森信雄の写真あれこれ

日々の生活や散歩、旅の写真を掲載しながら、あれこれ思いを語ります。

大徳寺、大仙院

2006-08-07 22:45:31 | 風景を歩く
 大徳寺、大仙院の枯山水の庭で「大海」
 大聖国師作と伝えられる枯山水で、石橋の下をくぐり透渡殿の下をくぐった水は大河となりこの「大海」へと至る、との説明がある。
 今は饒舌の時代で、静けさやわびさびとは無縁に近いからこそ、心休まる世界が必要なのかもしれない。
 
 
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関が原

2006-08-03 21:21:04 | 風景を歩く
 歴史の中で人気のあるのが、関が原の合戦、忠臣蔵、幕末だろうか。私も一時期その関係の本を読み漁ったことがある。
 なかでも関が原の合戦は、いつの時代でも通じる日本人の人間性が顕著にあらわれているように思う。義や損得のどちらを取るかは人の生き様でもある。
 関が原にはつらい思い出がある。この写真とは違うが、正月過ぎて雪の関が原に行ったとき、血なまぐさいものを感じて(単なる錯覚ともいえるが)それから数日後に、阪神大震災があった。この年はおみくじも「凶」を引いていたので、余計にそう思ったのかもしれない。偶然と思うが、行ったのを悔いた。
 おだやかな日差しの関が原の写真である。ここで合戦があったとは不思議な気がしてならない。
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阪田三吉のお墓

2006-07-14 20:45:24 | 風景を歩く
阪田三吉の墓所は、大阪の服部霊園の中にある。最寄の駅は北大阪急行の服部緑地駅が近い。霊園の事務所とは逆の側で、東側の奥にある。
 旧戸籍は坂田三吉(1870年~1946年)で、大阪府堺市出身。

 この写真はかなり以前なので、お墓はもっと激しく削られているかもしれない。勝負のゲンをかついで墓石を削るのだが、それだけ人気があるということか。棋士でなく「将棋指し」のイメージがぴったりだが、実像は映画やドラマとは異なり、礼儀正しい人だったらしい。
 将棋は人なり、そんな時代の魂が残っているお墓である。


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ツゲの木

2006-06-25 22:19:07 | 風景を歩く
 御蔵島では子供が生まれると、その子の将来の為に山に1000本のツゲを植える習慣があったと言う。江戸時代にツゲのクシが流行した頃から、御蔵島は本格的なツゲの生産を始めた。
 そのツゲを材料に将棋の駒も作られて来たのだが、将棋の駒形の五角形もクシの材料の切り口からそうなったという説も聞いたことがある。
 この写真はツゲの木だが、将棋の駒の華麗さとは裏腹に、百戦練磨の武将のようなふてぶてしさを感じるのだ。
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風景⑦ 御蔵島

2006-06-24 22:04:28 | 風景を歩く
 御蔵島は東京から南に約200kmにあり、周囲16km、面積約21平方kmの島で、将棋の駒の材料、ツゲの産地でもある。
 10数年前に御蔵島に行った。東京から三宅島までフェリーで行き、そこから小さい船に乗り換えて御蔵島に渡る。黒潮の真っ只中にあり、ときに荒波で渡れないこともあるそうだ。船酔い覚悟だったが、このときは静かな海だった。
 駒が好きな人なら、憧れの地でもあるだろう。ツゲは厳しい環境で育っているほど、いい駒の材料になるという。
 すぐそばに御蔵島が近づいてきた、そんな写真だ。
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大徳寺 心眼

2006-06-09 22:21:21 | 風景を歩く
 この写真は思い出がある。「風景」に掲載されてから、写真家の西川先生が浮かぬ表情で「森さん、この写真だと人が座れないねえ。それから線がゆがんでいますよ」ハタと気が付いた。いかにも窮屈で、人が座っていると仮定したら不自然だ。
 人がいなくても、人がいることを思い巡らして撮らなければいけないのだ。
 心眼といういい言葉がある。恥ずかしい意味でも、忘れない一枚である。
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風景①京都 大徳寺 高桐院

2006-06-08 20:41:15 | 風景を歩く
 将棋世界で十年あまり連載した「風景」の中で、いちばん印象に残っているのがこの写真だった。京都、大徳寺の高桐院(こうとういん)は、奥まったところにひっそりとあり、院内は幽玄の中にも、女性的な清楚で凛とした雰囲気が漂ってくる。私のいちばんお気に入りのお寺である。 このときの柔らかくやさしい光は、今もまぶたに焼き付いている。別世界に引き込まれるようで、夢うつつだった。  
フォトアルバム 風景①「京都、大徳寺」
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