現代日本語「誤」百科 929 この言葉を覚え込んでほしい を例題にしている。これまた文脈がないので、検索をすると、ふつうに用いているのがわかる。言葉を覚え込むと言って、何ら間違いではない。辞書の用例にも掲げるところで、単語を覚え込む として、しっかりと身につける、というようなことであるから、複雑なものを確実に記憶するのはそうだとしても、覚え込む という語のの意味内容に、それほど複雑な事柄あるわけでもない。このコラムが見せる複合語についての解釈がときに偏っている表れである。言いかえに、よく覚えておいてほしい と言うことを進めているが、単語を覚え込んだかとたずねるときと、そのやり取りには、単語の使用についてのマスターにあって、言葉を覚え込む と言うのはそれなりに表現性が強く表れている。 . . . 本文を読む
新聞はスクープを競うので、STAP細胞を取り上げた昨30日に続いて、中日新聞はその不足を追い込みとしているのがわかる。なぜなら、ニュースバリューとして、30日付けは、卑弥呼の魔境をトップ記事のに持っていこうとしたのを見て取ることができたからだが、そこにトップニュースが入ったか、STAPについては編集の遅れがあったようだと推測できる。本日31日付けには、それが現れていて、20140131中日新聞トップ記事には、STAP細胞サルで実験 ハーバード大 人間でも研究 として見出しにするのは、およそ、何を伝えようとしているか。リードには、細胞には刺激を与えることで、さまざまな種類の細胞に変化できる能力を持たせた新しい万能細胞「STAP（スタップ）細胞」を使い、米ハーバード大学のチームが脊髄損傷のサルを治療する研究を始めていることが分かった、と見える。記事左には、大人になるのは夢を捨てることじゃはない と見出しにして、小保方さん中2の読書感想文 を取り上げている。小さな王様が教えてくれた大人になるということ 1997年青少年読書感想文コンクール中学校課題図書部門で県教育庁賞受賞しているようだ。 . . . 本文を読む
STAP細胞、Stimulus Triggered Acquisition of Pluripotency の略称。スタップ細胞と名付けられた。iPS細胞、人口多能性幹細胞に対して、STAP細胞は、刺激惹起性多能性獲得として、より簡単に効率よく作ることができる。ノーベル賞を受賞した、iPS細胞より、利点があるとされるいくつかは、その製法にあり、細胞のガン化を起こしにくいなどである。マウス実験の段階からさまざまに応用するには段階的な研究が必要とされる。受精卵を壊さない製法であるから、また遺伝子を傷つけいないことから、万能細胞に向けて、iPS細胞を超える。製法を発見したのには、ドラマがあったようにニュース報道は伝える。祖母譲りうけの割烹着をしている小保方晴子さん、５年間、毎日これでやめようと思い続けてきたとか、いま研究室の壁は黄色に明るくいろどられ、さみしくなるからと、見守るアニメのキャラクターが描かれるユニークさだ。衝撃的なことであったからだろう、論文投稿にも、何百年にもわたる細胞生物学の歴史を愚弄しているという酷評をこれまでに受けたことがあったようである。 . . . 本文を読む
世界発のニュース、初となるトピックだ。20140130中日新聞トップ記事は、新たな万能細胞 作成 理研 iSPより簡易 とある。リードには、さまざまな組織や細胞による能力を持つ「万能細胞」を新たな手法で作ることに、理研化学研究所発生・再生科学総合センター（神戸市）のチームがマウスを使って成功、三十日付の英科学誌ネイチャーに発表した、と見える。解説には、万能細胞は神経や筋肉、血液など体のさまざまな組織や細胞になる能力のある細胞を言うとある。人口多能性幹細胞、iPS、胚性幹細胞、ESと、同じ働きをする細胞で、新たな細胞がSTAP細胞と呼ばれる。刺激惹起性多能性獲得、の英語の頭文字である。記事の左側に、「卑弥呼の鏡」は魔境 複製し確認 裏の文様映し出す と見出しにある。リードには、邪馬台国の女王・卑弥呼の鏡とも言われる三角縁神獣鏡が、鏡面に太陽光を反射させると裏の文様を映し出す「魔境」だったことが分かったと二十九日、京都国立博物館〈京都市〉の村上隆学芸部長が発表した、とある。 . . . 本文を読む
現代日本語「誤」百科 928 本件は一件落着した を例題にしている。件の字が繰り返されて、注意するのだろう。いつもの同語反復の説明が、この語にはないらしく、おやと思う。それにしてもこれに主語が二つあるという、このコラムの解説からすると、その文法がわからないのであるが、言えることは、このコラムで取り上げる用法には、文法の ～は についての説明が相対しておこなわれないか、その用法が言及されることがない。さてこの、一件落着 について、時代劇ドラマ決め台詞と理解するわたしには、確かに本件の件と同じようでもあるが、一件が落着したというのを解釈すれば解決したという用法であるから、本件のほかにもいくつか懸案事項の件があって、辞書によれば別件があったりする、その一件がいまとリ扱う主たる事件であって、それを解決したということである。このコラムでの解説に願わくば、その用例がある文脈を示した説明がほしいところで、いつもそれがないので、これだけで、この言い回しを誤りだと言ってはばからないとするなら、一件落着にはならないだろう。 . . . 本文を読む
ニュース20140129 朝日新聞の見出しに、政治主導の教育 本格化 と見える。リードには、阿部政権が教育委員会制度の見直しに本格的に乗り出した、と見える。このリードに、続けて、安倍晋三首相は28日の本会議で「現行の制度を抜本的に改革する」と」と表明、とある。記事の中見出しには、首相「教委制度を抜本改革」 改正案、今国会提出へ
とある。教委の権限を自治体の首長にうつして、その関連法案を3月にも国会提出すると観測している。朝日新聞の解説に教育委員会の制度は1948年に自治体が関与できないように作られ、1956年に地方教育行政法が成立したというが、この阿部政権の法案が成立すれば戦後教育の大転換になると言う。記事の左には、相撲協会、新公益法人に 内閣府認定 改革は最低限 とある。中日新聞トップ記事の見出しは、利にも借金完済へ 2年で163億円 愛知県など支援 とある。左には、無線LAN整備し観光立国 「無料少ない」訪日客不満・防災にも活用 と見える。 . . . 本文を読む
日朝交渉 極秘に再開 1年2か月ぶり 拉致など協議か 20140128中日新聞トップ記事、見出しである。リードには、日本と北朝鮮両政府当局者が二十五、二十六の両日、ベトナムの首都ハノイで極秘協議を行っていたことが二十七日、分かった、と見える。記事の書き出しには、関係者によると、日本側は外務省の伊原純一アジア大洋州局長と小野啓一北東アジア課長が、北朝鮮側はソンイルホ朝日国交正常化交渉担当大使が参加する高レベルの話し合いが行われたとみられる、とある。 . . . 本文を読む
ちょっとしたミニ同窓会をおこなった。
知る人ぞ知る、欧風家庭料理レストランでディナータイムの談笑をして楽しく過ごした。
メンバーは多彩で、中国の客人で、大学院の言語コミュニケーション博士学生を5年にわたって留学し、博士号を授与した方、いまひとりは交換留学生で修士学生でいた、この集まりはその同窓会で南京にゆかりのある人たちへの呼びかけでもある。客人のみなさん、かの地で大学日本語教師である。
ほかには、大学院の文学研究の博士学生だった、この人が言語文化コースからかかわっていちばん長い、国立大学で教えながらディグリー取得に向けて、そしてこの方と仲の良い、同じくらいわたしと長いのは、やはり学部から修士にいて、博士は隣の国立大学で高等教育の研究で取得をして、大学で教鞭をとり、新進気鋭の研究者でいる。
南京で日本語教師専門家をしたゆかりのある、いまは大学で英語の教育にかかわり、研究会のメンバーである方、そしてタイから帰国したばかりの、中国、インドネシアで教えて、この人も10年になるかな・・・
ここで教え始めてから、10数年、このような縁で集まった6人である。
1月28日火曜日の宴であった。 . . . 本文を読む
毒物混入事件はいつの世も目立つ。カレーライスに、仕掛けたりしたこともあった。繰り返される世間の恨みか。20140127中日新聞記事のトップは、担当外の食品職場出入り 阿部容疑者休憩中、農薬混入？ と見出しにある。リードには、アクリフーズ群馬工場(群馬県大泉町）の冷凍食品農薬混入事件で、偽計業務妨害容疑で逮捕された工場契約社員阿部利樹容疑者（四九）が、休憩時間に担当外の製造ラインに出入りする姿がたびたび目撃されていたことが捜査関係者らへの取材で分かった、と見える。左の記事見出しには、歩けマーラ 奮闘1年 豊橋の子ゾウ 奇跡へリハビリ続く とある。 . . . 本文を読む
現代日本語「誤」百科 927 このコースの難解なグリーン を例題にしている。難解について、グリーンの状態を読むことを表現するのに、コラムはおかしいと言っている。難解なのは、書物や思想だけであるらしいが、このコラムのこの説明は、いつも難解である。わかりにくいといってもよいが、ただ難しいのである。その難しさはグリーンのコースの芝の状態を読むのと同じくらいかもしれない。曲がったりくねったり、ひねったり、素直なようなグリーンも所にはあるようだが、ほとんどは伸び方をあっち向き、こっち向きしている。コラムを読んだ人たちが、コースのグリーンを読むのに難解だ、という表現の綾を理解する、それがこのコラムによって優しい日本語にもこんなに間違いがあると感心して、日本語に対して不信感を抱くようになっているのをコラム連載者ははご存じだろうか。まさに、コラムの解説は、解釈に苦しむことばかりである。 . . . 本文を読む