物理的語彙、社会的語彙、心理的語彙がこれまでの自律的な語彙に加わる。コーパス言語学、社会言語学、認知言語学、これらはコーパス意味論、認知意味論、批判的言語学、イデオロギー的なものとなる。言語記号を恣意性にとらえた、自律的な側面、自律的な語彙を重視してきたこれまでに対し、いかにあるかを問うだけでなく、なぜそうあるのか、なぜそれ以外はないのかを問う。単語の意味を、物理的、心理的、社会的にとらえる。あるいは単語にそういう側面のあることを、隣接する分野の研究が問うている。語彙を構造化するものを、なぜそうなのこと問う、追求する。ここで、社会言語学、その批判的言語学、フェミニズム言語研究に着目し、男性名詞の構造を挙げて、その現象を社会的な語彙がイデオロギーによって構造化されると考えることを指摘する。ここに至って、ここまでのところと、これからのこととしての、この概説が文法論と語彙論との間で起こる撞着を内容とするものがあって、いささか、これからの語彙論が追求するという事柄が隣接分野とのかかわりで、その議論に前提とする問題が起こるようである。
最新の画像[もっと見る]