神戸に行く。一日目の目的地は「和田岬」で砲台跡に行きたかったが、無理だった。運河のあたりを散策していると清盛橋があって、清盛塚に出くわす。平家を訪ねる旅になった。
ハーバーランドに向かう。過去から現在に…
神戸に行く。一日目の目的地は「和田岬」で砲台跡に行きたかったが、無理だった。運河のあたりを散策していると清盛橋があって、清盛塚に出くわす。平家を訪ねる旅になった。
ハーバーランドに向かう。過去から現在に…
地元で「モトコー」の愛称で知られる元町高架下商店街は、JR元町駅から神戸駅まで続いている。元町西口の1番街から始まって7番街まで続いているそうだ。モトコーは戦後の闇市の名残で、生活用品から食料品まで売られている。幅が2メートル弱の狭い通路の両脇に店が並んでいる。再開発のため移転の店が多くてシャッタ―街なのはさみしい。レトロな風景が消えるのは、社会が未来志向の先走りの気もしてならない…
私はレトロな風景が好きで、チリ一つない風景は苦手である。家ではゴロリと寝転ぶ空間がないと生きていけない…おそらく美的感覚のズレか、人としての脱線存在感がある方が安堵する感性があるからだろう。
でも間違いなく言えるのは、ひっそりと心の中でつぶやくような抵抗しかできない自分の憩いの場所探しのようなものだなあ…
中華街から元町駅に戻り、モトコー1番街に入ることにした。
1番街から2番街の散策を終えて、喫茶「観音屋」に入る。
JR西日本のイベントで「サイコロ切符」というのがあって、応募してサイコロを振ったら「東舞鶴」になった。サイコロの目が出たところに往復5000円で行ける企画である。実は博多をねらったのだが?そうはいかない。でも舞鶴も行きたかったので、幸せな一日だった。
山陰本線はあまり乗ったことがなかったが、ほとんど自然の中を走るので、車窓の風景は飽きない。
京都から山陰本線の特急まいづる3号に乗り、昼に着いて西舞鶴で降りて、駅前の魚源(ととげん)に向かう。期待以上に美味しくいただく。まずは食べる。
今回の主たる目的地は「吉原入江」である。曇りが残念だが、素晴らしい風景に出会えて感動する。見る。
舞鶴・吉原 城下の漁民は開拓者 | 海と生きる | 海の京都 Times (uminokyoto.jp)
運河で人口の水路だが、水面ぎりぎりに家が建っている。
少し青空が見えたが、湖面に映る風景が素晴らしい。写す。
携帯の傘が折れ曲がる風と雨の時間が過ぎて、少しほっとする。
足が痛くて杖を使うことにした。歩く。
空き家も多いらしいが、路地を進んでいく。
日の出湯。築100年を超えるお風呂屋さん、時間がずれて入れなかった。
水路に挟まれた街並みも情緒がある。
足の痛みも忘れて散策する。
祈る。
水無月神社の親子狛犬。
今回は散策できなかったが、伊佐津川が見える。
西舞鶴から東舞鶴に向かう。自撮りをした。セルフタイマーが壊れている。
帰りの電車に乗る。まいづる7号(だったかな?)は2両で、綾部で天の橋立からの3両を連結する。
東舞鶴から京都は1時間45分の旅である。
昔、将棋世界誌に10年間連載していた「風景」を思い出す。重いカメラとカバンを下げていたのがウソのように今は歩くのが精いっぱいで、気持ちと裏腹に休憩が増えたが、旅はいいなあと思う。
★もしもその地に住んだとしたら…もしもこの地に生まれていたら…私の旅の原点はその発想が基にある。自分の運命も同じように、選び、与えられ、いつしか今の自分がいるのだなあと思うと、不思議さと必然が混ざり合っている気がする。
妻の誕生日月間の最後は「有馬温泉、向陽閣の日帰りプラン」だった。金太郎やふーちゃんがいるので、日帰りはありがたい。のんびりしたかったので車でなくて宝塚から行き帰りバスにした。
10月からは緊急事態宣言も解除で、その前々日なので温泉街はまだゆったり気味である。バスで50分くらいなので、有馬は気分転換に時々来ている。
有馬散策をしてからチェックインして、さっそく温泉に入る。貸し切り状態で気持ちよかった。部屋に戻り寝転びながら、将棋盤を出して仕事する。
夕食は炭火焼でおいしかった。料理の写真を撮り忘れた。
食後、少しやすんで、温泉に入る。私は温泉の旅だと4回くらい入る。まだゆったり気分になれない日々だが、つかの間でも癒されたかなあ…
帰りもバスだが、妻がホテル内の「ウサギの絵」を探す件でホテルの人をあわてさせる?バス亭まで来て知らせてくれたのだが、ウサギの絵は池部 鈞(ひとし)という画家の絵だったようだ(妻の見た絵とは別のものだったが)俳優の池部良さんのお父さんで、岡本太郎さんとも親戚らしい。
今度、その絵を見に行くことになりそうだ。何かの縁と思い、ネットで池部画家の「金太郎」の絵をオークションで注文した。楽しみである。
淡路島の黒岩水仙郷に行く。2021年1月25日月曜日
高速に乗るのは久しぶりで緊張する。中国道から阪神高速7号線を使って明石大橋を渡る。
黒岩水仙郷は観光客はもちろん少ない…「水仙は上を見上げる感じですね」来年は一年間休園と聞いていたのでどうしても来たかった。
水仙は春の訪れを告げる…悩ましい日々に静かに咲く。
沼島が見える
水仙の 心惑わす 日差しかな
杖が必要になったなあ…
近くのはぶ荘で昼食。将棋が強くなりそうだ?
平和観音像に向かう。取り壊しが決まり来月から着工して2年かかるそうだ。少し悲しげに見える…
負の遺産とわかっていても…いつも会いに来ていたのである。
金太郎と歩ーちゃんが待っているので早めに帰る。
観音の 眺める海の 静かなり
9月29日火曜日
一泊二日の家族旅行で山梨県北杜市に向かう。名古屋から特急しなのに乗って塩尻に着く。そこから普通電車に乗り換えて小淵沢で降りる。予定は長坂駅下車だったが、S田さんとMさんの奥様に迎えに来てもらった。
以前に私のブログに要所でコメントをくれる冬扇さんがいた。いつしか温かみのある言葉に救われて、どんな方なのだろう…と興味津々だった。あるとき、ヒントをもらって気が付いた。京都のタイトル戦で村山聖と私のいるテーブルに来て暖かい言葉をかけてくれたMさんだった。それ以降、時々お会いするたびに親密な雰囲気を持ってもらってうれしかった。
歳月が過ぎてMさんから1冊の本を送っていただいた。それが「アイルランドから女性ザッチャーがやってきた」という題名で、八ヶ岳の麓で1階がカフェー・アンティーブという喫茶店で、その住居を建てる顛末を綴った本である。ヨ^ロッパ式のかやぶき屋根の家ができるまでのストーリーだ。
それから歳月が立ち、Mさんがガンに侵され闘病生活をされている知らせがあった…そしてそういう状況の中で、宝塚まで来てくれた。そのとき同行されたのがMさんの無二の親友のS田さんである。私の将棋教室を見て、夜は居酒屋に行き、翌日は伊丹の昆陽池、清荒神を散策した。別れるときに「また来ます」という言葉を大切に噛みしめた。
「森先生の励ましで、彼はエネルギ^が燃え尽きるまで静かに奮闘して亡くなりました…」それから数年して、カフェー・アンティーブ行きがようやく実現した。
昼食はMさんなじみの蕎麦屋さんに行く
身曾岐神社に行く
三分一湧水 先人の知恵、三方良しの治水施設
カフェー・アンティーブに着いた。
宿泊のロイヤルホテル八ヶ岳
夕食は和風の店「ひな菊」
9月30日 水曜日
朝、富士山が見えて感動する。
快晴の八ヶ岳の雄姿が見れた。
牧場も多いがコロナで休み
仔馬が寝そべるよこで母馬が見守る
清里テラスにリフトで登る
南アルプスを望む絶景パノラマ
富士山が見える
ポーレ店長もおしゃれだ
最高のくつろぎの時間を過ごせた
清里テラスを降りて、昼食はmeganeというパン屋さん
萌木の村
リゾナーレ八ヶ岳
帰りの車窓からも八ヶ岳が見える
短い旅が終わった。Mさんの住んでいた八ヶ岳山麓の風景は心に残る癒しの景色でもあった。悲しい別れでもあったが、心に沁みる言葉はMさんのお人柄であり、今も十分に私が元気づけられる存在でもある。奥様とMさんの妹さん、S田さんありがとうございました。