【シャッター優先モード】
Nikon D90 + AF-S DX Zoom Nikkor ED 18-70mm F3.5-4.5G
《1時間目:ホームルーム》
ニコン製デジイチのエントリーモデルである『D3200』の発売日が明日(5月24日)に迫る中、
数日前に【予告】してしまったことを激しく後悔している最中なわけだが、
そろそろ“見たままを見たままに撮る為のデジイチ講座”を始めることにする。
今回の【理論編】は“撮影に必要な最低限の知識”に関してで、項目的には、
2時間目:光りの量をコントロールする
3時間目:絞り/シャッタースピード/ISO感度の役割
4時間目:露出補正/ホワイトバランス
に分けるつもりだ。
各項目に関し、「ワタシはソレを知っています。」という英文直訳日本語を操る方は、
とっとと飛ばして先にお進みするが良い。
講座るにあたり“出来るだけ専門用語を使わずに”説明したいと思うのだが、
その弊害として“曖昧になったり正確性を欠く表現になる”可能性が高い。ゆえに単語単位では記憶しないように。
なお《ボールルーム》だと《舞踏室》という意味だ。 ←これは記憶して良い◎
《2時間目:光りの量をコントロールする》
カメラには沢山のボタンやダイヤルが付いている為、
とても難しいことをしている/しなければならない気がしてしまうのだが、
基本的にやっている事/やった方が良い事と言えば、
“写すべき対象の明るさ(=光量)を測り~測光と言い、今はほとんどカメラが自動的に行う”、
“(光りが)入ってくる量を調節し”、“画像として記録する”、これだけだ。
測光により求めた適正値に対し、“レンズから入ってきた光量が多ければ白っぽくなり、少なければ暗く写る”。
また適正な光量で撮られた画像が最もハッキリした色合いになり、多すぎても少なすぎてもコントラストが低下した色合いになる。
そのあたりのことは理屈ではなく経験としてご存知の方も多いと思う。
逆に言えば『適正な光量で撮りさえすればどうやったってもまともに写る』のである、カメラってやつぁ。 ※色合いに関しては後述
その事を踏まえた上で、『絞り/シャッタースピード/ISO感度の役割』について述べたい。
《3時間目:絞り/シャッタースピード/ISO感度の役割》
光量をコントロールする為には『A:絞り/B:シャッタースピード/C:ISO感度』を操作する。
それらは相関関係にあるのと同時に補完しあうべき関係でもある。
『A』の設定は『B/C』に、同様に『B(C)』の設定は『A/C(A/B)』に影響を与えるのだが、
カメラにお任せすれば連動して可変する数値は勝手に決めさせることが出来る。
いわゆる『絞り優先モード(AやAvと表示)』や『シャッター優先モード(同SやTv)』、『感度優先モード(同Sv)』などがそれだ。
で、『A/B/C』の関係を書くにあたっては、“任意の高さに線が引いてあるコップに水をためる”という行為を想像していただきたい。
水の量が“光量”、線の高さが“適正な値”を示す。
※線よりも多く水(=光)がたまれば、光量過多で白っぽくなり、少なければ暗くなる
蛇口から落ちる水の速度は常に一定だと仮定すると、水の量をコントロールする方法としては、
『1』:蛇口の大きさ(=直径)を変えて出す量を調整する
『2』:水を出す時間を調節する
『3』:線の高さそのものを変える
ということが考えられる。カメラにおいて同様の機能を果たしているのが↓だ。
『1=A(絞り)=1』…レンズの絞り径をどれだけ広げるのかを制御する(=蛇口の大きさ)
『2=B(シャッタースピード)』…シャッターを開けておく時間を制御する(=蛇口の開放時間)
『3=C(ISO感度)』…必要となるな光量の基準値を可変させる(適正値のライン位置)
測光の結果、「ここは暗いなぁ/光を沢山取り込まないと黒一色の画面になってしまう」という指示には
『絞りを開ける/シャッタースピードを遅くする/ISO感度を上げる』のいずれか、もしくは複数で、
「ここは日中の屋外か/明るいくて光量は十分だ/取り込む量は少しで良いいな」という指示には、『絞る/速く/下げる』という対応をすれば良い、
という理屈がご理解いただけるだろうか。
何故『3項目もあるのか/1項目だけで制御出来るようにはならないのか』という疑問を持たれた方、ごもっともではあるのだが、
『A/B/C』にはそれぞれの特徴であり、且つメリット兼デメリットでもある性質が備わっている。
…ちょっと長くなりスギちゃんだぜぇ~♪、ということで、急遽【理論編2】へ。 …ワイルドだなぁ ←まさかの加山雄三