【アブが9匹の図:解説は最下段】
…描きあげたゾウのイラストに“駐車禁止だゾゥ!”という標語を組み合わせた。
……ネズミのイラストの横にキーボードと変換キーを駆使して“交差点チューい!”と入力した。
………ウシの絵柄とともに“びっくりしたなモー”という標語が頭に浮かんだ時、空しさはピークに達した。
夜はご町内の皆さまとの新年会の予定が入っていた為、
なんとしてでも夕方までには全ての仕事~イラスト&標語~を終わらせておきたかったのだが、
「よ~しパパ、マウスを使ってマウス描いちゃうゾゥ~♪」
的なトホホ感に支配されてしまった以上続行は不可能と判断し、
my娘との約束通りケーキを食べに行くことにした。
向った先は『ヒコ・ハヤシ』。
自宅から車で10数分のところにある地元では人気の洋菓子店は、沢山の人で溢れていた。
店内の飲食コーナーは満席かつ2組待ち。
その間、ショーケース内のケーキを「なに食べよっかなぁ♪」とウキウキウォッチンしていたのだが、
尋常では無い“トホホ感”にさいなまれていたmyヘッドである、
デコレーション用の動物の砂糖菓子が目に入る度に
“コアラまいった”“ワンだふる”“みんな美味しそうでクマったなぁ”などのダジャレが浮かんでは消えた。
ここは地獄か。
数十分待たされた後、ようやくテーブルへ。
協議の結果my娘は『クラシック・ショコラ』を、
親は二人で1皿、『シェフのお勧めケーキ3点盛り』を注文した。
数分後に届いたシェフのお勧めは、“チョコレートケーキ/モンブラン/ロールケーキ”の3種類にフルーツ&アイスクリーム。
ボリューム、味(今時のトレンドからすると甘い)、盛り付け(写真撮る気にならなかった♪)等、
賑わっているのがウソのような普通っぷり:悪いわけでは無いが良い点もみつけにくい一皿であった。
“トホホ感”に“なんだか煮え切らない感”が加わって、
大正琴で演奏する『夜空ノムコウ』を聞いた時のような脱力感だけが残った。 【完】
~画像の解説:アブが9匹→アブ・ナイン→危ない(ん)→当然ボツ~