この五百羅漢はモアイ像やモジリアーニの描く肖像画にも似ている。こんなふうに茫洋とした感じで、内面の喜怒哀楽を包み隠すよな表情である。モジリアーニの絵を見たとき、言葉にならない感動を覚えたのは、自分でも不思議だった。もともとモジリアーニという画家の名前も知らなかった。
五百羅漢も人間のさまざまな思いが秘められている。何度も何度も繰り返し味わってきた人間の修羅を越えた表情なのかもしれない。
五百羅漢も人間のさまざまな思いが秘められている。何度も何度も繰り返し味わってきた人間の修羅を越えた表情なのかもしれない。