私は24歳のとき棋士になって、奈良に移り住んだ。奈良の散策で静かな暮らしと思っていたのだが、歩いて3分の近くに奈良競輪があった。開催の日はジャンが鳴りっぱなしで、誘惑に勝てなくなった。初めは気軽にと思っていたのだが、いつのまにかのめりこんでしまう。銀行の通帳がゼロに近くなっても、対局料の前借などで軍資金を作るのだった。こうなると中毒だ。ギャンブルの危ないのは気持ちが荒むことだ。決して発奮して将棋にがんばるという方向には行かない。
やらないのでなくて、のめりこまないことなのだが・・そんな理性があるくらいなら・・それでも私は棋士になってからだったのが救いだろうか。
破滅志向の血が騒ぐのはまずいぞ!ギャンブルは健全に!私には説得力がない。
やらないのでなくて、のめりこまないことなのだが・・そんな理性があるくらいなら・・それでも私は棋士になってからだったのが救いだろうか。
破滅志向の血が騒ぐのはまずいぞ!ギャンブルは健全に!私には説得力がない。