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ニュアンス

2014-07-27 | 日本語百科

ニュアンスは言葉の意味の違いに使われる。
ふたつの語の違い、文脈や場面に応じた、その違いの微妙なことをさす。

カタカナのニュアンスはフランス語を出自とする。

フランス語の語法では文法解説書に意味を和らげたり、ぼかしたりして、微妙なニュアンスをつけるフランス語の表現を身につければ、言いたいことをより正確に効果的に伝え、また気楽にフランス語を使うことができます、とあったりするので、日本語の微妙な意味の違いだけではなさそうだ。

言葉の表現法にあるニュアンスの加え方となると、このカタカナ語がわかりにくいのもうなずける。
それは微妙に違う表現をする、それはニュアンスを加えることならば、もとあった意味用法とその違いになるからである。

しかし多くはその言外の意味をさす説明とならない。
はたして、日本語のニュアンスの違いは練習帳のようになるのだろうか、ニュアンスが違いだけにとらわれる説明である。

料理と調理では言葉がそもそも違う。
天気と天候では気候となってしまえば合わさった意味合いになる。

時間と時刻は、ときのあいだのことと、それは点であったり幅であったりする時間をさす場合うと、時を刻んで、そのひと刻みずつを言うことになる。
刻を遣えば、一点だけという解説では不十分で、いまはそのように使うことが多いのは時間があるからで、丑の刻参りなど使っている。

>丑の刻(午前1時から午前3時ごろ)に神社の御神木に憎い相手に見立てた藁人形を釘で打ち込むという、日本に古来伝わる呪術の一種


デジタル大辞泉の解説
ニュアンス【(フランス)nuance】
1 言葉などの微妙な意味合い。また、言外に表された話し手の意図。「発言の―を汲む」
2 色彩・音色などの微妙な差異。「細かいグラデーションで―を出す」

大辞林 第三版の解説
ニュアンス【nuance】
(表現・感情・色彩などの)微妙な意味合いや色合い。また,そのわずかな差異。 「言葉の-」 「話の-から本音を察する」 「話の-が違う」




『日本語のニュアンス練習帳』(中村明/著、岩波書店/刊)は、発音・文字・単語から文法・敬語・文学表現・発想まで、様々なレベルにおけるニュアンスの違いを解説する一冊だ。

「料理」と「調理」
 「料理」も「調理」も行為を表す場合は、基本的な意味にさほど違いはないように思えるだろう。
 ただ「料理」は一流の板前やシェフなどの場合にも、過程で手軽におこなう際にも、ともに違和感なく使える。対して、「調理」には専門的な人が店の客のために腕をふるうという連想が伴う傾向がある。最も大きな違いは、「料理」は「郷土料理」や「鍋料理」のようにできあがった食べ物そのものをさす用法もあるのに対し、「調理」はもっぱら料理を作る行為をさす点である。

「天気」と「天候」
 日常用語としてよく使う「天気」ということばは、晴れか曇りか雨かという観点から見た空模様をさし、「いい天気になる」などと使う。
 一方、「天候」は「天候不順」「天候に恵まれる」などとして使われる。晴雨のほか気温や湿度や風の状態などを含む総合的な状態として使われる。


「時間」と「時刻」
 「時間」は、「何時間」「時間がかかる」といった使い方をするが、「時刻」は「出発時刻」「ただいまの時刻」などと使い、幅を示す用法がない。
 このことから判断すると、「時刻」は時の一点をさし、「時間」は時刻と時刻との間という流れをさすというふうに分かれるだろう。


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