、文字)を与える行為、と、ウイキペディアには、定義する。 命名となると、行為である。 この漢字を用いて名づけを考えることになる . . . 本文を読む

光大夫の記念館

2015-10-27 | 日本語教育史
鈴鹿の白子から出港して江戸へ向かった廻船問屋の船が遭難して沖へ流されカムチャッカからイルクーツク、ペテルブルグまで渡った廻船問屋の船頭、大黒屋光大夫、その記念館があるので特別展を訪ねた。>宝暦元年(1751年) - 文政11年4月15日(1828年5月28日))は、江戸時代後期の伊勢国白子(現三重県鈴鹿市)の港を拠点とした回船(運輸船)の船頭。天明2年(1782年)、嵐のため江戸へ向かう回船が漂流し、アリューシャン列島(当時はロシア領アラスカの一部)のアムチトカ島に漂着。ロシア帝国の帝都サンクトペテルブルクで女帝エカチェリーナ2世に謁見して帰国を願い出、漂流から約9年半後の寛政4年(1792年)に根室港入りして帰国した。 . . . 本文を読む

名前の表記にみる日本語

2015-10-26 | 日本語表記
キラキラする、きらきらする、綺羅 の当て字であろうか。 日本語の表記に、考えさせられる。 <人名における「ぶった切り」の不自然度分類表>というのがある。 漢字の読みを変えるものである(ニコニコ大百科、漢字の読ませ方の問題を参照)。 キラキラネームのサイトがある。 そのコラムは啓蒙をする。 また、この呼称の類似に、ドキュンネーム というのがあるが、報道機関では用いていない。 もとネットスラングの派生について、蔑称として説明があり、使用に当たってはその表記に気をつけなければならない。 それで、中立的な立場での語の、珍奇ネームともいう人がいるようである。 一説によると、キラキラネームは2000年代以降急増したそうだ。 . . . 本文を読む

表記の議論 12

2015-10-26 | 日本語表記
文字と表記は日本語についての議論で特徴的である。 万葉集の表記、仮名文字の遣いかたにおける表記の様相がある。 そしてハングル表記とローマ字表記と、発音と日本語のかかわりに、言語資料とその広がりを持つ。 音節を言語音の単位として意識する、この議論は文字とは何かが日本語の解明となる。 漢字 かな 日本語表記論11 2013-08-27 15:50:23 | 現代日本語百科 日本語表記には文 . . . 本文を読む

漢字を書かない世代

2015-10-25 | 日本語表記
漢字を書かない、自書出来ない世代が増えた。典型的にはケータイ操作による語の選択と、書くという練習がない、文字力の認知ができないというものである。認識はしているが、書くということになると、認知行動になるので、文字書きが記憶にないことになる。認知不足は脳障害によっておこるとされるので、世代に脳障害が増えているものではない。書く練習を始めれば字形をとらえて書き順を言覚える脳の機能は備わるだろう。言葉の認識はスマフォにおいてパソコン端末用に現れる語の候補によって十分に行っているのであるから、ワープロを使って文字を書く限りにはその世代の文字書きの能力は変わらなく備わったものとみることになる。これを英文字も併せて書かない、書くことができないとしたら、学力の問題に関して何らかの不足があることになるが、必ずしもそういいうことではない。読み書きそろばんのことでいえば、読み、パソコンで書き、計算機を用いるということである。暗算、筆算をするかしないか、それができなくなる、という現象である。 . . . 本文を読む

促音ッの入る語や、長音の ティー、リー

2015-10-25 | 日本語表記
表題は、その短音化をさす。 カタカナが増えてきたことにあわせての、現象である。 言語学者、井上史雄さんが日経新聞のコラムを連載している。 最新記事は、現代ことば考カタカナ語、目立つ短音化 井上史雄 2015/10/25付 である。 促音「ッ」の入る語や長音の「ティー」「リー」についての変化を、次の例語で述べている。 いずれもカタカナ表記が変わってきた。 現実には表記が発音を伴うので、それを用 . . . 本文を読む